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更新日 : 2023年04月20日
更新日 : 2023年04月20日
外壁リフォーム方法!張替えと重ね張り(カバー工法)を解説
外壁のメンテナンスは定期的に行っていらっしゃいますか?新築から10年程経過すると、外壁塗装の色褪せなどが目立つようになり、塗り替えをされる方は多くいらっしゃるはずです。では、塗り替えだけを定期的に行っていれば外壁は美しく保てるのでしょうか。大切な資産であるお住まいを維持するためには、定期的な塗り替えだけでなく、耐用年数を迎えた外壁自体のリフォームを考える必要があるのです。この記事では、古くなった外壁の「張替え」と「重ね張り(カバー工法)」のリフォーム方法を解説します。現在のお住まいを建てられてから数十年が経過しているという方は、ぜひ参考になさってください。
目次
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外壁材には、昔ながらのトタン、タイル、モルタル、レンガ、窯業系・金属系・樹脂系・セラミック系・木質系などのサイディング、ALC(軽量気泡コンクリート)など、さまざまな種類があります。
まずは、日本で多く使われている代表的な外壁材の耐用年数を見ていきます。窯業系サイディング、モルタル、金属系サイディングの3つを例に確認しましょう。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、80%のセメントを主原料に、残りの20%に繊維質と増量材を加えたものをいいます。優れたデザイン性、豊富なカラーバリエーション、高い防火性、高いコストパフォーマンスなどが特徴として挙げられます。日本における外壁材の約8割にこの窯業系サイディングが使われており、タイル調やレンガ調などお好みに合わせて柄が選べるため、大変人気の外壁材です。
モルタル外壁
モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせたペースト状の素材をいいます。下地板にコテで塗ったり、吹き付けたりして外壁を作り上げていきます。耐火性・耐震性・耐久性・デザイン性に優れているなどの特徴があります。ただし、水が浸透しやすいため、モルタルの上から塗装を行うことで防水性を付与することが大切です。
金属サイディング
金属サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金などの金属の板を成型したものをいいます。耐衝撃性、耐候性、防水性に優れ、軽量化の実現とコストパフォーマンスの良さが主な特徴です。
近年、SDGs(持続可能な開発目標)への注目が集まり、持続可能な社会にするための努力目標がさまざまな業界に求められています。
住宅・リフォーム業界も同様、循環型社会を実現するために、資源を再利用したり再生したりして、環境への配慮に努めています。古くなったお住まいをリフォームして住み続けることは、この循環型社会に貢献する意味でも、正しい選択と言えるのではないでしょうか。
お住まいの外壁が寿命ならば、その部分を補修してあげれば良いのです。
では、どのような方法で住宅をリフォームすれば良いのでしょう。ここからは、外壁リフォームの2つの方法、張替えと重ね張り(カバー工法)をご紹介します。
外壁の張替えと重ね張りの違いとは?
