HOME > 要補修!?外壁のクラック発生の原因とメンテナンス方法



なかでも、外壁のひび割れである「クラック」は見つけやすい劣化ではないでしょうか。「このまま放置していいのか?」「かなり大がかりな外壁リフォームが必要なのでは?」など不安な気持ちになる方も多いでしょう。
今回は、クラックの症状や起こる原因、そしてメンテナンス方法について詳しく解説していきます。
目次
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【動画で確認「クラックの危険度」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!


紫外線などの刺激で、樹脂で覆われた顔料が粉状となるのが「チョーキング」という現象です。「白亜化」とも言います。
チョーキングが発生した外壁に触れると、チョークのような白い粉が手につきます。なかには「白」ではなく、塗料の色そのものが粉状となって付着することもあります。
・チョーキングについて詳しくはこちら>>

外壁表面の剥がれも劣化サインです。塗料の耐用年数が過ぎて剥がれるケースもあれば、外壁塗装時の施工不良が原因のこともあります。
「乾燥時間が不十分」「下地処理が悪かった」「下塗りを手抜きした」「質の悪い塗料を選んだ」など、施工時の不良で剥がれることは珍しくありません。また、塗装に向いていない外壁材へ塗装したことで剥がれが起こるケースもあります。
・塗料の乾燥時間について詳しくはこちら>>
・塗装の仕上がりを左右する
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・塗装が難しい外壁や屋根について
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窯業系サイディングに起こる可能性があるのが「反り」や「浮き」などの劣化症状です。初めは外壁が反り、それが大きくなるとサイディングの目地が剥がれて外壁が浮きます。
・窯業系サイディングの反りや浮き等の
補修について詳しくはこちら>>
・窯業系サイディングの詳細は
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サイディングの場合、目地が劣化することも多いです。外壁全体に対して、目地部分は細くて目立ちにくい場所です。
経年で硬化した目地には「痩せ」「ひび割れ」「剥がれ」も見られます。隙間ができることで、外壁内部に雨水が侵入します。目地は、外壁のなかでも定期的にチェックすべき箇所と言えるでしょう。
・シーリング補修については詳しくはこちら>>

錆は、トタン外壁や金属サイディングなど金属の外壁材で発生します。金属が腐食することで起こる劣化症状で、初めは小さなくても処置せず放置すると、いつしか大きな穴があくこともあります。
・金属サイディングのメンテナンス方法について 詳しくはこちら>>
・トタン外壁のメンテナンスについて
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クラック
外壁に現れるひび割れを「クラック」と言います。クラックの症状には「外壁表面の塗膜に起きるクラック」と「外壁材自体がひび割れるクラック」の2パターンがあります。
経年の劣化でクラックが起こることもあれば、地震の揺れなど外的な刺激が原因となることもあるでしょう。また、外壁材そのものが持つ特性でクラックが起きやすいケース、外壁材を施工する工程で何らかの問題があったケースなど、クラックはさまざまな要因で起こるものです。
クラックの種類とどんな原因で発生するかについて
ヘアクラック
クラックのなかでも、細くて目立たないのが「ヘアクラック」と呼ばれるものです。幅は0.3mm以下、深さが4mm以下で、たとえるなら髪の毛のような細かなひび割れ症状です。モルタル外壁、窯業系サイディング、コンクリート外壁にも起こります。
ヘアクラックが外壁の表面だけに起こっているケースの場合、微細なひび割れですから、それがすぐに構造に影響することはありませんのでご安心ください。

