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更新日 : 2024年05月17日
更新日 : 2024年05月17日
無機塗料とは?耐用年数・費用感・おすすめ製品を解説!
外壁塗装をお考えの皆さん、塗料選びでお悩みではないでしょうか。塗り替える際には、できるだけ耐久性のある塗料を選び、メンテナンスの回数を減らしたいと誰もが思うものです。一般的に、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素といった塗料は、外壁塗装にあまり詳しくない方でも耳にしたことがあるかもしれません。では、「無機塗料」はいかがでしょうか。ほどんどの方がご存知ないのではないでしょうか。
無機塗料は20~30年という圧倒的な耐用年数により、近年注目され始めている次世代塗料です。本記事では、無機塗料のメリット、費用感、選ぶ際のポイント、おすすめの製品、施工事例など、無機塗料を完全解説します!これから外壁塗装リフォームを検討される方は、ぜひ参考ください。
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塗料には有機塗料と無機塗料があります。無機塗料とはその名の通り、無機物を配合した塗料で、耐候性と耐久性に優れている点が特徴です。有機塗料は一般的に知られている塗料で、アクリルやシリコン、フッ素などの合成樹脂成分が配合されていますが、無機塗料にはこの樹脂成分がほとんど配合されていません。主成分はガラスや石などの無機成分です。無機物には紫外線で分解されない特性があり、外壁が劣化する一番の原因となる紫外線のダメージを受けにくいため、無機塗料は20年以上と耐久性を長く保てるのです。
無機塗料以外の塗料は有機塗料に分類されます。塗料における有機物とは、有機化合物を指します。人工的に作られた合成樹脂で、紫外線の影響を受けやすく、耐用年数は短くなります。一般的に使用される有機塗料の場合は、約10年毎の塗り替えやメンテナンスが必要です。主な有機塗料の耐用年数は、ウレタンが8年、シリコンが10年、最も長いフッ素で15年と言われています。
メンテナンスの回数を減らすには耐用年数の長い無機塗料を選択すると良いでしょう。最近では更に長寿命の無機塗料も開発されていますので、是非ともチェックしてみてください。
有機塗料と無機塗料の耐用年数と価格を比較
下の図のように、塗料は、顔料(色や艶)、樹脂(塗膜)、添加剤(機能)で構成されています。この樹脂には、フッ素・シリコン・ウレタン・アクリルがあり、使用する樹脂の種類(グレード)によって耐用年数や価格が変わります。
ここでは、有機塗料(合成樹脂塗料)と無機塗料の耐用年数・費用感を比較してみましょう。下の図を見ると、アクリル塗料の耐用年数が約5~8年と一番短く、ウレタン、シリコン、フッ素系と耐用年数が長くなっていきますが、群を抜いて長い耐用年数となっているのが無機塗料です。価格も耐用年数に比例して高くなっていきます。塗料別の塗り替え回数と費用に関しては後述しますので、そちらをご参考ください。
※アクリル塗料が「アクリル」、「特殊アクリル」、「100%アクリル」と分かれるようにフッ素塗料も「3F(3フッ化フッ素)」と「4F(フッ化フッ素)」に分類され、4Fは20年に迫る耐用年数があると言われている。
※無機塗料はメーカーによって耐用年数を「15年」としているところもあれば、「20年」や「25~30年」としているところもある。ここではそれらを参考に15~25年とした。
「耐用年数」と「寿命」の違い
塗料における「耐用年数」とは、色褪せなど外壁の劣化が現れ始めるまでの期間をいいます。どれくらいの期間、外壁の機能を守れるかということです。
一方で「寿命」は、機能とは関係なく、外壁として使用できる限界をいいます。
例えば、塗膜の防水性が低下すれば劣化が始まりますが、外壁材として使えなくなるということではありません。この場合、耐用年数を迎えていると言えますが、寿命であるとは言えません。耐用年数を超えた外壁であっても、使用できる期間は残されているのです。
先程の図を見ると、無機塗料の耐用年数は15~25年とありますので、実際にはそれ以上の寿命があると言えるでしょう。
