HOME > スレート屋根を塗装する時の注意点、正しい塗り替えで屋根の寿命を延ばす
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【動画で確認「スレート屋根」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!



このスレート屋根、綺麗な屋根もあれば、苔や藻が繁殖してしまい何とも形容しがたい茶緑色になった屋根もあります。苔や藻が発生する前に塗り替えてあげるのが正しいメンテナンス方法です。
ところが、リフォーム業者によっては「スレート屋根には塗装の必要がありません」と断言してしまうところもあります。彼らに言わせると「単に美観だけの問題であって、塗装をしたところで耐用年数はさほど変わらないから」だそうです。街の外壁塗装やさんではそのような考え方は間違っていると断言します。

そもそも塗装の本来の目的は防水性を回復させることによって、耐蝕性を高めるためのものだからです。金属に塗装すれば水と直接触れることがなくなりますので、錆びにくくなります。スレート屋根も同様です。雨水に直接触れることがなければ吸水も起こりません。
吸水による膨張、水分が乾燥する際の収縮も起こりません。建材にとって膨張と収縮は多大なストレスであり、変形や欠け、割れに繋がります。繰り返せば、繰り返すほど脆くなっていくのです。





水が液体から氷の固体になると体積がおよそ9%程度膨張します。その膨張力は約2,000気圧に相当しますから、1c㎡あたり約2tです。これだとどんなものでも簡単に壊れてしまいます。
凍害は寒冷地域特有のものではなく、霜や氷が張る地域ならば、どこでも起こりえる現象です。特別に温暖な地方でもない限り、冬の屋根の上には霜も降りますし、雪も降り積もります。スレート屋根に吸水させないためにも屋根塗装で防水性を高めなくてはならないのです。

「スレート屋根は新築後、何年経過したら塗り替えればいいのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
これについてはさまざまな説がありますが、前に述べたようにまずは新築から10年を目安に考えておけば間違いないでしょう。もちろん、もっと早い時期でも大丈夫ですが、ハウスメーカーなどでは「他社が工事した場合、保証を無効とする」なんて取り決めもありますから、その新築時の保証が切れた時点で塗装するのがベストです。早めにメンテナンスするのに越したことはありません。






通常、傷んだスレートはフィラーによる下塗り、シーラーによる下塗りと2回の下塗り工程を必要としますが、ベスコロフィラーはシーラーレスフィラーです。フィラーとシーラー、両方の機能を持っているので、傷んだスレートであっても下塗りは1回で済むのです。お値段も一般的なシーラーとほとんど変わらないのでかなりのお薦めです。
どんな屋根材でも傷めてしまうと次の選択肢が少なくなります。便利な製品があると言っても、早めにメンテナンスするに越したことはないのです。

スレートというと本来は天然の粘板岩を薄く切り出して成型したものでしたが、現在では工場で製造・加工されたものがそう呼ばれるようになりました。昔は天然スレート、人造スレートと区別されていましたが、いつの間にかそれがなくなり、スレートと言えば工場で製造・加工されたものを指すようになりました。
スレートの厚みは約5~6mm程度と薄く、セメントに繊維を混ぜ合わせ、成型したものです。セメントに防水性はありませんから、工場で塗装されてから出荷されます。スレート屋根に塗装するというのは工場出荷時に状態を近づけるという観点からも正しいものなのです。
スレートの他にカラーベストやコロニアルと呼ばれる理由は「カラーベスト」や「コロニアル」が商品名として使われていたからです。呼ばれ方が違っても厚さや主成分はほぼ同じです。
余談ですが、現在の戸建て住宅に最も使用されている外壁は窯業系サイディングです。窯業系サイディングもセメントに繊維を混ぜ合わせ、成型したものですから、現在のお家はセメントと繊維の建物ということになります。


屋根材としての流通量も多く、メンテナンスとして塗り替えも多く行われているのですが、未だに間違った屋根塗装をされてしまうケースが後を断たないのがスレート屋根です。
塗装の基本は「塗る部分を綺麗にして乾燥させる」、「適切な下塗り材を使って中塗りと上塗りの密着率を上げる」、「中塗りと上塗りで仕上げる」の3つで、充分な乾燥時間を経てからこれらを行います。スレート屋根を塗装する際はこれら基本の他、屋根の知識が必要になります。




