低汚染、長寿命、そして美観を持続させる高機能塗料…。それが「スーパーセランマイルドIR」です。それに加え、外部からの熱の吸収を抑えて室内の温度の上昇を抑えてくれる機能も果たします。

　遮熱用の塗料と聞くと、多くの方が屋根の塗り替えをイメージすることでしょうが、驚くべきことにスーパーセランマイルドIRは外壁にも屋根にも最適な塗料なのです。特に都市部で懸念されているヒートアイランド現象に対して、スーパーセランマイルドIRは最適な塗料と言えるでしょう。

　このカーボンブラックは、非常に赤外線を吸収しやすい特徴を持ち、温度上昇の最大の原因です。
　グラフは、塗膜中のカーボン濃度と塗布面の表面温度の関係を表したものです。塗膜中のカーボン濃度を7％から2％に減らしても温度は数度程度しか低下しません。

　劇的に温度低下が見られる配合量は0.3％未満になったときです。製造メーカーであるダイフレックスは、屋根の温度低下を目指す為にカーボンブラックに変わる特殊顔料を採用しました。

　遮熱塗料スーパーセランマイルドIRと低汚染塗料スーパーセランマイルドを使用してそれぞれ同じグレー色に塗装したトタン板を準備し、断熱材で作成した箱の上に載せて実験を行いました。
　両方ともトタン板の表面温度・裏側の温度・箱内の温度の計測を行います。

　光沢保持率の合格基準は80％ですが、6000時間を超えてもキープしたのはスーパーセランマイルドIRと他社の溶剤系フッ素と様のみでした。
　現実では20年相当に値するので、それを超えても光沢を保持し続けるという頑丈さに驚きです。

　60℃光沢保持率試験とは、塗装面に対して60℃の角度から光を当てた時に反射率を確認する試験です。
　他社メーカーの塗料はいずれも光沢保持率が50％未満に減少してしまいますが、スーパーセランマイルドIRのみ試験開始時よりも光沢が増加する結果を残しています。

　完全に乾燥していない状態であっても、見た目の違いは無く、雨が降っても問題ありません。

　ただし、完全な塗膜とは言えない為、薬品に弱く少し汚れやすい状態と言えます。完全に乾燥すると肉眼では非常に分かりにくいですが光沢がアップします。
　実は、これが光沢保持率が100％を超えて増加する理由です
　スーパーセランシリーズは完全効果まで約６カ月必要な為、塗装直後からこの期間中は光沢も微妙に劣り汚れやすい状態となります。