ここまで、塗料の中でも無機塗料の耐用年数が最も長いとお伝えしましたが、改めて無機塗料のメリットをご紹介します。
耐候性が高い
耐用年数が長いことが一番に挙げられるメリットです。先述しましたが、無機塗料はガラスや鉱石が主成分であるため紫外線の影響を受けにくく、劣化しにくい特徴を持っています。つまり、耐候性が高い=耐用年数が長いと言えるのです。
無機物とは、炭素を含まない物質のことです。水・金属・ガラスなどさまざまな種類がありますが、塗料における無機物とは、上の図にあるように、鉱石・砂・粘土・ガラス・陶器などです。この無機物だけでは塗料にすることができないため、合成樹脂などの有機物に混ぜて無機塗料を作っています。
下記の通り、大手の塗料メーカーである日本ペイントが実施した促進耐候性試験(キセノランプ式)によると、無機塗料の光沢保持率は、同社の他の塗料よりもかなり高いという結果が出ました。
※上記の数値は実測値であり、性能を保証するものではございません。
汚れにくい
無機塗料は親水性(水とのなじみやすさ)が高いため、雨が降った際、表面についたチリやほこりなどの汚れを雨水が浮き上がらせ、洗い流す特徴があります。
苔や藻・カビの発生を防ぐ
無機塗料は、苔や藻の栄養素となる有機物が少ししか配合されていないため、苔や藻・カビの発生が抑えられる特徴があります。
有機物と無機物の違い
ここでは、有機物と無機物の違いを簡単に確認しましょう。有機物(有機化合物)とは、炭素を含む物質の総称です。無機物(無機化合物)はその逆で、炭素を含まない物質の総称とされています。炭素は他の物質と結びつきやすく壊れやすい性質を持ちます。有機塗料であるウレタンやシリコンなどの塗料は、樹脂成分にこの有機物が使用されているため、劣化しやすいのです。
無機物には水や空気、ガラス、鉱物などが挙げられます。私たちの生活に欠かせない食器などの陶磁器も無機物であるため、長年使用が可能です。屋根材に使われる粘土瓦も無機物で、耐用年数は50年以上と長持ちです。
無機塗料はなぜ耐用年数が長いのか
屋根や外壁の塗料が劣化する原因は、大別して、紫外線や雨水による化学変化と、飛来物や土などの物理的要因による変化のどちらかと言えます。したがって、塗料の経年劣化を抑えるには、紫外線などの影響を受けにくい無機物を有機塗料に配合すれば良いということが判明したのです。
一般的な有機塗料と無機塗料の劣化の仕組みは下記の図の通りです。少し難しい内容になりますが、無機塗料の耐用年数が長いことをご理解いただくための一助となるはずですので、是非とも参考になさってください。
一般的な有機塗料は、炭素を中心とした結合であるため、紫外線に弱く劣化しやすくなります。一方で無機塗料の場合、ほとんどが無機物の結合であるため、紫外線によって壊れにくく、劣化しにくいことが分かります。
無機塗料の成分は、セラミックやケイ素(陶器やガラスの主原料)などの無機物が主成分となっていますので、紫外線の影響を受けにくく壊れにくいのです。
無機塗料といっても、全く有機物が含まれていないわけではありません。
無機物だけで塗料を作ろうとしても硬すぎて塗布できないため、少なからず有機物が含まれているのです。
メーカーや製品によって、無機塗料における有機物の配合率は異なります。また、どの有機物を配合するのかによっても耐用年数は変わってきます。ここで注意しなければならないのは、無機物の配合率が少なくても無機塗料と呼ばれる点です。無機塗料は耐用年数が長い点が特徴ですが、無機物の配合が少なければ耐用年数も短くなりますので、塗料を選ぶ際には配合されている成分も要チェックです。
無機物の配合率や無機物の種類などは、塗料メーカーの仕様書やカタログなどを確認しましょう。それぞれの塗料の特性を把握した上で、施工業者と相談しながら塗料を選択すると良いでしょう。
私たち「街の外壁塗装さん」では、無機塗料を使用した外壁リフォームも承っております。塗料選びにご不安をお持ちの方にも、ご納得して選択していただけるよう、経験豊富なスタッフがご説明させていただきます。無料点検や相談は随時行っておりますので、お気軽にご相談ください。
悪徳業者にご注意ください!
「セラミック塗料」の営業トークには要注意!
