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金属(ガルバリウム鋼板)の塗装前には必須!下塗り塗料プライマーについて詳しくご紹介!
外壁が色あせてきた、外壁に触れると粉のようなものが付着する。シーリングも痩せてきたように見える……こういった症状が見られたら、そろそろ外壁塗装を検討するタイミングです。せっかく塗装するなら、今まで違うカラーを選んで建物の雰囲気を変えてみるのも良いでしょう。楽しみながら塗装するのも、醍醐味と言えるかもしれません。
外壁塗装をきれいな仕上がりにするためには、「下塗り」が欠かせません。下塗りをすることでカラーの発色がよくなったり、塗料がしっかりと密着して塗装が長持ちするからです。
下塗り塗料は、プライマー・シーラー・フィラーなど、いろいろな種類があります。その中でも、「下塗り塗料プライマー」は、今後特に注目されていくことが予想されます。
今回は、下塗り塗料それぞれの違いと、下塗り塗料プライマーについて詳しくご紹介します。
【動画で確認「塗装用プライマー」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
外壁塗装には、さまざまな工程が必要になります。当然のことながら、いきなり塗料を塗って、はい!おしまい!というわけにはいきません。高圧洗浄で隅々まで汚れを取り除き、塗装箇所の周辺に塗料が付着しないよう養生し、下地調整をおこなうなどいろいろな作業をおこないながら進めていきます。これらの作業の出来によって仕上がりの美しさや塗装の持ちが変わってくるため、慎重に、丁寧に作業することが重要です。
下地調整では、下塗りが必要になります。下地に合わせて、プライマー・シーラー・フィラーなど、いくつかある下塗り塗料の中から選んで施工します。それぞれの塗料の特性と、役割についてご説明します。
塗料を外壁により密着させるために使用するものです。長年外部からの刺激に耐えてきた外壁には、細かな傷やひび割れなどが存在します。その状態のまま塗料を塗ってしまうと、塗料が密着しにくく剥がれやすくなるほか、見た目にも影響してきます。プライマーを使用することで、塗料がのりやすくきれいに仕上げることができるほか、密着度が高いので剥がれにくくなり良い状態を維持できます。
塗装は基本的に3回塗りです。最初に下塗りをおこない、中塗り、上塗りと進めていきます。どれも安全且つきれいに仕上げるために必要な作業ですが、なかには下塗りをせずに工期を短縮し、費用を抑えようとするところもあるようです。このような施工をされないように、業者選びは慎重におこないましょう。
プライマーと同じ機能をもつ下塗り塗料に「バインダー」があります。どちらも金属系素材やプラスチックに多く使われますが、木部の塗装であれば木部用プライマーがおすすめです。木材の特性である呼吸による伸縮にも対応できるからです。

下塗り塗料として多くの建物に用いられているのがシーラーです。プライマーは外壁材と塗料の密着性を高めるといった特徴がありますが、シーラーはさらに経年劣化による下地の吸い込みを抑える効果があります。
紫外線や雨風によって劣化した下地は、塗料をより吸収する傾向があり、色ムラが生じやすくなります。シーラーを用いることで、こういった問題を解消して仕上がりのきれいな外壁にすることができるのです。下地の吸い込みはサイディングやモルタル、ALCパネルなどセメントやコンクリートを原料とした建材に起こりやすい問題であるため、これらの建材が使用されている外壁では、シーラーがよく使用されます。
プライマー機能に加えて、下地の凹凸を埋め滑らかに仕上げる働きがあるのがフィラーです。サイディングでは使用されませんが、ひび割れが起こりやすいモルタルやALCパネルはフィラーを使うことがよくあります。中でも人気があるのが、シーラーとフィラー両方の役割を持つ「微弾性フィラー」です。
※モルタルに発生してしまった構造クラックはフィラーで埋めることができません。VカットやUカットなどの補修工事が必要です。
プライマーとシーラーには、水性タイプと油性タイプがあります。基本的に、下地にあまり傷みがない場合は水性タイプを使用します。水性タイプは、においが少ないのも良いところです。また、下塗りに水性タイプのプライマーを使っても、油性塗料での上塗りを行うことができます。
建材の劣化が進んでいる場合は、油性タイプを使用することになります。においが強いのがデメリットですが、耐久性を向上させることができるといったメリットがあります。
