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HOME > フッ素塗料のメリット・デメリット|塗装のポイントを詳しく解説!
更新日 : 2024年05月21日
更新日 : 2024年05月21日
耐久性が高く長期間持続する塗料を希望する方には、フッ素塗料が最適です。
この塗料は、長期にわたり劣化を最小限に抑える優れた耐候性を持ち、通常15年以上の耐用年数を誇ります。ウレタンやシリコン塗料よりも価格は高めですが、その高機能性が高いコストパフォーマンスを実現し、多くの人に支持されています。
本記事では、フッ素塗料の特徴、長所、短所を解説いたします。外壁塗装での塗料選定にお困りの方は、是非この情報を参考にしてください。
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フッ素塗料は、住宅やビルなどの建物の外壁塗装によく使われる代表的な塗料です。
この塗料は、主成分にフッ化カルシウムを主成分とする蛍石(ほたるいし)と呼ばれる鉱石を使用しており、非常に耐久性の高い外壁塗装用の塗料として人気があります。他の外壁塗装用の塗料と比較すると、シリコン塗料やウレタン塗料などに比べて価格はやや高めですが、その分高い機能性と優れたコストパフォーマンスを持つ塗料でもあります。そのため、住宅の外壁塗装にフッ素塗料を使う機会も増えています。
人気の高まりや注目を集めている事で、
などの各メーカーがフッ素塗料の製造・販売している為、塗料の選択肢も広がりを見せています。
塗料の種類 | 単価相場(1㎡あたり) |
アクリル塗料 | 1,000円〜1,800円 |
ウレタン塗料 | 1,800円~3,000円 |
シリコン塗料 | 2,500円~4,000円 |
ラジカル塗料 | 3,000円~4,500円 |
フッ素塗料 | 3,500円~5,500円 |
無機塗料 | 4,000円~6,000円 |
上記の表は、建物の外壁塗装における代表的な塗料とフッ素塗料の価格相場の比較を示しています。フッ素塗料は、他の安価な外壁塗装用塗料であるウレタン塗料やシリコン塗料と比較するとやや高価です。
フッ素塗料は耐久性が高く、長期間にわたって使用することができるため、結果的にコストパフォーマンスが優れた塗料と言えます。ただし、一回の施工費用は高くなるため、予算との兼ね合いを考慮しながらフッ素塗料を選択する必要があります。
塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 5~8年 |
ウレタン塗料 | 7~10年 |
シリコン塗料 | 10~13年 |
ラジカル塗料 | 12~15年 |
フッ素塗料 | 13~15年 |
無機塗料 | 15~20年 |
※立地環境により変動いたします。
住宅やビルの外壁塗装には、それぞれ耐用年数が存在します。耐用年数は製品が一般的に使用可能な期間を示す指標です。
フッ素塗料など外壁塗装に使われる塗料の場合、その塗料が住宅の外壁を保護し続ける機能や役割を果たすことができる期間を指します。耐用年数が長い塗料は一般的に「長持ちする塗料」と考えられますので、耐用年数が長ければ長いほど好ましいと言えます。フッ素塗料の耐用年数は13〜15年以上と非常に長いものです。
住宅の外壁塗装において、フッ素塗料に期待できる主なメリットは、
の2点です。
フッ素塗料の耐用年数は、非常に長いです。
最も耐用年数の長い無機塗料と比べれば劣りますが、13~15年の間は外壁をしっかりと保護してくれます。
また、耐用年数はあくまで目安ですので15年以上外壁の保護機能を維持する事もあります。
耐用年数が長い塗料は、外壁塗装によるメンテナンスの頻度を減らすことができるため、長期的に見てコストパフォーマンスが高いという利点があります。
一回あたりの費用は確かに高くなりますが、総合的な費用を考慮すると、長持ちする塗料の場合、結果的に経済的になる場合も少なくありません。そのため、フッ素塗料のような塗料は非常に魅力的と言えるでしょう。
フッ素塗料の特徴として、優れた対候性も魅力の一つです。
外壁塗装によって、施された塗膜は、紫外線・雨などにより劣化が進行してしまいますが、フッ素塗料はその体位性が強く、劣化症状を最小限にとどめてくれます。
この特性は、フッ素塗料が誇る長期の耐用年数に直結しています。
また、温度変化にも強いフッ素塗料は寒冷地や沖縄などの極端に気温の高い地域でも性能の発揮に期待できます。