無機物であるセラミックが配合されている「セラミック塗料」の中には、無機塗料ではない塗料が存在します。大きく分けて、石材調の仕上げにするためにセラミック粉末を配合したタイプ、断熱・遮音性を高めるためにセラミックビーズを配合したタイプ、親水性を高めるためにセラミック粒子を配合したタイプ、の3種類がありますが、無機塗料に分類されるのは最後のセラミック粒子を配合したタイプのみです。
前者の2つは塗膜に無機の結合をもたないため、セラミックが含まれていても耐用年数には影響がありません。セラミックが配合されているだけで、「耐用年数が長い塗料です!」と説明する悪質な業者もいますので、騙されないよう注意が必要です。
塗料に多大なメリットをもたらす無機物、実は大抵の塗料に配合されています。とはいっても、塗料の機能性に影響する樹脂膜の成分に含まれているわけではなく、多くは顔料(色の成分)として使用されているのです。例えば、金属であるチタンも無機物ですが、白の代表的な顔料として使われています。発色がよくなるため、多くの塗料に配合されています。上記写真にあるベンガラは、土からとれる酸化鉄が主な成分で、赤みを出す顔料として使用されます。チタン・鉄以外に亜鉛、鉛、銅、クロムなども無機顔料として用いられます。
無機物は経年劣化しにくい特徴がありますが、顔料として配合されている場合は、耐用年数を長くする効果は得られませんので、注意が必要です。
無機物の配合率をチェック
無機塗料に分類される塗料でも、無機物の配合率は製品により異なります。塗料メーカーの仕様書などに配合率が記載されている場合もありますが、必ずしも全ての製品で配合率を公開しているわけではありません。信頼できる施工業者と相談しながら、塗料の成分・機能を理解した上で選ぶようにしましょう。
無機塗料が適さない場合もある
無機塗料は有機塗料と比べると塗膜が硬い特徴があります。そのため、弾性のある木部に塗装してしまうと、地震などで塗膜ごと割れてしまうことが良くあります。弾性を持たせた無機塗料もありますので、木部塗装の際には塗料選びに注意し、木部塗装が可能かどうかを確認すると良いでしょう。
無機塗料の施工実績をチェック
扱いに慣れない職人では塗り方にムラが生じ、無機塗料本来の機能を十分に得られないことも考えられます。施工業者を選ぶ時には、無機塗料の施工実績があるかどうかを確認すると良いでしょう。
シーリング材も長寿命タイプに
シーリング材はサイディングやモルタルなどの外壁材の隙間を埋めて、雨水の侵入を防ぐために使用されます。また、クッションの役割も果たし、ひび割れなどを防止することもできます。一般的なシーリング材は、耐用年数が5~10年と外壁材よりも劣化が早いのをご存知でしょうか。劣化が進むと、ひび割れや剥離などが発生し、雨水の侵入や外壁材への影響が懸念されます。
メンテナンスの手間がかからないように外壁を無機塗料で塗装しても、シーリングが傷み、メンテナンスが必要になっては本末転倒です。無機塗料のような耐用年数の長い塗料で塗装する際は、シーリングも長寿命のものを選ぶことをおすすめします。
有機塗料と無機塗料のコストを比較
冒頭でも、耐用年数の長さに比例して高価であることをご説明しましたが、無機塗料は価格の高い塗料です。しかし、単純に高価だからという理由で諦めてしまうのは少しもったいないかもしれません。
お住まいのメンテナンスコストは10年、20年、30年、それ以上と、長期的に判断する必要があります。屋根や外壁のリフォーム・メンテナンスをする際には、材料や塗料の代金だけでなく、足場代や人件費などの費用も掛かります。高価な塗料を選んだとしても、耐用年数が長ければ将来的なメンテナンスの回数を減らせるのです。長期的なコストパフォーマンスを考えれば、無機塗料はおすすめできる塗料と言えます。
ここからは、30年間に定期的な外壁塗装を行った場合のトータルコストを、塗料別に比較してみましょう。
30年間の塗料別塗り替え回数とトータルコスト(総2階25坪の場合)
一度の費用で比較すると最も高額な無機塗料だが
トータル費用と一年当りの費用に換算すると最もお得となる
塗料 | 30年での回数 | 合計費用 | 一年あたりの費用 |
---|---|---|---|
アクリル | 4回 | 約207.7万円 | 約6.5万円 |
ウレタン | 3回 | 約165.6万円 | 約5.5万円 |
シリコン | 3回 | 約179.4万円 | 約4.6万円 |
無機塗料 | 2回 | 約159.6万円 | 約4万円 |
1回に掛かる費用は無機塗料が最も高額となりますが、将来のメンテナンスまで考えれば最もお得になるのです。
無機塗料はこんな方におすすめ
このような方に無機塗料は向いています
- ☑できるだけ長く美観を保ってメンテナンスを減らせるなら高くても良い
- ☑20年以上お住まいを維持する予定
塗料メーカーの主な無機塗料
ここでは、主な塗料メーカーが開発した無機塗料をご紹介しましょう。想定される耐用年数は、15~30年となっています。
日本ペイント アプラウドシェラスターNEO
日本ペイントの「アプラウドシェラスターNEO」はメーカー想定の耐用年数が20年で、主な特長は下記の通りです。
