更新日：2024年10月15日

屋根の「棟（むね）」は、建物の防水性能や耐久性に大きく関わる重要な部分です。
棟の状態が悪化すると、雨漏りのリスクが増大し、家全体に深刻なダメージを与える可能性があります。

この記事では、そんな棟の役割や劣化症状、そしてそれに対するメンテナンス方法について詳しく解説します。
定期的な点検と適切な修理を行うことで、屋根の寿命を延ばし、家を守ることができます。

棟はお住まいの部位の中でも重要性が高い箇所となりますので、ぜひ最後までご覧ください！

棟（むね）とは？

「棟」とは、屋根の頂上部分で、屋根面が交わるラインを指します。
この部分は屋根の中でも特に風や雨の影響を受けやすく、構造的にも重要な役割を果たしています。

棟は屋根材によって「棟瓦」や「棟板金」で覆われており、それらが正しく機能することで屋根全体の防水性と耐久性が保たれます。

棟瓦

棟瓦は、瓦屋根の棟を保護するために屋根の上部に取り付けられます。
また、棟瓦の下には漆喰が使用され、瓦の固定と防水性を強化します。

棟瓦自体は非常に耐久性が高いのですが、漆喰は10年ほどの間隔でメンテナンスが必要になります。
漆喰が劣化すると雨水が侵入しやすくなり、棟全体の寿命に影響を与えますので、メンテナンスは決して怠らないようにしましょう！

棟板金

棟板金は、スレート屋根や金属屋根の棟部分を覆うための金属板金です。
スレート屋根や金属屋根では、棟瓦の代わりに板金が使われ、耐風性や防水性を確保します。

棟板金は軽量で耐久性にも優れるため、現代の屋根材として広く使用されていますが、浮きあがりや、金属であるがゆえに錆による影響を受けるという注意点があります。
そのため、棟板金も棟瓦同様、やはり定期的なメンテナンスが大切です。

棟の重要性

棟は屋根の頂点に位置し、雨水や風、太陽の影響を非常に強く受ける部分です。
棟が劣化すると、雨水が屋根内部に侵入し、最終的には家の構造部分にダメージを与えます。

棟瓦や棟板金の劣化は雨漏りの原因となりやすく、放置すると修理費用が大きく膨らむ可能性があります。
また、棟がしっかりと固定されていないと、台風や強風の際に瓦や板金が飛散し、さらに大きな損害を引き起こします。
そのため、棟の定期的な点検と早期の修繕が非常に重要です！

棟瓦の劣化症状

漆喰の剥がれ

棟瓦の下地には固定のために漆喰が使用されており、この漆喰は劣化すると剥がれてしまいます。
漆喰が剥がれると、棟瓦の固定力が弱まり、瓦のズレや飛散の原因となります。

棟瓦のずれ

棟瓦は風や地震の影響でズレることがあります。
特に、漆喰の固定力が低下していたり、同じく棟板金を固定している銅線が切れているとズレが生じやすいです。
ズレが進行すると、瓦の間に隙間ができ、そこから雨水が侵入してしまいます。

また、瓦が完全に外れてしまうと、防水性能が著しく低下し、雨漏りのリスクが一気に高まります。
棟瓦のずれは目視でも確認できるため、定期的に問題がないか確認をするようにしましょう。

棟瓦のメンテナンス方法

漆喰詰め直し工事

詰め直し工事では、古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を充填して棟瓦を固定します。
漆喰の劣化が進行している場合でも、早めに対処することで雨漏り等の被害を防ぎ、コストを抑えることができます。

棟瓦取り直し工事

棟瓦のズレや破損が進行している場合は、棟瓦の取り直し工事が必要です。
この工事では、棟瓦を一度取り外し、再度しっかりと固定します。

棟瓦取り直し工事をすることで棟全体が再構築され、漆喰も新しくなるため耐久性が大きく回復します。
一方ですでに雨漏りが起きているという場合には棟瓦取り直し工事のみでは対処ができず、屋根下地の補修が必要となることにも注意が必要です。

棟板金の劣化症状

浮き

棟板金は強風や経年劣化によって浮いてしまうことがあります。
この浮きが生じると、板金と屋根材の間に隙間ができ、雨水の侵入が起こりやすくなります。

貫板の腐食

棟板金の下には貫板が設置されており、この貫板が雨水の浸入や湿気によって腐食することがあります。

錆による腐食

棟板金は金属製であるため、経年劣化によって錆びることがあります。

特に、塗装が劣化していると錆びやすくなり、その錆が進行すると板金に穴が開き、雨水が侵入する原因となります。
錆びた板金は防水性能が低下するため、定期的な屋根塗装と棟板金塗装で錆への耐性を高めてあげましょう。

棟板金のメンテナンス方法

錆止め塗装

棟板金の表面に錆が見られる場合、まずは錆を落として錆止め塗装を施すことが重要です。
また、錆が発生していないという場合でも塗装によって錆の発生を抑制することができます。

棟板金交換工事

15～20年程度を目安に、棟板金交換工事を検討するようにしましょう！

棟は定期的な点検とメンテナンスが大切

棟瓦や棟板金の劣化は、放置すると家全体に大きな影響を及ぼします。
雨漏りや屋根の破損を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

特に、棟部分は屋根の中でも劣化しやすいため、早めに劣化症状を発見し、適切な対処を行うことが大切です。
定期的な点検で問題を早期に発見し、適切なメンテナンスを行うことで、家の寿命を延ばし、大きな修繕費用を抑えることができます。

私たち、街の外壁塗装やさんは屋根工事にも対応した外装リフォーム全般の専門店です。
調査・お見積りは無料で承っておりますので、棟の点検やメンテナンスをお考えの際はぜひお気軽にご相談ください！

　記事内に記載されている金額は2024年10月15日時点での費用となります。
　街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
　そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

関連動画をチェック！

最低限知っておきたい！塗装工事のポイント【街の外壁塗装やさん】