これらは通気のための隙間であって、結露の原因となる水蒸気や屋根材の下に入り込んでしまった雨水を排出とするためにあるのです。屋根は密閉されているわけではないのです。
これらの隙間はもちろん、雨が入り込まないような開け方をされているのですが、横殴りの雨や豪雨の場合、屋根材の下に雨が入り込んでしまうこともあります。屋根材の下には防水紙が敷かれており、室内側に雨水を浸入させることなく、排出できるようになっているのです。室内に雨漏りするという場合、屋根や外壁の不具合の他、この防水紙にも不具合が発生していることが多いのです。


スレート屋根も屋根材と屋根材の重なり部分は全て屋根材の下に通じる隙間です。この隙間は非常に狭く、屋根塗装をしてしまうと塞がってしまうこともあります。塞がったままにしておくと、水蒸気や入り込んだ雨水を排出できなくなり、雨漏りしてしまうのです。
また、隙間が非常に狭くなってしまうと、毛細管現象が発生し、雨水を吸い上げてしまうこともあります。吸い上げられた雨水は排出されないことがほとんどなので、これも雨漏りの原因となるのです。


事実、街の外壁塗装やさんでは「屋根塗装してから何かお部屋がジメジメするようになり、かび臭く感じるようになったと思ったら、雨漏りしてきた」というご相談を何回も受けています。
点検してみると、通気や雨水排出のための適切な隙間が塗料で覆われてしまっていることが多いのです。スレート屋根を塗装した場合、適切な隙間を人為的に設けてあげなければならないのです。







現在ではタスペーサーという製品を使って縁切りが行われています。下塗り後にポリカーボネイト製のタスペーサーを屋根材と屋根材の重なり部分に挿入し、中塗りの前に適切な隙間を確保するという工法です。タスペーサーはバネの構造を持っており、踏んでも割れることがありません。また、下塗り材や塗料、それらを希釈するシンナーなどで溶けることもありません。ただし、実際の施工では希釈用のシンナーや下塗り材用の塗料で溶けてしまう万が一のリスクを避けるため、下塗りが乾燥した後に挿入します。
標準的なスレート屋根材、約910mm幅の場合、シングル工法では真ん中に、ダブル工法では左右それぞれ150mmのところに挿入します。街の外壁塗装やさんではタスペーサーの使用量は倍になりますが、雨漏りしにくいダブル工法を標準としています。1㎡あたりの使用個数は10個です。タスペーサーが必要になるのは初回の屋根塗装のみで、それ以降は初回の屋根塗装の時に設置したタスペーサーが役割を果たし続けます。

前述の通り、スレート屋根は流通量が多いのでメンテナンス製品である塗料も充実しています。夏の暑さを防ぐ遮熱塗料もあれば、色褪せなどの美観に拘る方はラジカル制御型塗料も選べます。これらの塗料はほとんどが専用の下塗り材が用意されているので、傷みが激しくなると塗れない(塗っても数年程度しか持たない)ケースも出てきます。
こうしたメンテナンスで新たな機能を付け加えられるのもスレート屋根だからなのです。

塗料シェア国内ナンバー1
日本ペイントが製造・販売するサーモアイシリーズ
仕上げ塗りではなく、下塗りのシーラーにも赤外線反射機能を持たせた塗料。スレート屋根はもちろんのこと、他の屋根材や外壁、路面用の遮熱塗料もラインナップ

耐用年数25年!脅威の長寿妙な遮熱塗料
スーパーセランマイルドIR
どの製品も耐用年数25年超という脅威の耐久性を誇るスーパーセランシリーズ。その中で遮熱塗料としてラインナップされているのがスーパーセランマイルドIR。温度上昇の原因であった顔料のカーボンブラックの配合をゼロにして遮熱を実現。

綺麗な屋根をできるだけ長く保ちたい
ファインパーフェクトベスト
白色顔料としてほとんどの塗料に配合されている酸化チタン。これに紫外線があたると塗膜を破壊するラジカルが発生し、塗装の寿命を短くしてしまう。酸化チタンをコーティングし、紫外線に当たらせないことと、ラジカルの吸収剤を配合して塗膜の長寿命化を実現したのがファインパーフェクトベスト。

屋根塗装する際に必ず必要となるのが足場です。屋根塗装を検討するということはそれなりに築年数が経っているということであり、外壁もそろそろメンテナンス時期に来ているのではないでしょうか。
現在の戸建て住宅の外壁は窯業系サイディングが主流を占めています。窯業系サイディングはボードとボードの間にシーリング(コーキング)材が充填されており、こちらは屋根や外壁よりも早く劣化が始まります。