- ・超高耐候性により、塗り替え周期を延ばすことが可能
- ・超低汚染性
- ・無機の高耐久性と有機の柔軟性を併せ持つ
- ・難燃性
上塗りとして、無機系超低汚染コーティング材「クリスタコート」を使用することで、さらに低汚染性が向上します。
日本ペイント パーフェクトセラミックトップG
日本ペイントの「パーフェクトセラミックトップG」の主な特長は下記の通りです。
- ・高耐候性
- ・美しい艶
- ・超低汚染性
- ・難燃性
- ・防藻・防かび機能
- ・透湿性(塗膜の膨れや剥離を抑制する)
専用の中塗り塗料があり、組み合わせて使用することにより最大限機能を発揮します。
関西ペイント アレスダイナミックMUKI
関西ペイントの「アレスダイナミックMUKI」の主な特徴は下記の通りです。
- ・強力な付着力・超低汚染・防カビ・防藻性
- ・超長期耐久15年以上
- ・水性1液で安全
- ・弾性下地にも対応
ハイブリットテクノロジーにより無機と有機の特性を最大限に活かした塗料です。
エスケー化研 スーパーセラタイトF
エスケー化研の「スーパーセラタイトF」の主な特長は下記の通りです。
- ・超耐候性
- ・超低汚染性
- ・防かび・防藻性
- ・ハンドリング性(1液タイプ)
- ・水性のため安全設計
期待される耐用年数は18~22年です。
ダイフレックス スーパーセランシリーズ
ダイフレックスの「スーパーセランシリーズ」の主な特長は以下の通りです。
- ・超耐候・超低汚染性を実現
- ・不燃性を維持しつつ耐アルカリ性、フレキシビリティを大幅に向上
- ・無機と有機のハイブリッド効果で超耐久性を実現
- ・期待できる耐用年数は25~30年で、ライフサイクルコストを削減
無機塗料の塗装事例と施工手順
ここからは、私たち「街の外壁塗装さん」で施工させていただいた塗装事例を3つご紹介しましょう。施工手順と合わせてお読みください。
【事例1】パーフェクトセラミックトップGを使用した外壁塗装
築年数 | 保障 |
---|---|
18年 | 13年 |
築年数18年のお住まいで、今回が初めての外壁塗装ということです。一面に苔が発生している状態でした。汚れにくく、耐久性のある塗料をご希望されています。
長い耐用年数が特徴のパーフェクトセラミックトップGをご提案させていただきました。新築から18年が経過し、苔や汚れがかなり目立っていましたが、防藻・防苔機能や耐候性もある塗料で、シックな雰囲気の外壁に生まれ変わりました。
【事例2】スーパーセランマイルドで3階建てマンションを塗装
築年数 | 保障 |
---|---|
25年 | 10年 |
築年数25年の3階建てマンションです。複数箇所にひび割れが確認されたため、ひび割れ補修と下地処理をしてからの塗装となりました。マンションの住民の方にご迷惑をお掛けしないようにしっかりと養生も行います。
今回お選びいただいた塗料は、スーパーセランマイルドという無機塗料で、期待できる耐用年数は25~28年と長寿命です。マンションやアパートなどは、できるだけ塗り替えの回数を減らせるよう、このような耐用年数の長い塗料をオススメします。汚れも目立たなくなり、シックな色とオフホワイトのバイカラーでとても雰囲気のある印象に変わりました。
【事例3】無機塗料で外壁と屋根を塗り替え
築年数10年のまだまだ綺麗なお住まいです。ランニングコストをできるだけ安くしたいというご要望で、屋根の塗り替えも一緒にご依頼いただきました。屋根・外壁どちらも無機塗料による塗装となります。また、遮熱性の高い機能を兼ね備えた無機塗料をお選びいただいたので、光熱費の節約も期待できます。塗り替え周期を長くできる無機塗料は、トータルコストを安く抑えたい方にオススメです。
・点検の様子
2種類の窯業系サイディングは、築10年で劣化はほとんど見られませんが、お色を変えてイメージチェンジをしたいというご要望です。外壁材の間のシーリング部分に隙間ができているのが確認できます。
前述しましたが、シーリング材の耐用年数は外壁材よりも短く、5年を過ぎたあたりから劣化が見えるケースもあります。こちらのお住まいの場合、築10年ということで、シーリング部分が耐用年数を迎えている状態でした。柔軟性を持たせるためにシーリング材に配合されている可塑剤は、経年劣化で染み出してきます。上の写真のシーリング材が黒く汚れているのがその状態です。可塑剤が染み出して柔軟性を失ってしまうと、シーリング材が剥がれたりひびが入ったりします。
・高圧洗浄
工程としては、まず高圧洗浄で屋根と外壁の汚れを落とします。
・シーリングの打ち替え
次に、マスキングテープを貼り、古くなったシーリング材を取り除いて、新しいシーリング材を充填します。このマスキングテープを貼る工程も手間の掛かる作業ですが、丁寧に行うことで仕上がり具合は異なります。
今回は、オート化学工業の「オートンイクシード」というシーリング材を使用しました。耐候性・耐久性に優れ、可塑剤を配合せずに柔軟性を実現した製品です。無機塗料を超えるほどの長寿命で、同社試験では、耐久性・耐候性ともに30年という結果が出ています。
・外壁塗装
