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更新日 : 2025年02月07日
更新日 : 2025年02月07日
メンテナンスフリーの外壁はある?将来的な塗装頻度の削減に繋がるポイントとは?

将来的な外壁塗装工事を減らす為にも、メンテナンスフリーの外壁があれば誰しも住宅に取り入れたいですよね。
この記事では、「メンテナンスフリー」といわれている外壁材の種類をご紹介するとともに、現在お使いの外壁を長持ちさせるためのポイントについてご紹介させていただきます。
・ 塗装や補修の回数を減らして、メンテナンスの負担を軽くしたい
・外壁の塗り替えやリフォームを検討している
上記の様な方がおられましたら、ぜひご覧ください!
目次
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
「メンテナンスフリーの外壁」と聞くと、一切手入れが不要な外壁を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際のところ、まったくメンテナンスが不要な外壁は存在しません。
外壁は紫外線や風雨といった自然の影響を受けながら、少しずつ劣化していきます。そのため、何もしなくても美しい状態を維持し続けるのは難しいのが現実です。
どれほど耐久性の高い外壁材であっても、定期的な清掃や点検などのメンテナンスは欠かせません。
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【メンテナンスフリーの外壁材とは?】
・長期間に渡り機能性・美観を維持する事が出来る
・メンテナンス頻度を抑えられ、耐久性に優れる
「メンテナンスフリーの外壁」といっても、完全にメンテナンスが不要というわけではありません。
この言葉が指すのは、
・メンテナンスの頻度が少なくて済む
・保証期間内のお手入れが最小限で済む
・高い耐久性を持っている
といった特徴のことです。
「全くメンテナンスが不要」という意味ではないので、誤解しないようにしましょう。
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メンテナンスフリーと呼ばれている外壁材
耐久性に優れ長期的に使用できる外壁材がメンテナンスフリーと呼ばれるのには、以下の3つの理由があります。
外壁に生じるダメージが軽減される
メンテナンス頻度を抑えられる
ランニングコストを削減できる
また、メンテナンスフリーと呼ばれる外壁材としては、代表的な素材にタイル・樹脂サイディングなどが挙げられます!
メンテナンスフリーの外壁材①:タイル外壁
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メンテナンスフリーの外壁として代表的なのがタイルです。
土や砕石などを混ぜ、高温で焼き上げることで成型されるため、耐久性が高く、傷や汚れにも強いのが特徴です。
さらに、高級感や重厚感のあるおしゃれな仕上がりも魅力のひとつです。
しかし、タイル外壁で意外と見落とされがちなのが、モルタルや目地部分の劣化です。
特に、モルタルでタイルを貼り付ける「湿式工法」で施工されている場合、時間が経つにつれてモルタルが硬化し、ひび割れを起こすことがあります。
その結果、タイルが浮いたり剥がれたりする原因になることもあります。
また、目地や接着部分は5年を過ぎたあたりから定期的な補修が必要になります。
タイルそのものは高耐久でメンテナンスフリーといわれることが多いですが、目地やモルタルといった構造部分の劣化は避けられず、適切なメンテナンスが必要となります。

