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HOME > 水性塗料・油性塗料、どちらが外壁塗装に最適?それぞれの特徴やメリットを解説!
更新日 : 2024年05月16日
更新日 : 2024年05月16日
かつては外壁塗装と言えば主に油性塗料が使われていました。しかし最近では塗装業者から、水性塗料の使用を勧められることが増えています。
「水性塗料」という言葉からすぐにはがれてしまいそうなイメージがあり、不安になってしまうのではないでしょうか?
・水性塗料は早く劣化してしまうのではないか?
・水性塗料は雨の多い天候でも十分に耐えられるのだろうか?
・臭いが少ないのはありがたいけれど、他の面ではどうなのだろう?
そこで今回は、業者から推奨される水性塗料を選択しても問題ないのか、水性塗料と油性塗料の違いやメリットについて解説し、どちらを選ぶべきかを判断するポイントについて説明します。
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塗料は、主に「樹脂」「顔料」「溶剤」の3つの成分で構成されています。 施工後、樹脂と顔料は塗膜となり、外壁を保護する役割を果たし、一方で溶剤は揮発します。 さらに、塗膜に光沢や柔軟性などの特性を追加するために、「添加剤」も含まれています。
「油性塗料」とは、強烈な匂いを持つ有機溶剤(シンナー)を添加して、樹脂を溶かし、塗布しやすくした塗料のことを指します。 逆に、「水性塗料」とは、シンナーではなく水を使用している塗料のことです。
塗料の主成分①:顔料
顔料とは塗膜に色を付ける役割を持つ成分です。エナメル塗料、クリア塗料があります。
塗料の主成分②:樹脂
塗料のグレードと耐用年数は、樹脂によって決まります。アクリル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂など、さまざまな種類が存在します。
塗料の主成分③:溶剤
油性塗料は、有機溶剤であるシンナーを利用していますが、水性塗料は成分を水で溶かしています。
添加剤
例えば、ツヤが出るのが好ましくない方には、ツヤ消し効果のある添加剤を使用したり、塗装の腐食を防ぐための防腐剤やカビの発生を防ぐ防カビ剤が存在します。また、塗装工事の過程で気泡の跡や塗料の滴りを防止するための添加剤もあります。さらに、色のムラを防ぐための色別れ防止剤や、外壁にしっかりと密着しやすくするための粘着性を高める添加剤も使用することがあります。
水性塗料と油性塗料の最も大きな違いは、塗料を希釈するために使用する溶剤が異なることです。油性塗料では、シンナーや他の有機溶剤を使用して塗料を溶かします。一方、水性塗料では水を使って薄めて使用します。このとき使用する水は、清潔なものであれば水道水でも問題ありません。
塗装を行うと、油性塗料に含まれる有機溶剤(シンナー等)が揮発し、塗膜が形成されます。この過程で、シンナーの強い臭いが発生し、塗装工事中に近隣住民に不快な臭いをもたらすことがあります。また、仕上がった後も数日間は臭いが残る可能性があります。
水性塗料を使用する場合、水分が蒸発して乾燥し、塗膜が形成されます。このため、油性塗料のようなシンナー臭さはなく、強い臭いもありません。また、周囲の環境にほとんど影響を与えず、ご家族や職人さんにも優しいといった特徴があります。
水性塗料と油性塗料を比較すると、どちらの塗料がより長持ちするのか気になりますよね。油性塗料にはシンナーが含まれている為、長持ちするイメージが強いかもしれません。
確かに、一般的には油性塗料の方が耐久性があり、長期間保持されると言われています。そのため、かつては主に油性塗料が使用されていました。
しかし、喜ばしいことに、現在は塗料メーカーの技術開発により、油性塗料と水性塗料の違いはほとんどなくなっています。
従来、油性塗料は有機溶剤であるシンナーやその他の化学物質が人体に害を及ぼす可能性が指摘されていました。この問題を懸念して、塗料メーカーは水性塗料の開発に力を入れてきたという背景があります。その結果、現在では油性塗料と水性塗料の違いを気にすることなく、外壁塗装が可能となりました。
現在、外壁塗装において一般的に採用されている塗料は水性塗料です。 過去には、外壁塗装には油性塗料のみが使用されておりましたので、シンナーや他の有機溶剤が必要でした。しかし、油性塗料は強烈な臭いがある為、好まれず、管理上や健康面での問題も多かったのです。
水性塗料が開発された当初は、油性塗料と比べて耐久性が劣り性能も低く、価格も安かったようです。しかし、最近では水性塗料の性能向上により、耐久性に優れた塗料が次々と市場に登場しています。
その中でも特に注目されているのは、ラジカル制御型塗料です。 「ラジカル」とは、塗料の調色に使用される酸化チタン(白色顔料)に太陽光の紫外線が当たる事で作り出すエネルギーのことです。ラジカルは、塗料の樹脂や有機顔料を劣化させてしまう悪影響を及ぼします。 しかし、ラジカル制御型塗料はこのラジカルを制御して抑え込むことができるのです。
その他にも、低汚染性に優れる水性塗料もございます。
低汚染塗料とは汚れが付着しづらく、また汚れが簡単に取り除ける構造を持つ塗料をいいます。汚れが付着しやすいと藻や苔の繁殖の原因にもなり、塗膜に損傷を与えてしまいます。そのため、汚れにくい塗料を使用することは、耐久性を向上させることに繋がります。
このように、水性塗料も品質が向上し、高品質な塗料が開発されて多くの種類が揃っています。水性塗料の性能は油性塗料と比較してもほとんど変わらないため、最近では塗装業者も積極的に水性塗料をおすすめしています。さらに、臭いや健康被害のリスクを心配する方々も増えているため、水性塗料を選ぶ人がますます増えています。