※エスケー化研株式会社「クリーンマイルド シリコン/フッソ」カタログより参照
様々なメリットに期待できるフッ素塗料ですが、デメリットもございます。
フッ素塗料の主なデメリットは、
上記の3つです。
外壁塗装を行うと、外壁の表面に塗料による塗膜が形成されます。 この塗膜は、紫外線や雨から住宅の外壁を守ってくれる役割を果たします。
特に、フッ素塗料は、その保護層が硬くて水に強いという独自の特徴を持っています。 この特徴によって、フッ素塗料は非常に耐久性や耐候性が高くなりますが、一方で、塗料の密着性が低下する可能性があるため、再塗装する際に問題が生じることがあります。
その為、フッ素塗料によって外壁塗装を施した外壁の再塗装には、塗料の密着性を向上させる特殊な下塗り材を施すなどの対応が必要になり、外壁の再塗装の難易度が著しく上がってしまいます。
フッ素系塗料は塗膜が非常に堅い特性を持っていますが、同時に「弾性に欠ける」という弱点も存在します。この弾性の不足がヘアクラックと呼ばれる問題を引き起こします。
日本は地震の頻発する国であり、震度1〜2程度の地震がよく発生します。地震が発生すると、住宅も微細な揺れを受けますが、フッ素系塗料の塗膜は硬くて弾性に乏しいため、この揺れに対応することができず、塗膜が割れ、外壁にヘアクラックが生じることがあります。
一般的なクラックほど深刻ではないものの、ヘアクラックは劣化を早める可能性があり、外観も損われてしまいます。特にモルタル外壁ではヘアクラックの発生がよく見られますので、モルタル外壁との相性はあまり良くありません。
近年では、柔軟性の高いフッ素塗料が市場に登場しています。ですから、外壁のヘアクラックを予防したい場合には、このような柔軟性の高いフッ素塗料を使用するなど、適切な対策が必要です。
フッ素系塗料は、外壁塗装に使用される特殊な塗料で、非常に硬く親水性が高い塗膜を形成します。 そのため、フッ素塗料を再塗装する際には、特殊な下塗り材が必要であり、他の塗料より取り扱いが難しいです。
フッ素系塗料の取り扱いは専門知識と経験が必要であり、それを持っていない塗装業者では適切に施工することができません。そのため、一般的なウレタン塗料やシリコン塗料などと比較して、フッ素系塗料を扱っている業者は少ないというデメリットがあります。
フッ素系塗料を取り扱っている業者を見つけるのには時間と手間がかかるかもしれません。特に、フッ素系塗料を取り扱っている業者が極端に少ない地域では、業者を比較することができないというデメリットも考えられます。
外壁塗装においては、複数の業者を比較して検討し、最適な業者に依頼することが非常に重要です。そのため、フッ素塗料のように取り扱っている業者が少ないという点は、大きなデメリットと言えるかもしれません。
街の外壁塗装やさんでは様々な塗料を取り扱っておりますので、お気軽にご相談下さい。
フッ素塗料による外壁塗装を失敗させない為には、いくつかのポイント・注意点を抑えておく必要があります。
主なポイント・注意点として、
上記の2点があげられます。
フッ素塗料は、独自の光沢感を持っています。 そのため、外壁塗装にフッ素塗料を使用すると、ツヤツヤとした光沢感のある仕上がりになります。しかし、この光沢感にはメリットとデメリットがあり、注意が必要です。
フッ素塗料による光沢感のある仕上がりは、外壁だけでなく住宅全体を新築のように演出してくれます。古い築年数の住宅でも、フッ素塗料を使って外壁を塗装することで、見た目を新築のように回復させることができるのです。
さらに、フッ素塗料は耐摩耗性にも優れていますので、光沢感が長く持続するという特徴もあります。そのため、長期間にわたって美しい仕上がりを維持することができるのです。
一般的に、シリコン塗料は光沢感がある塗料としてよく知られていますが、その光沢感は塗装から8〜10年で約20%ほど失われるとされています。一方、フッ素塗料の光沢感は、20年が経過しても約10%しか減少しません。そのため、他の塗料で外壁塗装を行った場合と比べて、フッ素塗料はより長期間にわたって新築のような状態を維持することができるのです。
ただし、この独特の光沢感には注意が必要です。一部の人にとって、光沢感のある仕上がりは外壁が安っぽく見える可能性があります。光沢感が好みの分かれる要素であるため、フッ素塗料を使用する場合は、その特徴をよく理解しておく必要があります。
