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更新日 : 2025年02月20日
更新日 : 2025年02月20日
外壁塗装でアクリル塗料を使うメリット・デメリットとは?他塗料と比較しながらその特徴をご紹介します

アクリル塗料は、ほかの塗料と比較してコストが低く、多彩な色の選択肢があるのが大きな特徴です。
しかし、現在の外壁塗装の現場では、このアクリル塗料を使用するケースはほとんどなくなりました。
その理由とは何でしょうか?
本記事では、アクリル塗料の特性や、ほかの塗料との性能の違い、具体的なメリット・デメリットを詳しく解説します。「予算を抑えて外壁塗装を検討しているが、手頃な価格のアクリル塗料は実際どうなのか?」と気になっている方にとって、有益な情報となるでしょう。
目次
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アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とする塗料の一種です。
以前は外壁塗装の主流として広く使用されていましたが、現在ではシリコン塗料やフッ素塗料、無機塗料といった耐久性・機能性に優れた塗料が登場したことで、その需要が大きく減少しています。

アクリル塗料は施工性に優れ、費用面でもリーズナブルですが、耐久年数が5〜8年程度と短いのがデメリットです。そのため、長期間のメンテナンスを考慮した際に、より耐久性の高い塗料の方が選ばれやすくなっています。
このような背景から、外壁塗装の現場ではアクリル塗料の使用頻度が減っていますが、以下のようなケースでは今でも採用されることがあります。
・近い将来に建て替えを予定している建物
・外壁の色を頻繁に変更したい場合
このように、アクリル塗料の特性を理解した上で、状況に応じて適切な塗料を選択することが大切です。

今回は、アクリル塗料の利点と注意点について詳しく解説します。
特に、外壁塗装の視点からその特性をわかりやすく説明していきます。

コストパフォーマンスが高い
発色が鮮やかで、カラーバリエーションが豊富
湿気を通しやすい(透湿性が高い)
施工がしやすい
コストが低い(価格が安い)

アクリル塗料の最大の魅力は、価格の手頃さです。
現在、主流となっているシリコン塗料と比較すると、アクリル塗料は非常に低コストで塗装できるため、予算を抑えたい場合に適しています。
鮮やかな発色 & 豊富なカラー展開

アクリル塗料は、発色の良さが特徴で、色彩が鮮やかに仕上がります。さらに、選べる色の種類も多いため、好みに合った色を見つけやすいのが魅力です。
現在、外壁塗装にはあまり使われませんが、紫外線の影響を受けにくい室内の塗装では、豊富なカラーバリエーションが活かされ、インテリアに合わせた色選びが可能です。
透湿性が高い(湿気を逃しやすい)

アクリル塗料は、塗膜が湿気を通しやすい特性を持っており、建物の壁内部に溜まった水分を外へ逃がす役割を果たします。
例えば、ALCパネル(軽量気泡コンクリート)の外壁は水分を吸収しやすいため、透湿性の高い塗料を使用することで劣化を抑えることができます。
施工しやすい(扱いやすさ)

アクリル塗料には、1液型の製品が多く、扱いやすいのが特徴です。
🛠 1液型 vs. 2液型の違い
1液型のアクリル塗料は、現場での混合作業が不要なため、DIYでの使用にも適しています。特に、室内の家具や壁の塗装など、手軽に塗装したい場合に便利です。
なお、2液型は耐久性が高いというメリットがあり、プロの現場では用途に応じて使い分けられています。


アクリル塗料は数々の利点を持つものの、外壁塗装においては現在ほとんど使用されなくなっています。
その理由として、いくつかの大きな欠点が挙げられます。
耐久性が低い
ひび割れが発生しやすい
メンテナンスの頻度が高くなる
耐久性の低さ

アクリル塗料の耐用年数は、最大でも5〜8年程度と短命であり、他の種類の塗料と比較すると塗膜の持続力が劣ります。
外壁塗装に使用される塗料は、どれだけ長期間にわたって建物を保護できるかが選定の重要な要素となります。初期費用の安さだけでは、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスが悪くなり、アクリル塗料は次第に選ばれなくなっています。
ひび割れが発生しやすい

アクリル塗料は塗膜が硬く、気温変化や外的な衝撃によって亀裂が生じやすい特性を持っています。
塗膜の柔軟性を向上させるために可塑剤が加えられることもありますが、紫外線の影響により時間の経過とともに揮発し、結果として塗膜が硬化してしまい、ひび割れが発生しやすくなります。
ひび割れが生じた塗膜は、外壁材から剥がれやすくなり、水分が内部に浸入しやすい状態になります。これにより、外壁の保護機能が大幅に低下し、建物自体の劣化を早める要因となります。
メンテナンス頻度の増加

アクリル塗料は劣化の進行が早く、塗り替えのサイクルが短くなります。
初期費用は比較的安価ですが、再塗装の回数が増えることで、結果的に長期的なコストが高くなる可能性があります。特に、足場の設置費用(相場15万〜25万円)や作業員の人件費が重なると、トータルコストがシリコン塗料やフッ素塗料よりも高額になるケースも少なくありません。
そのため、単に初期費用が安いからという理由だけでアクリル塗料を選ぶのは得策ではなく、メンテナンスコストまで考慮した上で塗料を選定することが重要です。
アクリル塗料にはメリットもありますが、耐久性の低さやひび割れのリスク、頻繁なメンテナンスが必要になる点が大きなデメリットとなり、外壁塗装ではほとんど使用されなくなっています。
どの塗料にも利点と欠点があるため、目的や予算、建物の特性を考慮した上で最適な塗料を選択することが、建物を長持ちさせるための重要なポイントとなります。