張替え
外壁の張替えとは、新築から30~40年経過し、外壁材の劣化が激しい場合などに、既存の外壁を撤去し、新たな外壁に張り替える工事をいいます。
重ね張り(カバー工法)
重ね張り(カバー工法)とは、既存の外壁をそのまま残し、新しい外壁材を上から重ねて張り直す工法をいいます。
- 1.新築同様の外壁にできる
- 2.防水シートや下地など内側のメンテナンスもできる
- 3.軽量な外壁材にすることで耐震性が向上する
- 4.外壁材を選べる(イメージチェンジできる)
- 1.費用が高額になりやすい
- 2.工期が長い
- 3.既存の外壁材により選択肢が限定される
- 4.モルタル・コンクリートなど張替えができない外壁材もある
- 1.張替えよりも費用を抑えられる
- 2.工期が短い
- 3.遮音性と断熱性が向上する
- 4.地球に優しい(廃材減・断熱性向上)
- 1.若干ではあるものの外壁の重量が重ねた分だけ増す
- 2.選択肢が限られる(金属系サイディングが主な選択肢)
- 3.施工できないケースもある(劣化状況により判断)
張替え・重ね張り、それぞれのメリット・デメリットにあるように、施工できないケースがあります。既存の外壁材がモルタルやコンクリートの場合、上の図に示すように、下地部分が一体化しているため、すべて解体することになります。そのため、張替えを行うことができません。劣化状況を見て、完全な作り直しか重ね張りを検討することになるでしょう。
重ね張りの場合、どの外壁材でも施工は可能ですが、下地が腐食しているなど劣化状況によっては施工できないケースもあるため、張替えを検討することになります。張替え・重ね張り、どちらを選択するにしても、定期的な外壁の点検を行い、早めのメンテナンスを心掛けましょう。
私たち「街の外壁塗装やさん」では無料点検を承っております。外壁リフォームをお考えの方や、外壁にトラブルが発生している方は、お気軽にご相談ください。最適なメンテナンス・リフォーム方法をご提案させていただきます。
近年、外壁材として使用されることが多いサイディングの中でも人気があるのは、窯業系サイディングと金属系サイディングです。窯業系サイディングでは、14~21mmと厚みを持たせ、深い掘りのタイル調やレンガ調などデザイン性に優れているタイプを選択することができます。金属系サイディングは軽量化を実現した外壁材です。金属系サイディングの中でも最も軽量と言われるガルバリウム鋼板製のサイディングは、窯業系サイディングの1/3程度の重さです。
では、耐震面を考えた時に、窯業系サイディング・金属系サイディング、どちらを選べば良いのでしょうか。重さだけを考えれば、軽量な金属系サイディングにすれば、建物への負荷を軽減できると思いがちですが、実はそうではありません。
耐震性を上げるためには、屋根の重量とのバランスが重要となるのです。
図に示すように、屋根の重量があるのに外壁だけを軽くしては、揺れ幅が大きくなってしまいます。
張替えを行う際はデザイン性を最優先にしたいところですが、屋根と外壁の重さを重視してください。担当の方に相談しながら、最善の外壁リフォームを実現しましょう。
重ね張りの場合、既存の外壁材を残したままの施工となりますので、できるだけ軽い外壁材を選ぶと良いでしょう。軽量なガルバリウム鋼板製などの金属系サイディングがおすすめです。
窯業系サイディングはそのデザインが豊富な点が人気となっていますが、最近では、金属系サイディングにもさまざまなデザイン性を持たせた製品が出ています。IG工業や日新製鋼などでは、インクジェット印刷技術を駆使した製品が開発されています。つまり、塗装鋼板の上に、さまざまなデザインのインクジェット印刷が施されているため、一見印刷とは分かりません。
また金属サイディングは、図のように、断熱材と一体化することで暑さ対策と遮音性を実現した構造となっています。
ここからは、金属サイディングの重ね張り(カバー工法)の施工例を流れとともにご紹介しましょう。
高所の作業となるため、まずは足場を仮設します。
既存のモルタルに、金属サイディングを固定するための木材(胴縁)を取り付けます。この胴縁には、防腐処理をした杉材を利用しています。
内部への浸水を防止するため、ひびの補修とサッシ周り・開口部周りの補修をします。サッシ周りには水切りを取り付けます。
出窓などの出っ張りや狭い箇所は加工しながら、取り付け作業を行っていきます。重ね張りは工期が短い点がメリットですが、このように出っ張りや狭い箇所がある場合は難度が高まり、時間を要します。
こちらのお住まいには、IG工業の「ガルバロックi / モード3」を使用させていただきました。ウェザーストーン柄のウェザーケイプという、インクジェットで印刷された金属サイディングです。
ベランダの内側は外壁材と同じウェザーストーン柄で、外側は同じIG工業のNFブレンダスタのダークブルーを選択されました。
ガルバリウム鋼板のサイディングへ重ね張り工事が完了しました。一見すると金属サイディングとは分からないほどです。軽量が魅力の金属系サイディングは、デザイン面で窯業系サイディングに後れを取っていましたが、このインクジェットで印刷された製品の出現により、今後はシェアが伸びていくと予想されます。
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