一度、発生してしまうと何度も繰り返されるのが鉄部の錆です。鉄部にできた錆は見た目も悪いだけでなく、腐食と同じですから、発生した部分の強度は繰り返される度に落ちていきます。鉄製の外階段などは使用に耐えられない強度まで落ちてしまうこともあるでしょう。
鉄をはじめとした金属部分は錆が発生しないように塗装などでお手入れする、発生した場合すぐに塗装などのメンテナンスして再発しないようにすることが何よりも大事なのです。
HOME > 鉄部への塗装で錆を抑え、外壁とその周りの綺麗を長く保つ



目次
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【動画で確認「鉄部の塗装」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
頻繁に塗装が必要になる場所とそれほどでない部分が混在する鉄部

「外壁は窯業系サイディング、屋根は化粧スレート、お家に鉄が使われているところなんてほとんどないよ」と思われている方も多いでしょうが、実はさまざまなところに使われているのが鉄をはじめとした金属です。
屋根は化粧スレートなら棟板金はほぼ確実に取り付けられています。棟板金は鉄製のガルバリウム鋼板です。
また、雨戸と戸袋が金属という方も多いでしょう。こちらも金属ならば鉄を主材としたガルバリウム鋼板であることがほんとどです。
屋根は化粧スレートなら棟板金はほぼ確実に取り付けられています。棟板金は鉄製のガルバリウム鋼板です。
また、雨戸と戸袋が金属という方も多いでしょう。こちらも金属ならば鉄を主材としたガルバリウム鋼板であることがほんとどです。


ガルバリウム鋼板などは錆びにくく、ついつい鉄であることを忘れてしまいがちですが、定期的な塗装が必要です。
建物を維持していくには「錆びやすい鉄の金属部分」と「錆びにくい鉄やその他の金属部分」を知り、「錆びやすい鉄の金属部分」は積極的に塗装なとでお手入れをしていくことが必要なのです。
建物を維持していくには「錆びやすい鉄の金属部分」と「錆びにくい鉄やその他の金属部分」を知り、「錆びやすい鉄の金属部分」は積極的に塗装なとでお手入れをしていくことが必要なのです。

見た目の美観だけではなく、鉄部への錆というのはさまざまなリスクを生じさせます。錆進行するほどその部分の強度が低下していくことは感覚的に理解できていると思いますが、それだけではないのです。

前述の強度の低下というのも機能の低下の一つですが、それだけではありません。動かすとギイギイと音が鳴ってスムースに動かないというのも機能の低下に含まれるでしょう。

また、鉄製の手摺りなどが錆びて、できることなら触りたくないというのも機能の低下に含まれます。手摺りに摑まれば、安全に歩行できたのに、塗装が剥がれてしまうほど錆びていたので摑まらずに歩行していたので怖い思いをしたというのは機能の喪失です。


錆の伝染は錆が雨になどに流されて、他の部分にも発生するという現象です。どこかが錆び始め、その酸化鉄が雨水などに流されて他の部分に流れ着いた場合、流れ着いたところが鉄部だとそこも錆び始めます。もらい錆という現象です。

錆びている部分とそうでない部分に直接の接触はなくても、錆を含んだ雨水が真下に落下した場合、そこが鉄部ならば錆び始めます。同様に錆汁が風で飛ばされて付着した部分が鉄、またはその他の金属でも同様の現象が発生する確率は高くなります。
しっかりと塗装されていれば、このような伝染の進行を妨げることが可能です。
しっかりと塗装されていれば、このような伝染の進行を妨げることが可能です。

これ、結構な問題です。本来であれば、錆とは無関係の非金属部分に錆汚れが定着してしまうのです。
例えば、錆びている鉄などの金属部分と隣接している窯業系サイディングなどに錆が雨で流れてきて、そのまま定着してしまうということがあります。しかも、その汚れはかなり落としづらいのです。塗装をしないと完全には消せないというものはかなりあります。
例えば、錆びている鉄などの金属部分と隣接している窯業系サイディングなどに錆が雨で流れてきて、そのまま定着してしまうということがあります。しかも、その汚れはかなり落としづらいのです。塗装をしないと完全には消せないというものはかなりあります。





現在、金属屋根というお家も増えてきています。そのうち、成形金属屋根材(スーパーガルテクトや横暖ルーフSなど)は鉄を原料としたガルバリウム鋼板やその次世代型である鋼板で作られているためかなり錆に強いといえるでしょう。成形金属屋根材のほとんどが鉄のメッキ鋼板を樹脂皮膜で覆ってから塗装しているからです。
瓦棒葺き、立平葺き、折板屋根は樹脂皮膜で覆われておらず、そのまま塗装されているため、それよりも錆びやすいといえます。
瓦棒葺き、立平葺き、折板屋根は樹脂皮膜で覆われておらず、そのまま塗装されているため、それよりも錆びやすいといえます。