次に、外壁塗装工程へ進みます。まず、下塗り塗料であるシーラーを塗って、塗装面と仕上げ塗料の密着性を高めます。次に、仕上げ塗料である「スーパーセランマイルド」のダークブラウンを塗っていきます。
これまでは、ベールグリーンとバニラ色の配色でしたが、色番号G09-20Bのダークブラウンと、GN-93のホワイトのバイカラーで、コントラストが映える素敵な仕上がりになりました。
・屋根塗装
次に、屋根塗装の工程に入ります。まずは、「ベスコロフィラ―HG」を使用して下塗りしていきます。この塗料は、下地調整と下塗りが一度でできるのが特徴で、傷みのあるスレートなどのセメント系屋根材のために開発されました。今回のスレート屋根にはあまり劣化は見られませんが、スレート材の下地としてこちらの塗料を使用します。
次に、クラックが発生している箇所を補修し、中塗りと上塗りの工程に入ります。今回お選びいただいた無機塗料は、ダイフレックスの「スーパーセランマイルドIR」という塗料です。無機塗料の耐候性・低汚染性・難燃性などの機能に遮熱効果を加味した塗料です。遮熱機能のある塗料を使うことで、室内の温度上昇を抑えられます。これで、夏場の酷暑対策もバッチリです。
中塗りと上塗りの工程です。屋根は外壁のダークブラウンよりも明るい色のチョコをお選びになられました。もともとグレーの屋根だったので、こちらも大幅なイメージチェンジです。
・竣工
屋根は、外壁のダークブラウンよりも明るめのチョコ色です。外壁のバイカラーが映える美しい仕上がりとなりました。
今回のお住まいは、無機塗料・シーリング材ともにコストパフォーマンスが高いタイプをお選びいただきましたので、「ランニングコストをできるだけ安く」というお客様のご要望に適う屋根・外壁リフォームが実現しました。
屋根は遮熱塗料を使用しましたので、最近の酷暑にも対応できるでしょう。
こちらのお住まいは築年数10年で、屋根・外壁ともに大きな傷みが出る前のリフォームが実現できました。早めの塗り直しに加え、長寿命の無機塗料を使用することで、耐用年数は最大限に発揮されることが期待できます。お選びいただいた無機塗料は25年程度の耐用年数と言われているタイプです。25年先まで塗り替えの必要がなく、新築のような美しい外観のお住まいへと生まれ変わりました。
私たち「街の外壁塗装さん」では、こちらのお住まいのような耐久性・耐候性に優れた無機塗料を使用される場合には、最長15年の施工保証をお付けしております。無機塗料のような高品質の塗料を使用するだけでなく、施工技術にも自信を持っておりますので、外壁や屋根のリフォームを検討されている方は、是非ともご相談ください。
-
・無機塗料とは、塗膜成分に無機物を配合した高耐久の塗料
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・低汚染性や防藻・防苔などの機能も併せ持つ
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・無機物とは鉱石・砂・粘土・ガラス・陶器などの炭素を含まないもの
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・無機塗料の耐用年数は15~25年と長寿命
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・他の塗料と比べてコストパフォーマンスが高い
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・無機物の配合率により、性能や耐用年数が変わるため注意が必要
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・顔料として配合される無機物には耐用年数を長くする効果はない
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・無機塗料はこのような方にオススメ
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「メンテナンス回数を減らせるなら高くても良い」
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「できるだけ長く美観を保ちたい」
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「20年以上住宅を維持する予定」
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・無機塗料を選ぶ際のポイント
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「無機物の配合率をチェック」
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「無機塗料が適さない場合もある」
-
「施工実績をチェック」
-
「シーリング材も長寿命タイプに」
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