更新日：2025年06月06日

戸建て住宅でよく見られるモルタル外壁。
塗り壁ならではの質感と仕上がりの美しさで人気ですが、実は「吸水性が高い」という弱点があります。

外壁が水を吸うと、見た目だけでなく建物全体の耐久性にまで悪影響を及ぼすことも。
この記事では、モルタル外壁がなぜ吸水しやすいのか、そして塗装によってどう対策すべきかを詳しく解説します。

モルタル外壁とは？

モルタル外壁は、セメント・砂・水を混ぜ合わせた素材を下地に塗って仕上げる外壁です。
日本では昔から多くの住宅に使われており、デザイン性や風合いを重視する方に人気があります。
リシン吹き付け、スタッコ仕上げ、左官仕上げなど、仕上げ方法によってさまざまな表情を演出できます。

しかし、モルタルは無機質な素材であり、表面に微細な凹凸や隙間があるため、水分を吸収しやすい性質を持っています。
外壁材そのものに防水性があるわけではないため、塗膜による保護が不可欠です。

モルタル外壁は見た目はしっかりしていても、実際には水に対してとてもデリケートな素材だという点を理解しておく必要があります。

吸水性の高さがもたらす外壁トラブル

モルタル外壁が吸水すると、さまざまな不具合や劣化が進行します。
代表的なトラブルとして、以下のような現象が挙げられます。

・乾燥と吸水の繰り返しでひび割れ（クラック）が生じる
・苔や藻、カビが発生しやすくなる
・汚れが付着しやすくなる
・最終的に雨漏りへと発展する可能性がある

とくにヘアクラック（髪の毛のような細いひび割れ）は、初期段階では見逃されやすく、気づいた時には広範囲にわたって劣化していることもあります。
モルタル外壁の吸水性を軽視すると、住宅全体の寿命を縮めることになりかねません。

塗装によって吸水を防ぐ仕組みとは

モルタル外壁の吸水を防ぐには、表面に塗装を施して水の侵入をブロックすることが基本です。
塗装によって、モルタルの表面に「防水膜」を作るイメージです。

とくに使用されるのが「弾性塗料」という、柔軟性のある塗料です。
これらはモルタルの動きに追従し、ひび割れをカバーしながら防水性を保ってくれます。

また、塗装には下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本で、それぞれの層が役割を担っています。
・下塗り＝下地と塗料を密着させる
・中塗り・上塗り＝耐候性・防水性を高める塗膜を形成する

これらの工程をしっかり踏むことで、外壁の吸水リスクを大幅に減らすことが可能になります。

塗装のタイミングを逃すとどうなる？

塗装は永久に持つものではなく、年数とともに劣化します。
塗膜が劣化すれば、当然吸水性も元に戻り、再び外壁が水を吸い込むようになります。

一般的に、モルタル外壁の塗装の耐用年数は10～15年が目安とされています。
以下のような症状が現れた場合は、再塗装のサインと考えてよいでしょう。

・外壁を手でこすると白い粉がつく（チョーキング現象）
・ひび割れが目立つようになった
・塗装が剥がれている

これらの症状が現れたら、塗装のタイミングを見極め、早めにメンテナンスを行うことが重要です。

まとめ

モルタル外壁はその見た目や風合いが魅力的な一方で、吸水性が高く、放置すると深刻な劣化を引き起こします。
しかし、適切な時期に正しい塗装を行うことで、そのリスクは大幅に軽減できます。

水分によるダメージが蓄積すれば、外壁だけでなく、内部構造や住まい全体にまで影響を及ぼします。

大切な住まいを長持ちさせるためには、定期的な点検と塗装による保護が欠かせません。

モルタル外壁の塗装には、素材の特性を理解した上での丁寧な施工が求められます。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、経験豊富な専門スタッフが現地調査から最後まで一貫して対応いたします。

・モルタル外壁の劣化が気になる
・吸水性が不安なので点検してほしい
・塗装時期が分からない

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
＊点検・お見積もりは無料で承っております。

　記事内に記載されている金額は2025年06月06日時点での費用となります。
　街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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