価格に開きがあるのは、水性、油性、防錆プライマー、導電性プライマー、絶縁性プライマーなど、種類がたくさんあることと、DIY塗装もできる市販品があることが理由です。施工箇所や目的によってプライマーを使い分けるため、費用の目安も幅を持った金額感となってしまいます。
プライマーを選択する際に、仕上げ塗料との相性も考慮しなければなりません。例えば、日本ペイントのパーフェクトプライマーは、金属サイディングや付帯部の下塗りに使用します。カタログには適用上塗り塗材として、パーフェクトトップやハナコレクションシリーズなどが挙げられています。
ここまでお伝えしてきたように、塗装の持ちを良くしてきれいに仕上げるため、下塗り塗装は欠かせないものです。次に、下塗りプライマーを必要とする素材と部位、注意点についてご紹介します。
金属系素材は庇や霧除け、雨戸などさまざまな場所に用いられています。最近では錆が発生しにくく耐久性が高いガルバリウム鋼板が増えてきていますが、それでも時と共にどうしても塗膜が衰えてしまいます。塗膜が劣化すれば、恐れていた錆や色あせなどが発生するため、塗装メンテナンスによる保護が必要になります。
です。
表根がつるつるしている金属素材は、ケレン・ペーパーで「目粗し」をおこなってから、防錆プライマーか錆止め塗料のいずれかを塗装します。
意外に思う方もいるかもしれませんが、目地シーリングの打ち替えをする時もプライマーを使用します。古いシーリングを取り除き、そこに新しいシーリングを充填しようと思っても、密着性が低く外壁との間にすき間ができてしまうことがあるからです。
目地にプライマーを塗り込んでからシーリングを充填すれば、このような心配がありません。ただし、プライマーを塗った当日に、シーリング材を打設する必要があります。
本来、外壁には変成シリコンやウレタンが用いられます。しかしながら、不慣れな業者が施工する場合、シリコンシーリングで施工してしまう場合があります。電気設備や水道設備の設置時に不適切なシーリングを選んでしまったという事例も少なくありません。
シリコンシーリングは、使用するのが屋内であれば問題がありませんが、外壁に使用すると面倒なことになります。塗料が密着しないため、適切な塗装ができなくなるのです。
可能であれば、シリコンシーリングを取り除いてから塗装するのがおすすめです。しかしながら、それが難しいケースも少なくありません。その場合には、プライマーを塗ってから塗装することになります。プライマーを塗布すれば、塗料が密着してきれいに仕上がります。
基本的に、ベランダ・バルコニーや陸屋根などは、雨水などが入り込まないように防水工事をおこないます。その際に、プライマーを使用するのが一般的です。プライマーは樹脂モルタルを塗って下地の凹凸を平らにする前に塗布します。また、ウレタン防水などを塗り替える際には、ウレタンプライマーなどを塗ります。このように、防水方法によってプライマーを使い分けし、上塗りで仕上げます。

塗装下地に精通した業者に工事を依頼しましょう
長く良い状態を維持するためにも、塗装下地に詳しい業者に依頼することをおすすめします。塗装メンテナンスは、上塗りの技術はもちろん、その前段階としておこなう下地調整についての知識と技術も必要となる作業です。素材や場所によって、何を使って対応すれば良いのか適切に判断する必要があるほか、上塗りをおこなうタイミングを見極める知識も必要になります。
また、高圧洗浄などの下地処理は、仕上がりを大きく左右するポイントでもあります。先にご紹介したように、誤ったシーリングで施工されてしまう可能性もないわけではありません。
特に、金属素材は塗料との密着性が悪いため、適切な下地処理がされないと非常に持ちが悪くなります。数年間で外壁材を保護するという塗装の効果を発揮できなくなったり、塗膜が剥がれてしまい見た目が悪くなってしまったりします。
トラブルを回避するためには、下地の劣化状態をきちんと判断したうえで対応できる知識と技術を持っている業者を選ぶことがポイントです。もちろん、プライマーやシーラーについての知識が十分あるところでなくてはなりません。
これらを見極めるポイントは以下の通りです。
- ☑一式として記載せず、丁寧に作成された見積もりを出してくれるか
- ☑塗料についてきちんと説明してくれるか
- ☑工事中の施工写真を撮影してくれるか
- ☑施工保証があるか
安心できる施工のために、是非以上について注意していただければと思います。不明点は何でも質問して、納得してから依頼しましょう。
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