窯業系サイディングの外壁も10年前後で塗り替え時期を迎えます。金属系サイディングやALCも同様です。屋根の防水性が落ちているなら、外壁の防水性能が低下していてもおかしくはないのです。
まずはご自分で点検してみて、汚れや色褪せ、チョーキング現象といった症状が現われていたら、街の外壁塗装やさんにご連絡ください。無料でしっかりと点検し、いつ塗り替えるのが最適かをアドバイスいたします。
また外壁塗装と屋根塗装を同時にご検討いただく方が多い理由として足場の費用があります。足場の仮設費用は意外に高く、建物の広さにもよりますが15~25万円程度かかります。屋根塗装と外壁塗装を別々に行えば、この15~25万円も別々に支払わなければならないので、それだけ無駄になってしまうのです。屋根塗装と外壁塗装をまとめて行えば、15~25万円の費用が節約できるわけです。
実を言うと一般的な広さのお家の場合、25万円もあれば全面的な屋根塗装が可能です。考え方によっては屋根塗装と外壁塗装をまとめて行えば、屋根塗装1回分の費用がそれだけで捻出できてしまうのです。他にも足場が必要となる外装工事は複数あります。できるだけ、まとめて行いましょう。

外壁塗装はパーフェクトトップでシックな家に大変身




以前、一度、雨漏りが発生したというお客様から他の業者についてのご相談がありました。何でもスレート屋根から金属屋根に変えようと思って、業者を呼んだけど、その業者が言うには『この程度なら屋根塗装で充分、現在やるべきメンテナンスは屋根葺き替えではなく、屋根塗装と外壁塗装』と言われたそうです。塗装の専門業者として、屋根を点検してそれが本当なのか見てほしいというお話でした。早速、点検に参ります。
【点検の様子】現在の屋根の状態




これだけ色褪せしているので、チョーキング現象がかなり酷いことになっていると思ったのですが、少ししか手袋につきませんでした。塗膜がほとんど残っていないということです。下屋(1階の屋根)はさほど傷んでいませんでした。
総合的に判断すると、スレートに変形や割れ・欠けが見られないこと、スレートの素地が露出していないので屋根塗装は充分に可能です。
【点検の様子】現在の外壁の状態




クラックが入りやすいサッシ周りも綺麗な物です。ただ、雨樋は接合部分から水漏れが生じていました。微細なもののようなので、高圧洗浄時に確認し、漏れが酷いようでしたら、交換します。
【カラーシミュレーション】


お施主様の希望工事が屋根葺き替えから屋根塗装と外壁塗装になりました。そして、これまでに一番丁寧に点検をしてくれたということで、弊社にご依頼が参りました。お施主様のご希望をお聞きし、カラーシミュレーションを行います。まずは上下で塗りわけるツートン、そして1階、2階とも同じ色で統一した黒っぽいブラウンのシミュレーション。お客様が選んだのは黒っぽいブラウンでした。
【足場の仮設】


まずは足場の仮設からです。工事が終わると解体して撤去されるため、その仮設費用が勿体ないと思う方、その気持ちは分かりますが、これがないと品質の高い工事はできないのです。安全、なおかつ効率的に作業する上では絶対に必要です。
【高圧洗浄】


屋根と壁を高圧水流で洗っていきます。その水圧は凄まじく、最高で1平方センチあたり160kgの水圧をかけることができます。あくまで水圧で汚れを落としていくので水道料金もそれほどかかるわけではありません。
【屋根塗装】






タスペーサー設置後は中塗りと上塗りを行います。今回選んだ色はコーヒーブラウンで日射反射率が31.1%です。日光をもっと反射させたいという方には白もあります。白の場合、日射反射率は97%以上です。
【外壁塗装】


今回、外壁塗装に使う塗料はパーフェクトトップです。まずは全体を下塗りしてから中塗りに入ります。色はH09-20Bで、ご覧通り焦げ茶色になります。
【付帯部塗装と仕上げ】










全体的に見るとこんな感じです。ドアやサッシ、軒天の白がポイントになって、重厚さの中にもポップさを感じます。一部、誇りがついていたので、洗ってからお施主様にお引渡しをします。
【竣工】

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