HOME > 外壁塗装の色の選び方2色褪せの原因とは?色褪せしやすい色、色褪せしにくい色につい.....
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外壁塗装で「色褪せしにくい色」を選びたいという方へ
「古ぼけた雰囲気」「年季が入っている建物…」「かなり古い家なのでは…?」と感じる住宅を見かけることがありますよね。そう感じる原因はどんなものでしょうか?
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【動画で確認「色褪せしにくい色」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
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建物を見たとき、足の踏み場もないような雑草が生い茂っているケース、外壁や屋根などが汚れているケースで「古さ」を感じる人が多いのではないでしょうか。
汚れは少なければ掃除をすれば綺麗になるかもしれませんが、何年も何十年もかけて積み重ねられた相当な汚れは簡単には除去できません。汚れは、お住まいを古く見せる大きな原因なのです。
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また、丁寧に掃除をすれば取り除ける、または少しはきれいになる「汚れ」と違い、塀や門、建物などに起こった「色褪せ」はどうにもなりません。色褪せは外壁に起こりやすい現象で、完全回避は難しいものです。
そこで、色褪せがどうして起こるのかを理解しつつ、なるべく色褪せしない色の塗料を選ぶようにしましょう。
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色褪せはどうして起こる?
まずは、色褪せがどんなものか、どんな風に起こるかについてお伝えしていきます。色褪せは「色が褪(さ)める」ことです。色をつけたものが、どんどん弱まっていく様子を表しています。
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「色褪せ」という現象は、私たちの身近でさまざまなものに起こっています。どこのご家庭でも起こりやすい色褪せの代表は、お部屋のカーテンや衣服ではないでしょうか。また、車にも色褪せが起こります。新車の頃の光沢が失われ、そのうち「買ったときよりも色が薄い感じがする」というケースもあるでしょう。
屋根で言うと「釉薬瓦」も色がだんだん落ちてきます。重なっている部分の下のところは色褪せしておらず、色の差が激しいこともあります。
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衣類や自動車だけでなく、外壁塗装などの色褪せ。昔から見ると、技術進歩によって、だいぶおさえられたかもしれません。
しかし、「絶対色褪せしない」ということはなく、やはり色褪せは起こってしまいます。色褪せは、自然からの影響が大きいです。特に、「紫外線」「酸性雨」なども関係しています。
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世の中にある全ての物質は、「原子」と「原子」の結びつきによって構成されています。
塗料の色のもとになる「顔料」も、結合エネルギーが加わり原子同士が結びついて生まれます。ただ、結合エネルギーを上回るエネルギーが加わると、それは破壊されてしまうのです。
たとえば、窒素元素「N」。これは、窒素元素同士の結合が弱いいため、切断されやすい傾向です。
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窒素元素同士の結合が弱いことで色褪せが起こりやすいですが、結合エネルギーが高い銅「Cu」を中心とした結合なら切断はあまり起こりません。色素の結合が切断される要因となるのは、主に太陽光の紫外線です。
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化学変化でほかの物質に変化して色褪せが起こることがあります。身近でよくある化学変化と言えば「酸化」ではないでしょうか。鉄に付着する錆も、鉄の酸化です。酸化により鉄は「酸化鉄」という別の物質になります。それに伴い、色の変化も起こり、赤(赤錆)や黒(黒錆)になる様子が見られます。
また、銅が酸化すると緑青(ろくしょう)という独特な風合いの色に変化します。化学変化が引き起こされる要因は、酸素や水のほか、日光などの熱でも起こります。
化学変化で他の物質になることで色は違ってくるのです。
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ここまでお伝えしたように、
太陽光による色素の切断や化学変化で色褪せが起こることは、絶対に避けられないものです。
色褪せの進行を少しでも遅くするためにコート材を塗る方法もあります。しかし、それは単に色褪せ時期を遅くしているだけで、いつかは色褪せが起こります。
そこで
大切なのは「色褪せしやすい色」「色褪せしにくい色」を知り、外壁塗装の塗料選びを考えていくことです。外壁塗装はもちろん、カーテンや衣類など身の回りのものを選ぶ際にも役立つでしょう。それでは、色褪せしやすい色、色褪せしにくい色をそれぞれ見ていきましょう。
