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更新日 : 2025年02月05日
更新日 : 2025年02月05日
外壁塗装の基本が「3回塗り」の理由|トラブルを防ぐチェックポイントとは?
外壁や屋根の塗装工事では、「3回塗り」が基本とされています。これは、塗料メーカーが推奨する塗り回数を守ることで、塗料の持つ本来の性能を引き出し、美しい仕上がりを長持ちさせるためです。
とはいえ、「本当に3回塗る必要があるの?」「2回塗りではダメなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、3回塗りが必要とされる理由や具体的な工程、施工トラブルを防ぐためのチェックポイントについて詳しく解説します!
目次
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外壁塗装では「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本とされており、それらはすべて欠かせない大切な工程です。
どれか一つでも省略すると塗料本来の性能を十分に発揮できず、外壁の劣化を早めたり美観を損ねたりする原因になります。
塗装は1回塗っただけでは、雨風や紫外線に耐えられる強い塗膜にはなりません。
しっかりと耐久性を持たせるためにも、必ず3回重ねて塗る必要があります!
では、外壁塗装の3回塗りについて、重要なポイントを3つに分けて詳しく解説していきます!
塗装の基本となる「3回塗りの工程」
①下塗り
(プライマー・シーラー・フィラー等)
②中塗り
③上塗り
最初の下塗りには、白やクリーム色などの淡い色がよく使われます。
これは、下地を整え、次に塗る塗料がしっかりと密着するようにするためです。
次に行う中塗りでは、塗料の性能を十分に発揮できるように塗膜の厚みを確保します。
その後、仕上げとして上塗りを行い、塗装が完成します。
また、塗りムラや塗り残しを防ぐために、下塗りには中塗り・上塗りとは異なる色の塗料を使うこともあります。
一方、中塗りと上塗りには通常同じ塗料が使用され、これが最終的に外壁の仕上がりの色となります。
下塗りの必要性
3回塗りの最初に行う「下塗り」は、塗料を外壁にしっかりと密着させるために欠かせない重要な工程です。
下塗りには外壁と上塗り材をつなぐ接着剤のような役割があり、さらに塗料が外壁材に染み込みすぎるのを防ぐ働きもあります。
使用する下塗り材は、外壁の素材や上塗り材の種類、塗装の目的に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
下塗り材の種類一覧
プライマー | 上塗りとの密着度を向上させる |
シーラー | 密着度を向上させ、さらに塗料の塗りムラや下地への吸い込みを抑える |
フィラー 微弾性フィラー | 下地のヘアークラック・凹凸を補修する |
多く塗れば良い訳ではありません!
外壁塗装が3回塗りを基本としていることから、「たくさん塗るほど強くなるのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りは外壁塗装の鉄則であり、大手塗料メーカーから出されている塗料は「3回塗り」を前提に設計されているものがほとんどです。
2回塗りでは本来の機能を発揮できず、4回塗ったからといって耐久性が上がるわけでもありません。
一方、「4回塗りならより安心」といった営業トークに乗せられて、割高な施工料金を支払ってしまったというケースも報告されています。
塗装は、たくさん塗れば良いというものではありません!
