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鎌倉市の施工事例
鎌倉市大船にて棟板金交換と屋根塗装で化粧スレートのメンテナンスを実施
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
- 【工事内容】
- 屋根塗装 屋根補修工事 棟板金交換
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 1液ベストシーラー、ファインパーフェクトベスト(ミラノグリーン)
- 施工期間
- 12日間
- 施工金額
- 54万円
- お施主様
- ハウスメーカー
- ハウスメーカー不明



鎌倉市大船で化粧スレート点検


今回調査にお伺いしたのは鎌倉市大船の2階建て住宅です。棟違いでドーマーもある印象的な屋根のお住まいですが、複雑な形状分メンテナンスを疎かにしてしまうとトラブルが発生してしまう可能性もありますので注意が必要です。今回は築年数が経過し化粧スレートの経年劣化が気になるという事で、早速調査の為はしごをかけて調査させていただくこととしました。
元はブラウンカラーの様ですが、色褪せや塗膜の劣化によって雨染みが残ってしまっていました。


全体的に白く霞んでしまっているのは汚れではなくチョーキング現象が発生しているのです。チョーキング現象は塗膜の摩耗を示しており、既に塗膜が化粧スレートを保護できていない状態です。チョーキング現象は屋根材・外壁材ごとにも異なりますが築5~10年ごろで発生し始め、徐々に雨水で流されてしまいますので劣化を感じにくくなってしまいます。これは何度塗り直しをしても同じ現象が生じます。その為塗り替え時期を逃すとそのままメンテナンスを行わず、気づいたら雨漏りが発生してしまったというお住まいも少なくありません。
谷板金と呼ばれる雨樋の通り道も化粧スレート同様被膜が劣化してしまいます。板金自体は耐久性に優れていますが、被膜の劣化によって錆が発生してしまうと穴あきが起き雨漏りが発展する可能性があります。

スレート屋根材は重なり部分の端が特に劣化しやすく色褪せや雨染み、苔が付着してしまうのも矢印の部分になります。苔が繁殖すると雨水を吸い込んでしまうため排水が滞り、更に化粧スレートを傷める原因になってしまいます。屋根材1枚でも劣化スピードは全然違いますが、屋根材の耐久性を高い状態で維持するためには劣化が最も出ている部分を基準にして塗装メンテナンスを検討していきましょう。
今回は屋根頂部を保護している棟板金の釘浮き等も見られたため、棟板金交換と塗装による屋根全体メンテナンスをご提案させていただきました。ここから施工の様子をご紹介していきたいと思います。
棟板金交換&屋根塗装メンテナンス


工事中は騒音や作業車の出入りも多くなるためご近隣にお住まいの方へご挨拶を行います。そして工事に必要な足場を仮設します。一般住宅の場合はおよそ半日で足場作業が終わります。その間単管を叩く音等は鳴り響きますがどうぞご了承ください。仮設後は塗料と水の飛散防止の為にメッシュシートを取り付けます。
まずは棟板金交換工事からです。既存棟板金と貫板を撤去します。


既存貫板を見ると吸水し黒く変色していることが分かります。ここまで傷んでしまうと釘によって木材が割れたり、木材自体が肉痩せして棟板金が固定出来なくなってしまいます。その為築10年程経過したころに棟板金とあわせて貫板もセットで交換していきます。今回も前回同様に貫板木材を取り付けました。


ガルバリウム鋼板製の棟板金を錆びにくいステンレス製ビスでしっかり固定して棟板金交換工事は完了です。その後高圧洗浄で屋根材に付着している汚れや苔を洗い落としていきます。苔は頑固に根付いていますが水圧の高い水を当てることで根絶ちすることが出来ます。この洗浄が不十分だと苔が根絶ち出来ず、塗装後も苔が繁殖してしまう可能性がありますので丁寧に施工していきます。洗浄後は充分に屋根材を乾燥させ塗装後の塗膜膨れや剥がれを防ぎます。


日本ペイントの1液ベストシーラーで下塗りを行います。これは透明色(クリアー)ですので仕上がりは全く変わりませんが、中塗り・上塗りの密着性を高め塗膜の剥がれを防ぎます。特殊アクリル樹脂を主体とした下塗り塗料で、一度塗る事で屋根材素地の吸い込み止めの役割がありますので、仕上げ塗料が綺麗に仕上がります。耐水性・耐アルカリ性にも優れていますので長期的に屋根材の表面を保護することが出来ます。


スレート屋根材の塗装は基本3回塗りですが、そのまま塗ると屋根材間の継目が塗料で塞がってしまい、屋根材内部に入り込んだ雨水が排水できなくなってしまいます。すると毛細管現象が発生し雨漏りを起こしてしまいますので、必ず排水できるだけの隙間は常に設けておかなければなりません。塗装後しばらく経過した時に雨漏りが発生してしまったというお住まいの方は、もしかすると【縁切り】という作業が充分ではなかったかもしれません。
タスペーサーは縁切り専用部材をスレート屋根材の重なり部分に差し込むことでいつまでも縁切りを行う事が出来ます。3回塗り後にタスペーサーを設置しようとすると足跡が汚れてしまいますし、塗料をカッター等で切らなければなりませんので美観性も損ねてしまいます。


中塗り・上塗りには日本ペイントのファインパーフェクトベスト(ミラノグリーン)です。ファインパーフェクトベストはシリコングレードでもフッ素グレードでもないラジカル制御型塗料ですが、シリコングレード以上の耐候性で塗りたての艶を長期間維持することが出来ます。全26色取り揃えていますのでお住まいに合った色が見つかるかと思います。また隠蔽性が非常に高い為、全く違う色への塗り替えも綺麗に仕上がります。


2回綺麗に塗り終えてブラウン系からグリーン系への塗り替えが完了しました。艶も取り戻して吸水や汚れの付着を防ぐ事が出来ます。
工事を終えて

今回のメンテナンスにおいて足場仮設から解体まで含め12日間、施工費用は54万円でした。棟板金の交換と塗膜保護を行ったことで今後数年ごとの点検は必要ですが、補修はしばらく必要なくなります。もちろん台風や強風が発生した時には思わぬトラブルが生じる恐れがありますので、自然災害後はしっかり点検してあげましょう。街の外壁塗装やさんでは塗装だけを承っている訳ではありません。屋根を正常な状態で維持し続ける為に必要な棟板金メンテナンスや補修、必要に応じて屋根カバー工法や葺き替えをご提案させていただく事も可能ですので屋根の状態が気になる、築年数が経過し補修が必要か不安だという方はお気軽にご相談ください。

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