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赤と言えば東京タワーの紅白模様にも使われています。しかし、赤色の顔料はいずれも耐光性があまり高くありません。東京タワーにも使われているため耐久性がありそうな印象がありますが、実際は塩害の影響もあることから5年に1回程度の塗り替えが行われています。
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黄色は、色褪せが一番早く起こるとも言われています。赤色にも共通して言えることですが、顔料の窒素元素同士が結合している部分が紫外線で切断されることが多いことから色が褪めやすいのです。
ただし、不思議なことですが、同じ系統の黄土色は色褪せがあまり起こらず、外壁塗装で選ばれやすい色です。
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紫は、赤の次に色褪せが起こりやすいと言われています。ただし、紫には「赤みの強い紫」「青海の強い紫」の2パターンがあり、それによって色褪せの起こり具合も異なります。赤がもともと色褪せしやすいため、赤みが多い紫の色褪せ進行は早めでしょう。
ただし、一般的な住宅では景観条例の規制もあるため、紫系の色で外壁塗装をする人はほとんどいません。
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色褪せしにくい色の代表と言えば、白でしょう。無機顔料の酸化チタンが使われているので色素の結合が切断されにくい特徴があります。化学変化も起こりづらいです。ただ、色褪せしにくい一方で、汚れが目立つというデメリットもあります。
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黒の顔料の原料となるカーボンブラックには炭素結合が強く、光に分解されない特徴があります。ただ、汚れは目立ちやすいでしょう。
また、黒の場合「光沢とセット」のことも多いです。艶のあるうちは問題ないですが、艶がなくなれば「色褪せした」と感じやすくなるでしょう。
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青は、耐光性に優れている元素同士の結合です。色褪せしにくい色と言われています。青と言えば、「知的」というイメージも強く、近頃は企業のコーポレートカラーなどにも使われています。
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「色褪せしにくい色」には白と黒を挙げることができます。ただ、お伝えしたようにどちらも汚れやすいことが弱点と言えるでしょう。しかも、「色褪せしにくさ」を重視して白色を選んでも長寿命とは言い切れません。黒についても同様のことが言え、艶がなくなると色褪せた雰囲気になります。
また、
外壁塗装における「色褪せ」は色素の結合力だけでは推し量ることができません。顔料には塗膜(樹脂膜)がセットになっています。次に、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの塗膜を含めたうえで再考慮してみました。
白が「汚れやすい」という理由以外で外壁塗装に向かないのはなぜ?
白の顔料である酸化チタンは塗膜を破壊する
そもそも酸化チタン自体は無機のため、変質しません。ただ、触媒としての性質があることから、光を受ければ塗膜を破壊するラジカルが発生します。汚れを分解する「光触媒塗料」は、この性質を上手く利用した塗料です。
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破壊される前の塗膜はツルツルしていますが、ラジカルが発生して破壊されれば塗膜はザラザラしてしまいます。やはり、破壊後のザラザラは色褪せして見えるでしょう。
ただ、最近ではラジカルの発生をおさえるため、「ラジカル制御型の塗料」も開発されています。
また、ラジカル発生の原因となる酸化チタンですが、白色の塗料だけに含まれているわけではないため、ほかの色でもこのような塗膜の破壊は起こり得ます。
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黒が「汚れやすい」という理由以外で外壁塗装に向かない理由
黒色の艶は色素とは別物、そして温度が上昇しやすいカーボンブラック
黒の場合、「艶なし」であれば問題ありません。ただ、艶がないマットな仕上がりよりも、光沢のある高級感溢れる黒が好きな方も多いでしょう。黒を塗料に使うときは、やはり「光沢」がセットで考えられるものです。
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ただ、黒の色素は光沢を作り出すものとは別物です。黒色自体の顔料は、耐光性があって変化が起こりにくくなります。しかし、そこに耐久性のあまりない光沢の顔料を入れることで色褪せが目立ってしまうのです。
また、黒の顔料となるカーボンブラックですが、赤外線を吸収しやすいため、ほかの色よりも温度が上昇しやすいです。化学変化を早める要因として温度上昇がありますが、熱を持ちやすい黒は色褪せや塗膜の劣化も促進するのです。
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外壁塗装で「色褪せしにくい色」を選びたい人へのまとめ
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