塗料の特性や根拠に基づかずに「3回塗りのところを4回塗りますから安心です」と勧めてくるような業者には十分な注意が必要です。
※日本ペイント:パーフェクトトップカタログより
外壁塗装では、工事が終わってしまうと実際に何回塗ったのかが確認できなくなります。また、塗装中はずっと現場に立ち会えないことが多いため、仕上がりや塗装回数、料金に関して後からトラブルになってしまう事があります。
「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、外壁塗装を業者に依頼する際に以下の3つのポイントをしっかり確認しておくことが大切です。
①お見積書
外壁塗装に限らず、どのような契約でも見積書や契約書をしっかり確認することは非常に重要です。
3回塗りの場合、見積書には「中塗り」や「上塗り」あるいは「上塗り2回」といった記載があるかを必ず確認しましょう。また、場合によっては「仕上げ塗り」として下塗りの倍の面積が計算されていることもあります。
また、注意書きや備考欄も見逃さず、依頼内容に間違いがないかしっかりチェックすることも大切です。優良な業者ほど見積書の内容が分かりやすく、質問にも丁寧に答えてくれるはずです。
②工程表
外壁塗装に使用する塗料には、乾燥時間に関する明確な規定があります。
そのため、3回塗りは通常、1日毎に1回行うのが一般的です。
外壁塗装工事は、一戸建ての場合で10日から2週間程度、アパートなどの集合住宅では2週間から3週間程度かかるケースが多いです。もし下地補修が必要な場合は、さらに工期が長くなることもあります
業者から提供される工程表は必ず確認し、作業内容に抜けがないかをしっかりとチェックしましょう。また、工期が短すぎる、または長すぎる場合には、その理由をしっかりと説明してもらうことが大切です。
③作業の様子
外壁塗装工事が始まったら、できるだけ作業の進行状況を確認するようにしましょう。工事が順調に進んでいるかを確認することで、後からのトラブルを防ぐことができます。
また、その日の作業内容を事前に報告してくれる業者であれば、さらに安心できますね。
「工事中に声をかけにくい」と感じることもあるかもしれませんが、お客様との良好なコミュニケーションは私たちスタッフにとっても大変ありがたいものです。
分からないことや不安なことがあればどんどん質問していただき、しっかり解消していただきたいと考えています。
サイディング外壁塗装の施工例
事前に高圧洗浄を行い、目地シーリングの打ち替えを終えた後に下塗りを行っていきます。
今回、仕上げ塗装には日本ペイントの「パーフェクトトップ」という塗料を使用します。その為、1回目の下塗りには同社が販売する窯業系サイディングに適した「パーフェクトサーフ」を使用しました。
仕上げ塗料を塗ってしまえば隠れてしまう下塗りですが、仕上がりに大きな影響を与える非常に重要な作業です。
しっかりと行っていきます!
白い下塗り材が乾燥した後は、2回目の中塗りです。
パーフェクトトップ(ND-050)のモスグリーン系カラーを使用させて頂きました。
下塗りが白い為、塗装した部分がはっきりと分かります。
最後に、中塗りと同じ塗料を使用して3回目の上塗りです。塗装直後は乾燥していないため、中塗りとの違いがはっきりと見えます。
上塗りが終わった後、細かい部分のタッチアップを行えば完成です。
メーカーが指定した塗装回数や塗布量が守られなかった場合、色褪せや剥がれが早く進んでしまう原因にも繋がります。
塗料が本来持つパフォーマンスを発揮させる為にも、しっかりと確実に作業を行っていくことが非常に大切です。
外壁塗装の基本は3回塗りですが、特殊な塗料や工法を使用する場合には3回塗りでないこともあります。
もし3回塗りが行われていない場合は、以下のケースに該当するかどうかを業者に確認してみましょう。
2回塗りのケース
塗料の中には下塗りや中塗りが不要なものもあり、そうしたケースでは工程が省略されて2回塗りとなることがあります。
例えば、クリア塗装を行う場合には下地塗料を塗ってしまうと仕上がりが透明感を失ってしまうため、下塗りは行いません。
塗り回数は使用する製品ごとに決まっていますので、詳細を知りたい方はメーカーのパンフレットや公式ウェブサイトを確認してみましょう。
※日本ペイント:ピュアライドUVプロテクトクリヤーカタログより
4回塗り以上のケース
塗装面の傷みがひどい場合、下地材を2回塗ることがあります。
また、模様を作るための「多色塗り」や、あまり一般的ではありませんが塗膜を厚く仕上げる「複層弾性工法」など、特殊な工法を採用する場合には4回塗り以上になることもあります。
上記の通り、4回塗りや5回塗りを提案してくる業者が必ずしも悪い業者だとは限りませんが、安心できると断定も出来ません。
優良な業者を見極めるポイントは、「塗装工程をしっかりと説明してくれるかどうか」です。外壁塗装に掛かる費用は決して安価ではないため、現状を正確に把握し、最適な塗装を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。
初めての塗装工事をご依頼される場合、特に分からないことや不安なことがたくさんあるかと思います。
お客様とお打ち合わせをさせて頂く際は常に分かりやすい説明を心がけていますが、不安や気になる点はお客様それぞれ異なりますよね。
「なぜ3回塗装をするの?」「この工程はどうして必要なの?」など、疑問や不安を少しでも感じられている場合にはぜひお気軽にご相談ください。
外壁塗装に掛かるコストは決して安い金額ではありませんので、誰しも失敗を避けたいと思うものです。
外壁塗装に限らず、屋根・外装のメンテナンスやリフォームに関することなら、塗装のプロである街の外壁塗装やさんにお任せください!
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