メンテナンスフリーの外壁材②:樹脂サイディング
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塩化ビニル樹脂を原料とする樹脂サイディングは、耐久性や腐食耐性に優れる事からメンテナンスフリーといわれる外壁のひとつです。
温度変化に強く、窯業系サイディングの約1/10という軽さを持ちながら、丈夫で長持ちするのが特徴です。現在は海外製品が主流となっており、中にはシーリングを必要とせず施工できる高耐久な製品もあります。
また、凍害や塩害の影響を受けにくい点も魅力ですが、日本国内での普及率はわずか0.1%と非常に低いです。
その背景には、日本での取り扱いが少なく施工できる業者が限られていることや、生産数が少なくコストが高いことが挙げられます。
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ここまで、メンテナンスフリー呼ばれる外壁材についてご紹介させていただきました。
メンテナンスフリー外壁の特徴は、以下の通りです。
【メンテナンスフリー外壁の特徴】
・特殊なコーティングにより汚れが雨水で流れやすい
・紫外線の働きで汚れが分解されやすい
・吸水防止剤によりシーリングのひび割れが防がれる
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外壁が傷む主な原因は、紫外線や雨、風、砂などの自然環境による影響です。
耐候性や耐食性に優れた外壁はダメージを受けにくい構造を持っているため、劣化の進行を抑えることができます。
また、塗り替えや張り替えの頻度を減らすことができれば、将来的なメンテナンスにかかるランニングコストの削減にもつながります。
塗装の周期を10年から20年に延ばすことで長期的に見れば大幅なコストダウンが期待できるのが、メンテナンスフリー外壁の大きなメリットといえます。
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外壁材と塗料の耐用年数について
外壁材にはそれぞれ異なる耐用年数があり、使用する塗料の種類でもメンテナンスのタイミングが大きく変わります。
現在の外壁をできるだけメンテナンスフリーに近づけたいのであれば、塗料選びがカギとなります。
耐久性が高い塗料を選ぶことで、長期間メンテナンスの頻度を抑えることができます!
外壁の耐用年数と費用相場の目安
外壁材の種類 | ㎡耐用年数の目安 |
タイル外壁 | 25〜30年 |
樹脂サイディング | 20〜30年 |
金属サイディング | 10〜20年 |
窯業系サイディング | 10〜15年 |
木質サイディング | 10〜15年 |
コンクリート | 30〜45年 |
ALC外壁 | 10〜15年 |
モルタル | 10〜15年 |
塗料の耐用年数と費用相場の目安
塗料の種類 | 耐用年数 | 費用(1㎡あたり) | 特徴 |
アクリル系塗料 | 5~8年 | 1,000円~2,000円 | ・主成分「アクリル系合成樹脂」 ・発色の良さが特徴 |
ウレタン系塗料 | 7~10年 | 1,500円~2,500円 | ・主成分「ウレタン」 ・光沢・つやのある仕上がりが特徴 |
シリコン系塗料 | 10~13年 | 2,000円~3,500円 | ・主成分「シリコン」 ・光沢がありカラーバリエーションが豊か ・価格が手頃 |
ラジカル制御型塗料 | 12~15年 | 2,500円~4,000円 | ・「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」の2つの成分を配合 ・優れた防藻、防カビ性能を備える |
フッ素系塗料 | 15~20年 | 3,000円~5,000円 | ・主成分「フッ素」 ・耐候性・耐久性の高さが圧倒的 ・防汚性にも優れる |
無機塗料 | 15~25年 | 3,500円~5,000円 | ・主成分は、鉱物、レンガ、ガラスセラミック、ケイ素などの無機物(炭素を含まないもの) ・紫外線で劣化しない |
※耐用年数と単価は一般的な目安です。比較の参考にしてください。
アクリル系が最も価格が安く、フッ素系や無機塗料はやや高価な傾向があります。
機能性と費用のバランスが良いシリコン系塗料は外壁塗装の定番ですが、より高い耐久性や優れた機能を求める方にはフッ素系や無機塗料が適しています。