また、光沢感によって外壁がチープに見えるかどうかは、使用する色や住宅の外観デザインにも大きく影響を与えます。そのため、色やデザインとの相性を考慮しながら、フッ素塗料を選択することが重要です。外壁塗装の際には、慎重に検討し、最適な選択をするようにしましょう。
外壁塗装においては、塗装業者の選択が失敗しないために非常に重要です。特にフッ素塗料のように多くの業者が取り扱っていない場合は、業者選びの重要性が一層高まります。
先に述べた通り、フッ素塗料はその特性上、他の塗料に比べて施工の難易度が高くなります。そのため、フッ素塗料を正しく施工するためには、塗装業者には専門知識とスキルが必要です。
フッ素塗料についての知識が不足している業者やスキルの不十分な業者に依頼してしまうと、フッ素塗料の本来の能力を十分に引き出せないリスクがありますので、ご注意ください。 さらに、適切な下塗り材を使わずに施工したり、コーキング部分の処理を誤ったりすると、住宅や外壁の保護という本来の目的を果たせなくなる可能性もあります。
適切な業者選びにはいくつかの重要なポイントがあります。特に、施工実績の確認と複数の塗装業者の比較は必ず行うようにしましょう。業者のホームぺージにはこれまで行った工事の実績が掲載されているはずですので、それらの実績を確認して、実績豊富で高い技術力を持つ業者に依頼することをおすすめします。 実績を確認する際には、フッ素塗料を使用した施工実績が掲載されているかどうかも確認しましょう。
また、魅力的な業者を見つけたとしても、直ちにその業者に依頼するのではなく、少なくとも3つの業者を比較して選ぶようにしましょう。比較することで適切な価格で依頼することができるだけでなく、より良い業者に依頼することも可能になります。
次に、実際にフッ素塗料を使用して施工させて頂いた外壁塗装の事例をご紹介致します。
築年数 | 18年 |
塗装費用 | 約108万円 |
外壁には、塗膜の劣化サインであるチョーキング現象が確認され、目地シーリングの劣化も進行しておりました。
外壁や軒天井などの付帯部分は、クリーンマイルドフッソを使用して輝きを取り戻しました。また、同時に塀の塗装も行いましたので、塗装前と比較して大きく印象が変わりました。
築年数 | 22年 |
塗装費用 | 約159万円 |
白色の外壁に汚れが目立ってきたので、濃い色に塗り替えたいというご要望がありました。お客様はフッ素樹脂を扱うメーカーに勤めており、フッ素の効果を理解されている為、今回フッ素塗料をご希望されました。
ファイン4Fセラミックを使用させて頂き、深いグリーン色の外壁に生まれ変わりました。
フッ素塗料は、安価なアクリル塗料やウレタン塗料と比べて単価が高くなります。そのため、予算を抑えたいと思っている方々は、フッ素塗料を選択することを避ける傾向があります。しかし、本当に予算を節約したいのであれば、長期的な視点で考える必要があります。
フッ素塗料は耐久性が高く、長い期間にわたって使用できるため、アクリル塗料やウレタン塗料などの安価な塗料よりも寿命が長くなります。 例えば、フッ素塗料を使用して外壁塗装を行った場合、通常は13〜15年以上もの間、塗り替えを行う必要がありません。一方、耐用年数の短いウレタン塗料は、約10年程度で塗り替えが必要となりますので、メンテナンスの回数も多くなります。
耐用年数が長いことから、塗り替えのスパンも延びるため、長期的な視点で見た場合のコストパフォーマンスが向上します。
外壁塗装は一回あたりの費用が高額になるため、できるだけ費用を抑えたいという考えは当然です。しかし、同時に総合的なコストパフォーマンスも考慮して、塗料の選択を行うことが重要です。
これまで、外壁塗装に使用されるフッ素塗料について詳しく説明してきました。 フッ素塗料には利点と欠点がありますので、実際に外壁塗装にフッ素塗料を使用するかどうかは、そのメリットとデメリットを比較しながら検討する必要があります。 また、フッ素塗料は光沢感のある仕上がりを実現できる点や、他の塗料と比較して業者の選択の重要性が高まる点にも注意が必要です。
もし塗料選びに迷われている方がおられましたら、街の外壁塗装やさんまでご相談下さい。
「耐用年数が長い塗料を使用したい」「コスパを重視して外壁塗装を行いたい」といったご希望に応じてご提案させて頂きます。
点検からお見積りの作成まで無料に実施させて頂きますので、お気軽にお問合せください。
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