更新日：2025年01月28日

外壁の劣化や損傷が見られると、修理をどうするか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
部分的な補修で済ませるべきか、それとも全体的に補修を行うべきかの選択は、建物の状態や予算によって異なります。

部分補修は短期的にはコストを抑えられるように思えますが、全体補修を行った方が長期的にはお得な場合もあります。
今回は、外壁の部分補修が可能なケースと、全体補修がお得になりやすい理由について解説します。

外壁の部分補修が可能な場合

外壁の部分補修は、特定の箇所のみに問題が見られる場合に適した方法です。部分補修が可能な状況については、以下のようなケースがあります。

ひび割れが小さい場合

塗膜の剥がれが一部にとどまる場合

塗装が剥がれた部分がごく一部であれば、剥がれた部分のみを再塗装することで対応できます。
塗膜が全体的に劣化している場合には全体塗り替えが必要ですが、部分的な剥がれや色あせに関してはその部分のみを補修することで美観を保てる場合があります。

コーキングの劣化が一部に見られる場合

全体的なメンテナンスをした方がお得になる理由

外壁の部分補修だけでは、一部の劣化や問題には対応できますが、外壁全体の状態を考慮すると、部分補修だけでは十分な効果を得られない場合があります。外壁塗装を全面的に行うことで、以下のようなメリットがあります。

全体の美観を保つため

部分補修を行うと、補修箇所とその周辺との色や仕上がりに違いが生じることがあります。
特に、外壁塗装は時間が経つと色褪せが生じ、部分的に塗り替えた場合、その部分だけが新しい色で、全体的に統一感が欠けてしまいます。
全体を一度に塗り替えることで、外壁の色や質感を均一に保ち、見た目の美しさを維持できます。

外壁の保護性能を高めるため

外壁塗装は、外的要因から建物を守るための重要な防御線です。
部分補修を行っても、その部分だけの防水性や耐候性を回復することはできますが、外壁全体の保護性能を均等に高めるためには、全体塗装が必要です。
外壁の一部にしか新しい塗膜を施さないと、他の部分が劣化を進めてしまい、再度早期に塗装が必要になってしまう可能性があります。

長期的なコスト削減

部分補修は初期費用を抑えることができますが、外壁の劣化が進んでいる場合や塗膜が全体的に薄くなっている場合には、部分補修を繰り返すことが必要になる可能性があります。
これにより、短期的にはコストを抑えているように見えますが、長期的には何度も補修が必要になり、結果として余計な費用がかかることになります。
一度全体を塗り替えれば、長期間の保護が得られ、再度の塗り替えが遅れるため、トータルコストを抑えることができます。

外壁全体の劣化を予防するため

部分補修は、目に見える劣化部分には対応できますが、外壁全体の劣化が進行している場合、その部分だけを補修しても、他の部分で同じような問題が発生することがあります。
外壁は、全体的に均一に劣化が進んでいくため、部分補修だけでは十分に予防できません。
全体塗装を行うことで、すべての部分に均等に新しい塗膜を施し、外壁全体を保護することができます。

まとめ

外壁の部分補修は、特定の箇所に劣化や損傷が見られる場合に費用を抑えて対応できる有効な方法です。
しかし、外壁全体の劣化が進んでいる場合や、建物の価値を保ちたい場合には、全体補修を行った方が長期的にはお得です。
部分補修と全体補修を選ぶ際は、外壁の状態や建物の状況をよく確認し、専門業者と相談することが大切です。最適な修繕方法を選ぶことで、外壁をより長持ちさせましょう！

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