こちらも成形金属屋根材と同じく錆びにくい鉄のめっき鋼板から作られています。工法にもよりますが、最近では30年間メンテナンスフリーという外壁素材も販売されています。

同じ素材の屋根材と比べてこちらは白錆が出やすいと言われています。この白錆はめっき成分である亜鉛の酸化物です。
季節ごとに水洗いするだけで予防できます。水洗いの方法は水をかけ流しするだけです。道路の凍結防止のために塩化カルシウムを巻く地方で発生しやすいと言われていますので、春先には水洗いしてあげましょう。酷く進行しているようなら外壁塗装なども検討しましょう。
季節ごとに水洗いするだけで予防できます。水洗いの方法は水をかけ流しするだけです。道路の凍結防止のために塩化カルシウムを巻く地方で発生しやすいと言われていますので、春先には水洗いしてあげましょう。酷く進行しているようなら外壁塗装なども検討しましょう。


雨戸と戸袋が金属というお家も多いと思います。こちらは使い方にもよると思いますが、ガルバリウム製の場合、耐用年数は20年を超えるでしょう。
白錆が出やすいのですが、雨に洗い流されることも多く、塗装もされているため、耐用年数も長いのです。
白錆が出やすいのですが、雨に洗い流されることも多く、塗装もされているため、耐用年数も長いのです。


昔に較べ、錆びやすかった鉄製のものは少なくなり、ボロボロになってしまうものは減りましたが、それでも錆びやすいものが存在します。定期的にチェックと確認をしてください。
環境や立地にもよりますが新築後、数年で錆びてきてしまうものは鉄が使われている可能性が高いです。以前にチェックした時よりも錆が増えているようなら塗装などのメンテナンスを考えましょう。
環境や立地にもよりますが新築後、数年で錆びてきてしまうものは鉄が使われている可能性が高いです。以前にチェックした時よりも錆が増えているようなら塗装などのメンテナンスを考えましょう。

当然のことながら、錆の度合いによってメンテナンス方法も変わってきます。全く錆びてないのに錆落としは不要ですし、錆が発生しているのにそのまま塗装するわけにはいきません。そのものの酸化度合いによってお手入れの方法、ケレンの仕方も変わってきます。
ケレンとは塗料の密着率を上げるため、塗装する面を綺麗にすることです。塗装前の錆落としもこのケレンに含まれます。
ケレンとは塗料の密着率を上げるため、塗装する面を綺麗にすることです。塗装前の錆落としもこのケレンに含まれます。



特殊な処理を行わずにそのまま塗装などをすることができます。
塗装する面を清掃し、場合によっては目荒し(表面に傷を付けて塗料が流れ出すことを防ぐ)を行います。この前後に高圧洗浄を行うこともあります。鉄部に塗装を行う場合、鉄が健全な状態で行うことが理想です。
塗装する面を清掃し、場合によっては目荒し(表面に傷を付けて塗料が流れ出すことを防ぐ)を行います。この前後に高圧洗浄を行うこともあります。鉄部に塗装を行う場合、鉄が健全な状態で行うことが理想です。


錆をワイヤーブラシやスクレーパー(かわすき)を用いて手作業で落とします。下地処理をする面が広い時はサンダーなどの電動工具を使用する時もあります。
このケレンの丁寧さ、どれだけ酸化鉄を引き剥がすかによって塗装の仕上がりと耐用年数も変わってきます。
このケレンの丁寧さ、どれだけ酸化鉄を引き剥がすかによって塗装の仕上がりと耐用年数も変わってきます。


ここまでいくと錆を落とすというよりも削り落とすと言った方が近いでしょう。サンダーやドライバーなど回転する工具の先にワイヤーブラシやケレン用のディスクをつけて、塗装面を綺麗にしていきます。


かなり重症な錆でも除去できる第1種ケレンの酸洗い(酸で洗う)やブラスト処理もありますが、これらが行われるのは鉄橋や工場などの大型施設です。第1種ケレンでかかる費用はもちろんのこと、それと合わせた塗装費用を考えたい場合、新しいものに交換した方がお得ということもあります。
街の外壁塗装やさんでは無理に塗装せずトータルコストのバランスを考えたご提案を常にしていきます。
街の外壁塗装やさんでは無理に塗装せずトータルコストのバランスを考えたご提案を常にしていきます。


世の中にはDIYで使うものからプロ仕様のものまで鉄や金属などの錆止め塗料としてさまざまなものが販売されていますが、実は錆を止める塗料というものはないというのが実状です。
「錆止め」ではなくて、これから酸化鉄になることを防止するという塗料がほとんどなのです。
したがって、ピカピカの状態でも、必ず下塗りとして錆止め塗料を使います。
「錆止め」ではなくて、これから酸化鉄になることを防止するという塗料がほとんどなのです。
したがって、ピカピカの状態でも、必ず下塗りとして錆止め塗料を使います。

下塗りに使うものではなく、その前段階の鉄やその他の金属素地を調整をするための錆止め塗料です。
したがって施工は鉄部へのケレン→ハイポンサビスタで鉄部の素地調整の塗装→変成エポキシ樹脂塗料で下塗り→仕上げとなる中塗りと上塗りの4工程となります。
したがって施工は鉄部へのケレン→ハイポンサビスタで鉄部の素地調整の塗装→変成エポキシ樹脂塗料で下塗り→仕上げとなる中塗りと上塗りの4工程となります。

錆びた鉄部に塗り替えを行った場合の保証期間はどれくらい?

