塀の塗装が剥げてきてしまった

横浜市港北区篠原台町にお住まいのT様より、ご自宅の塀の塗装がバリバリと剥がれてきてしまったので塗装工事の見積もりをお願いしたいとご相談をいただいたことが今回の工事のきっかけでした。

塗膜の剥がれ

塀のみの塗装も時折お問い合わせをいただきますが、塀の塗装は少々注意が必要な工事です。というのも、塀は地面に直接設置されているため、地面や地下からの湿気を常に吸い上げて壁面からの蒸発を繰り返しています。そのため、湿気を通す機能を持っている塗料で塗装しなければ、あっという間に塗膜が剥がれてしまったり、膨らんでしまったりという症状が現れてきます。T様邸の塀も以前の塗装が上手く塗料の選定ができていなかったのか、いたるところで膨れや剥がれが生じていました。透湿性のある塗料で塗装してもこの症状は塀の場合は非常に起こりやすいので、塀を塗装する際は通常の塗料の耐用年数にかかわらず、短いスパンで塗り直しになる可能性があることをお含み置きいただければ幸いです。

高圧洗浄から塗装スタートです

塗装工事スタートです。初日は基本的に高圧洗浄対応となり、どんなに小さい規模の塗装工事でも高圧洗浄のみで初日は終了となります。高圧洗浄で塗装対象が塗れてしまうので、乾燥するまでは次の工程に進むことができません。高圧洗浄中にも古い塗膜がバリバリと剥がれていきました。多くの箇所で塗膜が浮いてしまっていたことが窺えます。

浮いた塗膜を剥がしていきます

下塗りを行う前に、既存で浮いたり剥がれたりしている部分を可能な限り撤去していきます。少々大変な作業ですが、この作業を行わなければ浮いたままの塗膜が内部で剥がれて新しい塗膜がまた剥がれてしまう可能性が高くなってしまいます。仕上がりのためと今後の長持ちのためにしっかりと対応していきます。

下塗り作業

膨れの剥がし作業が終わったら、いよいよ塗装していきます。塗装工事は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの三回塗りで進めて行きます。この工程は塗料メーカーが塗料の施工手順規定を公開しており、その工程に沿った内容となっています。ほとんどの塗料が三回塗りですが、中には五回塗りなどのものもあったりします。塗れば塗るほど良いということはなく、メーカーが塗料の効果を最も発揮する工程ということで公開している手順なので、しっかりと規定通りに施工することが大事です。

下塗りはパーフェクトトップの専用下塗り材であるパーフェクトフィラーで塗装していきます。下塗り材は塗装対象と上塗り塗料の密着性をよくしたり、塗装対象の下地の状態を改善して整える役割があります。

中塗り作業

下塗りが乾燥したら、中塗りとしてパーフェクトトップを塗装していきます。色は既存のものとあまり変えないでいたいとのことで、NDｰ３７０という淡くクリーム色の入った白色を選定しました。下塗りから中塗りに進むこの工程が色の変化が大きくて見ていてワクワクする瞬間です。

パーフェクトトップは分類としてはシリコン系の塗料ですが、シリコン系の塗料を改良して作られたラジカル系塗料と呼ばれています。ラジカルとは塗膜の劣化の原因物質で、そのラジカルの発生を抑える科学技術が取り入れられたパーフェクトトップは通常のシリコン塗料よりも長持ちする仕上がりになっています。

上塗り作業

中塗りが乾いたら最後の上塗りに進みます。各工程ごとに乾燥が必要であるため、上塗りに進むまでに三日かかりました。どんなに小規模な工事でも塗装工事は時間のかかる工事だということをご理解いただけますと幸いです。価格は最低でも約¥100,000程のケースが多くなっています。

中塗り段階では少し色が淡い場所もありますが、上塗りをすることで目的の色にしっかりと仕上がります。

塗装工事完了です

パーフェクトトップを使った塀塗装工事が完了しました。塗装がボロボロになってしまっていた元々の状態から見ると、見違えるほど綺麗になりました。T様にも仕上がりを喜んでいただくことができました。

私たち街の外壁塗装屋さんでは、感染拡大の続く新型コロナウィルスへの感染対策としてマスクの着用や手指の消毒を徹底的に実施しております。お問い合わせの際はご安心いただけますと幸いです。