ヘアクラックの特徴
髪の毛ほどの細い外壁表面のクラック
クラック幅
0.3mm以下、深さ4mm以下の微細なひび割れ
メンテンスの必要性
慌てる必要のないクラック
●ヘアクラックの原因
塗膜に起きているヘアクラックの原因として考えられるのは、塗膜が経年で劣化したことです。新築からしばらくメンテナンスをしていないケースでは、長い間日光や紫外線の影響を受け続け表面に亀裂が発生します。
「新築して間もない」「前回の塗装からそれほど経っていない」など、本来は塗料の耐用年数期間内であるにもかかわらずヘアクラックが発生している場合なら、施工時の不良が原因となっている可能性が高いです。乾燥時間が不適切、外壁材と塗料の相性が悪かったなどが考えられます。たとえば、下塗りに弾性塗料を使い、上塗りに硬質塗料を使うなどです。上塗りの硬い塗膜が下塗りの弾性を持つ塗料の動きになじめずにクラックができる可能性があります。


●モルタル、コンクリートで見られる乾燥収縮によるヘアクラック
湿式工法で水を使うモルタルやコンクリートの外壁は、特にクラックが多く発生します。施工の際、乾燥させる工程で水分が蒸発するため、乾燥クラックと言います。
ただ、前述したように0.3mm以下の細いヘアクラックなら緊急性も低く、構造体への影響は大きくもありません。モルタルやコンクリート壁の宿命だと理解しておきましょう。


こんなことでも起こる…! 窯業系サイディングのヘアクラックの予想外の原因とは?
ヘアクラックは、施工後の外的な要因から起こると言われています。しかし、実は過去に輸送などの取り扱いが原因となっていたケースがあります。
商品を輸送する間、または施工作業をしている間の「取り扱い」が塗膜の追従性の限度を超えた負荷がかかったことが原因でヘアクラックが発生したという事例もあるのです。


構造クラックの特徴
構造に影響を及ぼす可能性の高い深刻なひび割れ
クラック幅
幅0.3mmを超えるクラックは構造クラックの可能性
メンテンスの必要性
補修が必要となるクラック
●構造クラックの原因
構造クラックは、建物の構造が地震や不同沈下などの刺激を受けたことによる「歪み」が原因となっている可能性が高いです。また、もともと家に構造的欠陥があるケースでも構造クラックが見られることがあります。
筋交いなど強度を守る骨組みが足りない建物に想定以上の揺れや歪みといった力が加わり、微細なクラックが構造クラックへと進んだ可能性も考えられます。塗膜表面に起きたひび割れと違い、外壁内部から広がる構造クラックは早急な対応が必要です。




幅0.3mm以下のクラック
ヘアクラックの可能性が高いです。おそらく表面に起こっているもので、建物の構造への影響は少ないと考えられます。緊急性は低めですが、次第にひび割れが拡大しないか、引き続き注意しながら様子を見守ってください。

幅0.3mmを超えるクラック
構造クラックの可能性が大きいです。このクラックが拡大すると、補修内容も大がかりになります。構造クラックと思われるひび割れを発見したときには、まずは専門業者に点検を依頼してみましょう。

幅1mmを超すクラック
専門業者に点検と補修を依頼しましょう。外壁表面はもちろん、下地や構造部分もしっかりと点検してもらうことが必要です。

幅3mmを超すクラック
3mmを超えるほどのクラックなら、かなり状態が進行しています。クラックがあるにもかかわらず、長期間放置していたケースなら相当な量の雨水が建物内部に侵入している可能性があります。すぐにでも補修をしてもらうべきレベルと言えるでしょう。
自分でもできるクラック幅のチェック
外壁クラックを見つけても緊急性が分かりづらく、「様子を見よう」「どこに頼んだらいいか分からない」など放置しているケースが多いのではないでしょうか。
クラックはある程度の幅を過ぎると外壁の腐食や雨漏りを引き起こす可能性が高まります。さらに進行すると、前述したように建物の構造自体へも影響が出て、安心して生活できなくなってしまいます。早期発見・早期補修のためには、ふだんから外壁をチェックすることが大事です。
クラックの幅を図る際には、ホームセンターやインターネットでも購入できる500円ほどの「クラックスケール」というアイテムが便利です。また、市販のハガキ(約0.3mm)を使ってクラックの幅を確認することもできます。ひび割れ部分にハガキがすっと入り込めば、そのクラックは0.3mmを超えていることになるでしょう。