ちょっと白錆が出ている金属系サイディングに外壁塗装をしようとしたら、業者から錆が出ているから保証は付けられないと言われました。
街の外壁塗装やさんはそういった場合でも保証期間を付けてくれるの?
街の外壁塗装やさんはそういった場合でも保証期間を付けてくれるの?
金属系サイディングや金属屋根材の状態と塗装の仕様に応じた保証となります
メーカーで保証をつけている金属サイディングへの外壁塗装や金属屋根材の屋根塗装はメーカーの保証と状態、その時の仕様に合わせた保証を致します
その他の部位については状態と塗装の仕様に応じた保証となります
外壁塗装やその他の塗装の保証期間はその時の状態と塗装の仕様によって決定しております。前述のハイポンサビスタのように4工程が標準となっているもので、錆の進行が少ないものなら保証は可能です。また、メーカーで保証をつけている金属サイディングへの外壁塗装や金属屋根材の屋根塗装であれば、残りのメーカー保証期間とその時の状態、塗装の仕様によって決定します。
例えば屋外の鉄骨階段を塗装した場合、状態がよければ3年、悪い場合は0~1年になります。
その他の部位については状態と塗装の仕様に応じた保証となります
外壁塗装やその他の塗装の保証期間はその時の状態と塗装の仕様によって決定しております。前述のハイポンサビスタのように4工程が標準となっているもので、錆の進行が少ないものなら保証は可能です。また、メーカーで保証をつけている金属サイディングへの外壁塗装や金属屋根材の屋根塗装であれば、残りのメーカー保証期間とその時の状態、塗装の仕様によって決定します。
例えば屋外の鉄骨階段を塗装した場合、状態がよければ3年、悪い場合は0~1年になります。






商業用建物のバックヤードにあたる部分の鉄骨階段です。階段室と呼ばれている部分で、屋内階段に分類されるそうですが、実際には風雨が吹き込み放題で鉄骨階段はかなり錆が酷い状態でした。外観を外壁塗装で一新したので、こちらの鉄骨階段にも塗装を行いました。
蹴込み板(正面から見て階段の垂直部分)、鉄製部分への塗装


長い間、風雨にさらされていたためか、鉄製の階段は錆びまくっています。塗装前に充分なケレンが必要な状態です。
蹴込み板(正面から見て階段の垂直部分)が鉄製で、踏み面はモルタル仕上げのようです。
まずはサンダーを使うと傷つけてしまう可能性がある部分の錆をスクイーパーを使って手作業で落としていきます。
蹴込み板(正面から見て階段の垂直部分)が鉄製で、踏み面はモルタル仕上げのようです。
まずはサンダーを使うと傷つけてしまう可能性がある部分の錆をスクイーパーを使って手作業で落としていきます。


スクイーパーで落としたところで、塗膜の下の鉄部にはまだまだ錆が残っている状態で、塗膜の膨らみがそれを物語っています。今度はサンダーで鉄部の錆を削り取っていきます。こうやって見るととんでもなく鉄はかなり錆びやすいものということが分かります。


鉄製の蹴込み板の部分に変性エポキシ錆止め塗料を塗装していきます。これで鉄部の下塗りは完了です。
踏み面、モルタル仕上げ部分への塗装


次は踏み面部分の下処理です。鉄製の蹴込み板ほど酷くはないものの、結構な傷み具合です。
こちらはスクイーパーを使って死膜となっている旧塗膜やこびり付いた汚れを擦って剥がして生きます。結構なごみがでましたので、しっかりと清掃してから塗装に入ります。
こちらはスクイーパーを使って死膜となっている旧塗膜やこびり付いた汚れを擦って剥がして生きます。結構なごみがでましたので、しっかりと清掃してから塗装に入ります。


踏み面部分はモルタル仕上げなので、下塗り材も鉄製の蹴込み板とは違うものを使います。こちらで使っているのは画像を見ればお分かりになるとおり、透明な物です。


鉄製の蹴込み板とモルタル仕上げの踏み面部分の中塗りと上塗りには同じ塗料を使用しました。ハイビルド2液形エポキシ樹脂床用塗料です。以前と同じくグリーンで仕上げていきます。床用ということで膜厚で擦り減りにくく、鉄部の保護にも向いています。
竣工 階段室の錆びた鉄骨階段の改修
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