ウレタン塗料
耐用年数
7年~10年程度
相場
1,800~2,500円/㎡
ウレタン塗料は、多様な素材に適応できる高い汎用性を持つ塗料です。
主成分であるウレタン樹脂は弾力性に優れており、木材・金属・プラスチックなど異なる材質にも強固に密着します。これが、アクリル塗料と大きく異なる点です。
コストと性能のバランスが取れているため、かつては新築住宅の外壁塗装で広く使用されていました。しかし、耐久性とコストパフォーマンスに優れるシリコン塗料の登場により、現在では使用頻度が減少しています。
シリコン塗料
耐用年数
10年〜13年程度
相場
2,500〜3,500円/㎡
シリコン塗料は、耐候性や防汚性に優れた塗料で、外壁塗装の主流となっています。
「どの塗料を選べばよいかわからない場合はシリコン塗料」と言われるほど、スタンダードな選択肢となっています。
この塗料は、表面に汚れが付きにくく、また、太陽の熱や紫外線による劣化が起こりにくい特性を持っています。そのため、美しい外観と光沢を長期間維持できる点が評価されています。
フッ素系塗料
耐用年数
15年〜20年程度
相場
3,500〜5,000円/㎡
フッ素塗料は、これまで紹介した塗料と比較して飛躍的に耐久性が高い塗料です。
特に、ビルやマンションなど、頻繁な塗り替えが難しい大規模建築物の外壁に多く採用されてきました。しかし、近年では住宅の外壁にも用いられることが増えています。
シリコン塗料と比べると価格は高くなりますが、耐用年数が長いため、長期的に見ればメンテナンスコストを抑えられる利点があります。
無機塗料
耐用年数
20年〜25年程度
相場
4,000〜5,000円/㎡
無機塗料は、シリコンやフッ素塗料を超える耐久性を備えた最新の塗料で、約20年という非常に長い耐用年数を誇ります。
塗料の中で最も高価ですが、その分メンテナンスの頻度を大幅に減らせるため、長期的なコストパフォーマンスは優れています。大手メーカーもこの無機塗料の開発に注力しており、特にダイフレックス社の「スーパーセランシリーズ」には、期待耐用年数が25〜30年とされる製品もあります。
これらの塗料の特性を理解し、建物の立地条件や予算に応じて適切なものを選ぶことが、満足度の高い外壁塗装につながります。
それぞれの塗料にはメリットとデメリットがあるため、ご自身の要望を明確にし、施工業者と相談しながら最適な選択をすることが重要です。


従来のアクリル塗料が外壁塗装に適さなくなった経緯を理解されたかと思います。しかし、技術の発展により、従来の課題を克服した新しいアクリル塗料が登場しました。
それが「ピュアアクリル塗料」です。
ピュアアクリル塗料は、従来のアクリル塗料の欠点を改善し、外壁塗装において優れた耐久性と機能性を発揮します。ここでは、その特徴について詳しくご紹介します。
ピュアアクリル塗料とは

ピュアアクリル塗料は、従来のアクリル塗料とは異なり、極めて高い純度のアクリル樹脂を主成分とする塗料です。
オーストラリアの塗料メーカーによって開発され、アクリル樹脂の純度をほぼ100%にまで高めることで、耐久性や性能が飛躍的に向上しました。
この革新によって、アクリル塗料は再び外壁塗装の選択肢として注目されるようになったのです。それでは、ピュアアクリル塗料のメリットを見ていきましょう。
メリット1:高い耐久性

ピュアアクリル塗料は、従来のアクリル塗料に比べて耐用年数が大幅に伸び、15年以上の耐久性を誇ります。
フッ素塗料と並ぶほどの耐久性を持ち、長期間にわたり外壁の美しさと保護性能を維持できるのが特長です。
メリット2:優れた弾性性能

この塗料は柔軟性に優れた弾性塗膜を形成するため、外壁の微細な動きやひび割れにも対応できます。
特にモルタルやコンクリートなど、割れやすい素材の外壁に使用することで、ひび割れの発生を抑え、建物の耐久性を向上させる効果が期待できます。
ピュアアクリル塗料と類似している水性アクリル100%系塗料

ピュアアクリル塗料と同様に、高純度のアクリル樹脂を使用した水性アクリル100%系塗料も登場しています。
代表的なものに「エラストコート」があり、高弾性と15年以上の耐用年数を持ち、特にひび割れが生じやすいモルタル外壁に適しています。
この塗料は、元のデザインや質感をそのまま残したまま塗り替えができる点で高く評価されています。
近年の技術革新により、外壁塗装に使用できる塗料の種類は多様化しています。
コストパフォーマンスの良さも大切ですが、塗装する外壁材に適した性能を持つ塗料を選ぶことが重要です。

例えば…
「ALCパネルの外壁には透湿性の高い塗料を選びましょう!」
「モルタル外壁にはひび割れを防ぐために弾性塗料が適していますよ!」
このように、外壁材の特性に合った塗料を選定してくれる業者に施工を依頼することで、より高品質な仕上がりを実現できるでしょう!
塗料の選択は、外壁の美観や耐久性に大きく影響するため、その特性をしっかりと理解し、慎重に選ぶ必要があります。
経験豊富な専門業者に相談し、建物の状態に適した塗料を提案してもらうことで、より満足度の高い塗装工事が可能になります。
私たちは、お住まいの診断を行い、最適な塗装プランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

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