構造体の劣化や腐食が起こる
ただ、長期的に雨水が侵入しているのを見逃すと、防水紙が湿って劣化している可能性が高いです。防水効果がなくなり、最終的に構造体にまで水分が届いてしまいます。また、湿った木材はカビや腐食が進み、住まい全体の耐久性が脅かされてしまうでしょう。


爆裂現象とは?
表面の鉄筋がむき出しになったり、コンクリートが剥がれると、雨水が入ることは避けられないでしょう。表面も内部も劣化し、さらに腐食は進んでいきます。

もともとモルタル外壁はクラックが起こりやすい素材。ヘアクラック補修時には、弾性塗料を選ぶことをおすすめします。



内部に熱を蓄積した窯業系サイディングに弾性塗料を塗ると、熱が放出しにくくなります。外壁が高温となりやすく、塗膜が剥がれたり、膨れたりする可能性が高まってしまいます。

独断で判断した結果、重大なトラブルを見逃していては大変です。DIYで補修する場合はあくまでも応急処置と考え、改めて気になるクラックを専門業者に点検してもらいましょう。クラックの不具合について知り尽くしているプロに判断や補修を任せた方が、住まいの寿命を縮めずに済みます。

外壁にクラックが!そんな時はまずは点検で状態を把握して対策を練りましょう!
街の外壁塗装やさんの無料点検をご活用ください!
クラックは、見た目で気づきやすい外壁の傷みです。ただ、クラックとひとくちに言っても、様子見でOKの「ヘアクラック」、なるべく早く補修すべきな「構造クラック」など状態はさまざま。ふだんクラックを見慣れていない人にとって、様子見をしていいのかどうか…という判断ポイントは難しく感じると思います。
表面上のクラックに見えても、実は外壁内部から来ている可能性もあります。住まいの状態を正しく知り、悪化レベルに合わせた補修をするにはプロの点検がかかせません。私たち街の外壁塗装やさんでは、クラックを詳しく点検し、どんな補修をすべきか具体的にご提案しています。点検・お見積り・工事のご提案は無料で行っておりますので、お気軽にご活用ください。


クラックが起きている状態を放置するのは、住まいにとってよくないことです。しかし、飛び込み営業に急かされて、足早に契約をするのはトラブルのもとなので注意しましょう。クラックの補修は、経験豊富で信頼できる技術を持つ業者に依頼するのがおすすめです。





いずれにしても、このような大きい構造クラックを放置するのは、家にとってリスクがあります。強度が弱まって大きなトラブルに発展しないよう、早急に補修すべき状態でした。


塗膜が劣化したことで起こるチョーキング(白亜化)現象も見られました。外壁の劣化サインのひとつです。外壁だけでなく、雨戸にもチョーキングの粉が付着していました。付帯部分となる、雨戸や雨どいの点検も行い、一緒にメンテナンスをすることにしました。
クラック部分の補修


カットをする作業は、施主様にとっては「クラックを敢えて広げている?」と不安に思うでしょう。しかし、強度のある樹脂モルタルですからご安心ください。








誘発目地があることで、揺れなどの力が逃げ、クラックが集中的に起きないようになります。誘発目地にもプライマーを塗布、そしてシーリングを充填していきます。


窓サッシ回りも雨漏りしているので、シーリングを打ち替えます。壁面より突き出た窓サッシは、雨水の通り道となることで雨漏りが多い部分です。
劣化や痩せたシーリングにひび割れが起こっていると、隙間から雨が浸入します。窓回りはもちろん、庇や屋外フード、換気口などの回りのシーリングも全部打ち替えます。
塗装工程


















塗料が密着しにくい鉄部の塗装では必ず行います。ケンで下地を整えたら錆止め塗料を塗り、そして上塗りをしていきます。


基礎巾木クラックの左官仕上げ




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