外壁のメンテナンスを考えている

　相模原市南区上鶴間にお住いのO様より、屋根と外壁のメンテナンスをご検討中とご相談のお問い合わせをいただいたことが今回の工事のきっかけでした。

　複数社さんで相見積もりを行った結果、断熱塗料に興味を持っていただけたことがきっかけで、街の外壁塗装やさんに工事のご依頼をいただきました。

　今回はその工事の中から、外壁塗装工事の施工をご紹介させていただきます。

高圧洗浄からスタート

　塗装工事はお馴染みですが高圧洗浄からスタートです。

　対象面に合わせた水圧で一気に洗浄をかけていきます。

　良く驚かれますが、一般的な家庭用の高圧洗浄機は電気で動くものがほとんどですが、塗装工事で使用する高圧洗浄機はガソリンエンジンで動くものが使用されます。

　そのため、威力が強いことはもちろんですが、作業中には玄関前にバイクが停まっているような騒音が響きます。

　家の中にいればそこまで気にならないかもしれませんが、夏場などのご近所さんも窓を開けているような日ですと、ちょっと音がうるさいなとなってしまうかもしれません。

　工事前のご挨拶が大事です。

既存の目地を撤去

　洗浄完了後は、既存の目地コーキングを撤去していきます。

　サイディング外壁に施工されているサイディングの繋ぎ目に充填されたコーキングは、サイディング裏面への水の侵入防止や、サイディング同士がぶつからないようにするための緩衝材の効果を兼ね備えています。

　一般的なコーキング材の耐用年数はむき出し施工だと10年弱がいいところです。

　塗装工事の際には先にコーキングを打ち替えて、その上から塗膜を重ねることでコーキングを紫外線から守り、より長い耐用年数になるように施工していくことが多くなっております。

新しい目地コーキングを充填

　撤去後は密着性を高めるプライマーを塗りこんで、プライマー乾燥後に新しいコーキング材を充填していきます。

　今回使ったアステックシールの2000は15年程の耐用年数があるコーキング材です。

　コーキングを打ち終えたら、マスキング養生テープを取り除いて、コーキングが乾燥したら次の工程に移っていきます。

超高性能の断熱塗料「ダンネスト」で塗装していきます

　使用した塗料はSG化学のダンネストです。

　ダンネストは屋根にも外壁にも使える塗料で、今回の外壁にはサンドベージュ色を選んでいただきました。

　ダンネストは今まで市場に出回っていた断熱塗料とは一線を画す塗料です。

　南極調査隊が電力のないコンテナの中の液体を凍らせたくないということで、塗装だけで断熱できないかと世界中の断熱塗料を探して調査・実験を繰り返したところ、選ばれたのがこの「ダンネスト」なんです！

　夏の暑さ軽減にももちろん活躍して、先ほどのコンテナだと、塗装前が内部温度58℃に対して、塗装しただけで28℃にまで内部に暑さを伝えない断熱効果を得ることができます。

　まさに次世代の断熱塗料と言える存在です。

ダンネストシーラーで下塗り

　ダンネストはJIS規格の4倍の密着力を持っているので、下塗りが無くても十分な密着力を発揮してくれるのですが、吸い込み防止などの観点などからも、サイディングやモルタルを対象とした塗装では下塗りを行っております。

　下塗りは基本的にダンネスト用の下塗り材のダンネストシーラーを使っての塗装です。

　うっすらと白い下塗り材ですが、今回のような色の外壁に塗ってもあまり変化は感じないですね。

ダンネスト主剤で1回目の塗装

　中塗りからダンネストを塗り進めていきます。

　ピュアアクリル系のダンネストは濃い色合いを出すことが難しく、SG化学から濃い色合いのダンネストカラートップというダンネスト塗装後用の上塗り塗料が販売されています。

　遮熱効果は弱くなってしまいますが、色味を濃くしたい場合にはオススメです。

　今回はダンネスト標準色の中からサンドベージュで塗装していきます。

ダンネスト２回目の塗装

　一般的な塗料も上塗り塗料を2回重ね塗りして色味を仕上げていきますが、ダンネストはその理由に加えて断熱効果を発揮するためにこの工程はとても大事になってきます。

　ダンネストの断熱効果は塗料に混ぜ込まれたアクリル中空ビーズによって実現しております。

　塗装の際には十分に撹拌して塗装する必要があるので、一般的な塗料とは少し使い勝手が異なります。

付帯部はケレンしていきます

　メインの塗装が終わったら雨樋などの付帯部を塗装していきます。

　付帯部の塗装は現場によって壁よりも先に行うこともあれば、今回のように最後に行うこともあります。

　外壁の色味や天候などと相談しながら決めていきます。

　写真は塗装前のケレン作業の様子です。

付帯部1回目塗装

　ケレンが完了したら雨樋と破風板の塗装を進めていきます。

　付帯部は熱収縮や風による変形などで動きが大きい場所であることが多いため、基本的には外壁とは別の塗料を使用して塗装を進めていきます。

付帯部２回目塗装

　付帯部の塗装仕上げは2回仕上げで行っております。

　1回だと薄い印象がありますが、2回塗ることで目的の色にしっかり仕上がったと思える仕上がりになります。

その他バルコニートップコートなどの塗装メンテナンス

　その他、バルコニーのトップコートなども塗装して仕上げていきます。

　バルコニーは築年数や状態によってトップコートメンテナンスなのか再防水工事なのかが変わってきますが、今回のO様邸は防水層も特に問題ない状態だったので、表面保護剤のトップコート塗装メンテナンスでの対応となりました。

ダンネストで綺麗に塗装できました！

　ダンネストを使った塗装工事の完成です！

　新築のように綺麗になったことがお分かりいただけるかと思います！

　こんなに綺麗になって、更に世界一の断熱性能まで手に入れることができるなんてお得すぎます。

　今回の外壁塗装工事の金額は足場込みで約140万円（税込）で承っております。

　まだ施工後の夏を迎えていませんが、冬の地点でも室内の結露が少なくなったと効果を感じているとのことでした。

　次の夏が楽しみですとO様からも期待のお言葉をいただきました！