日本ペイントは業界で最も売上の高い企業であり、2012年に発売したパーフェクトトップは、戸建住宅60万棟以上での販売実績を持つ信頼性の高い水性塗料です。このシリーズはラジカル制御型塗料であり、美しさが長期間持続し、コストパフォーマンスにも優れています。また、バラの香りが漂うパーフェクトトップローズも取り扱っています。
エスケー化研を代表する優れた水性塗料です。この塗料は、ラジカルを徹底的に抑えるだけでなく、超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂により、従来のシリコン系塗料よりも優れた耐候性を実現した上、つややかで光沢のある塗膜を形成します。(つや消しも可能です。)
水性塗料の最大の利点は、シンナーを使用しない為、強い臭いがないことです。 油性塗料では、塗料が乾く際にシンナーが蒸発するため、臭いが発生しますが、水性塗料では水の蒸発だけなのでほとんど臭いはありません。ただし、完全に無臭ではなく、独特の匂いはあります。
水性塗料は、シックハウス症候群や大気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC)を排出せず、室内環境基準フォースター(F☆☆☆☆)を満たしたものが多いです。また、水性塗料は油性塗料と異なり、シンナーを含んでいないため、火災のリスクもありません。 引火のリスクが低い事で管理も容易であり、保管場所や施工場所についても特に懸念する必要はありません。そのため、水性塗料は取り扱いが簡単な塗料と言えます。
さらに、水性塗料を使用した場合、使用した道具を水洗いできるという利点もあります。こうした部分も、安全かつ使いやすい塗料として評価できるのではないでしょうか。
水性塗料・油性塗料はそれぞれ1液型、2液型があります。
2液型の場合、塗装する直前に主成分と硬化剤を混ぜ、水やシンナーで希釈する必要があります。ですから、混ぜたら直ちに使用しなければなりません。一方、水性塗料は比較的1液型が主流であり、混ぜる手間も必要ありませんので、すぐに使うことができて非常に便利です。塗装職人として作業がしやすく、無駄がありません。
水性塗料は使い勝手が良い・臭いが気にならない・安全性が高いといったメリットがあります。ただし、デメリットも存在します。
先ほどお伝えした通り、水性塗料の性能は油性塗料と遜色がないレベルまで上がっております。しかし、相対的に見るとまだ油性塗料に劣るものが多い事も事実です。ただし、その分全体的には水性塗料の方がやや安価な印象ですので、塗料のグレードと価格が比例していると言えます。
おすすめできる水性塗料も多数ございますので、特に水性塗料の耐久性をご心配される方はご相談ください。
水性塗料を使用した場合、乾燥して仕上がるまでの時間は油性塗料と比べてその日の天候により影響を受けやすいというデメリットがあります。気温や湿度に大きな影響を受け、油性塗料のように揮発しないため、水性塗料は乾くのに時間がかかります。
特に寒冷地の冬などでは気温が低くなるため、乾燥が難しい環境となります。また、湿度が高く、晴れた日が少ない地域でも、乾燥にはやや時間がかかるでしょう。
雨の日は、水性塗料でも油性塗料でも、乾燥に影響を及ぼすことは変わりません。
水性塗料は、水で希釈して使用するため、水に溶ける可能性があると心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。乾燥すると、油性塗料と同様の仕上がりであり、塗膜は雨を弾きます。
ただし、塗装工事中に雨が降ると、乾燥する前に影響が出る可能性もあるため、注意が必要です。プロの信頼できる業者であれば、天候を考慮して作業を進めるため、ほとんど問題はありません。
外壁の塗装においては、水性塗料が主流となっていることをご説明させて頂きましたが、屋根の塗装はどうでしょうか?。 屋根も外部に位置し、常に強い紫外線や雨風にさらされています。しかしながら、屋根は建物の中でも最も紫外線の強く当たる場所であり、外壁よりも過酷な環境下にあります。
そのため、屋根の塗装を行う場合には強い紫外線や熱に対応できる油性塗料が最適です。屋根の場合臭いは上に向かって広がるため、あまり心配する必要はありません。常に過酷な状況に晒されている屋根は油性塗料を使用し、強い臭いや健康被害への懸念、近隣への悪影響を回避する為、外壁塗装には水性塗料を使用されることをオススメ致します。
水性塗料のデメリットとして、油性塗料と比べて乾きにくい特徴があります。考えてみれば当然のことですが、水が蒸発するスピードとシンナーが揮発するスピードを比べると、水の方が遅いですよね。 そのため、水性塗料は窯業系サイディングやモルタルなどの素材には吸収されやすく、うまく馴染みます。 しかし、アルミニウムやステンレス、鋼板などの金属素材には密着しにくい性質があるため、雨樋や破風板、軒天井などの付帯部分に直接水性塗料を塗ることは適していない場合もあります。
その場合は、油性の下塗り剤を使うか、素材に適した下地処理をするなどすることで、問題なく水性ペイントを使用することができます。
また、金属素材にも使用可能な水性塗料が市場もございます。
日本ペイントの「水性ファインSi」は、鉄部分の塗装に最適なオールラウンド型の水性塗料です。鉄製や他の金属系、さらにはコンクリート素材など、広範囲な素材に対応しています。
水性と聞いて品質が低いと思われるかもしれませんが、安心してください。塗料メーカーは改良を重ね、現在では耐久性の高い水性塗料が多数開発されています。水性塗料は臭いが少なく、安全で環境にも人にも優しい塗料となっています。
「臭いの少ない塗料はありますか?」「耐久性の高い上に汚れにくく長持ちする塗料はありますか?」
上記のような外壁塗装に関するご要望やお困りごとがございましたら、ぜひご相談下さい。街の外壁塗装やさんが、お住まいに最適な塗料や施工プランをご提案いたします。
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