ここまで、メンテナンスフリーの外壁材や塗料の種類についてご紹介させていただきました。
それでは、次に現在の外壁をメンテナンスフリーに近づける3つのポイントについて解説いたします!
①外壁塗装に使用する塗料
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外壁塗料の選定は、塗装後のメンテナンス頻度にも大きな影響を与えます。
耐候性や耐汚染性に優れた高機能な塗料を使用することで、長期間にわたり外壁を守ることができ、その結果、メンテナンスの頻度を減らすことができます。
たとえば、最近開発が進んでいる「無機塗料」は紫外線に強く、硬くて丈夫、そして燃えにくいという特性を持ち、非常に優れた耐候性と防汚性を誇ります。
ウレタン系やシリコン系塗料よりも価格は高いですが、メンテナンスフリーに近い外壁を実現するためには無機塗料が最も有効な選択肢と言えます。
次に、無機塗料の代表的な3つの製品の特徴を見ていきましょう。
エスケー化研「エスケープレミアム無機」
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自然由来の無機素材を使用した塗料で、耐久性に優れる
独自の合成技術で、劣化を引き起こすラジカルを抑制
高い親水性により、雨水で汚染物質を洗い流す
静電気が発生しにくく、汚れが付きにくい
高い架橋密度により、汚れの定着が防止される
※参考:エスケー化研
日本ペイント「パーフェクトセラミックトップG」
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高耐候性を実現する酸化チタン活用技術と光安定剤を使用
つや有り、7分・5分・3分つや有り、つや消しの仕上がりに対応
無機特性を活かして、優れた難燃性を持つ
藻やカビの発生を抑制し、オプションで強力防カビタイプも選べる
透湿性により、塗膜の膨れや剥がれを防ぐ
※現在は「グランセラ™トップ 2液水性」
詳しくは日本ペイントのHPをご覧ください
※参考:日本ペイント
ダイフレックス「スーパーセランフレックス」
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「無機複合コアシェル構造」により優れた柔軟性・低汚染性を実現
優れた柔軟性により、シーリング上に施工した塗膜のひび割れリスクを軽減可能
上塗材の中で最高クラスの透湿性
優れた防カビ・防藻性
各種下地調整材の使用により、幅広い下地適正を発揮できる
参考:ダイフレックス
シーリングについて
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シーリングは外壁材よりも劣化が早く寿命が短いため、外壁材の耐用年数とは別に定期的な補修が求められます。
劣化は雨水の浸水に繋がり、建物内部にダメージを与えるリスクとなります。

外壁自体が20年持つ場合でも、シーリング部分は5年ごとに点検と修繕を行うことが必要です。
また、シーリングの補修には耐久性が高い製品を選ぶこともおすすめです。外壁のメンテナンスを考える際には、シーリング部分のケアも重要なポイントとなります。
日頃の目視確認・お手入れも大切

外壁をメンテナンスフリーに近づけるための最も簡単な方法は、こまめな掃除です。
汚れをそのまま放置しておくことは、外壁の劣化を進行させる原因となります。定期的に水で洗い流したり、柔らかい布で優しく拭き取ったりすることで汚れを落とすことが大切です。
基本ではありますが、こまめな掃除はメンテナンスフリーへの近道となります!
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定期的に掃除をしておけば、色褪せやクラック、チョーキングなどの劣化の兆候にも早く気づくことができます。
早めに異変を発見して補修を行うことで、工事にかかる手間や時間、費用を最小限に抑えることができます。
ただし、補修作業は必ず専門のプロに依頼し、自己流で作業するのは避けるようにしましょう。
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以下の様な症状が外壁に見られる場合、出来るだけお早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。
色褪せや変色
塗膜のクラックや欠け、膨れ
カビ・苔の付着
チョーキング現象(外壁材の表面に白い粉が浮き出る症状)
錆の発生・広がり(金属系外壁の場合)
シーリング部分の劣化
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劣化症状をそのまま放置しておくと外壁の剥がれや雨漏りを引き起こし、住宅内部の建材にまでダメージを与える可能性があります。劣化サインを見つけたら、なるべく早く業者に相談し、補修を依頼することが非常に重要です。
代表的な外壁のメンテナンス方法としては、以下の3つが挙げられます。
外壁塗装
シーリングの打ち替え・増し打ち
外壁張替え工事
外壁の補修方法は、その劣化症状によって異なります。
軽微な劣化であれば部分的な補修で済むこともありますが、場合によっては外壁全体の塗装や張り替えが必要になることもあります。
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メンテナンスフリーの外壁は長期間にわたり美観を保ち、塗装の手間や費用を大幅に削減できる理想的な素材です。
しかし、その一方でメンテナンスが完全に不要な外壁は存在しません!
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「現在の外壁をメンテナンスフリーに近づけたい」
「高機能塗料を使用して将来的な外壁塗装の頻度を減らしたい」
上記の様な場合、まずは知識・経験豊富な信頼できるプロの業者に点検を依頼されることをおすすめいたします!
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