更新日：2024年09月05日

住宅の屋根は外観を左右する重要な部分です。
屋根材には様々な色が用いられますが、「白い屋根」はその中でも、見た目の清潔感や遮熱効果では他のカラーと一線を画す色と言えます。

しかし、白い屋根にはメリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在します。
この記事では、屋根塗装の専門業者の視点から白い屋根の魅力と注意すべきポイントを取り上げ、そのデメリットについて詳しく解説します。

正しい知識を持ち、適切に対策をすれば、白い屋根は非常に魅力的な選択肢になります。
白い屋根や、白色での屋根塗装をご検討の方はぜひご覧ください！

白い屋根の魅力

白い屋根には、主に「遮熱効果」と「視覚的な美しさ」という2つの大きな魅力があります。

遮熱効果

白い屋根は光を反射する性質が強く、夏場の直射日光を跳ね返し、屋内の温度上昇を抑えます。

これにより、エアコンの使用頻度が減り、光熱費の削減にもつながる点が大きなメリットです。
特に日差しの強い地域では、白い屋根は快適な住環境を維持するために効果的な選択です。

遮熱塗料も白色がオススメ

遮熱塗料は、屋根表面の温度上昇を抑えるために使用される特殊な塗料です。
この塗料は、太陽光の赤外線を反射することで、建物内への熱の侵入を減少させ、室内温度の上昇を抑える効果があります。特に夏場の冷房費用を削減するために有効です。

中でも白色の遮熱塗料は最も効果的な塗装色であるとされています。
白色は他の色と比較して太陽光の反射率が高く、遮熱塗料の性能を最大限発揮してくれます。

美しい外観

また、白い屋根はどんな外壁の色とも相性が良く、特に濃い色の外壁とのコントラストをつけることで、住宅のスタイルを際立たせることができます。

他にも白を基調とした外壁との組み合わせでは、シンプルかつ統一感のある美しい外観を作り出すことが可能です。
白い屋根は他の建物や街並みの中で上品に際立ち、周囲の景観とのバランスを保ちながら個性を表現してくれます！

白い屋根のデメリット

白い屋根には魅力が多い反面、いくつかのデメリットも存在します。
デメリットとしては主に、汚れやすさやメンテナンスコストに注意が必要です。

汚れが目立ちやすい

白い色は、他の色に比べて汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
雨による泥汚れ、落ち葉、排気ガスなど、日常の外的要因によって屋根に汚れが蓄積しやすく、早い段階で色褪せたような印象を与えてしまいかねません。

メンテナンス頻度が高くなる

白い屋根は、その特性から汚れや劣化が目立ちやすく、綺麗な屋根を維持するためにメンテナンスの頻度が高くなる傾向があります。
そのため、塗装回数を抑えたいという方はより汚れが目立ちにくいカラーをご選択いただくことがオススメです。

メンテナンスコストの増加

白い屋根は上記のとおり汚れが目立ちやすいため、定期的な再塗装を早いサイクルでする必要性が生じます。
そのため、他の色と比較すると長期的なメンテナンスコストが増える可能性があります。

もちろん数倍に膨れ上がるということはないのですが、メンテナンスコストを極力抑えたいという場合には他のカラーも併せてご検討いただくとよいでしょう。

デメリットの対策方法

白い屋根は汚れが目立ちやすいため、その美しさを長期間保つためには、汚れがつきにくい工夫や対策が必要です。
そのため、汚れに対する対策を施すことでデメリットを抑え、効率的に綺麗で美しい白い屋根を維持することができるようになります。

ここでは汚れを目立たせづらく、または付着しづらくして白い屋根を綺麗に維持するための方法をご紹介します！

オフホワイトを選ぶ

完全な純白の屋根は、非常に美しい反面、汚れが最も目立ちやすい色です。
そのため、汚れが気になる場合は、真っ白ではなく、オフホワイト（少しだけ灰色やクリームがかった白）を選ぶことで、汚れを目立たせにくくする方法があります。

オフホワイトでも住宅に高い清潔感をもたらすことができ、さらに淡い色になることで柔らかな印象も与えてくれます。

屋根の形状や勾配を工夫する

屋根に汚れが溜まる主な原因は、雨水が十分に流れ落ちずに屋根に滞留することです。
屋根の勾配が緩い場合、水は屋根に溜まりやすくなり、泥やホコリが流れにくくなるため、汚れが付着しやすくなります。

勾配のある屋根（急勾配）は雨水が速やかに流れ落ちるため、汚れが自然に洗い流され清潔な見た目を維持しやすいです。
また、雨水が滞留しにくくなることで雨漏りにも強くなるという嬉しい効果もあります！

定期的に屋根塗装をする

屋根の塗装を行うと、単に見た目が綺麗になるだけでなく、汚れが付着しづらくなるという効果も期待できます。
特に白い屋根の場合、汚れが目立ちやすい分、定期的な塗装を行うことで屋根の美観を維持し、汚れの蓄積を防ぐことが重要です。

新しい塗膜は防水性が高く水が表面で弾かれ、表面も滑らかであるため、コケやカビ、汚れなどが付着しにくくなります。
8～10年程度を目安に、塗装メンテナンスをご検討いただくことがオススメです！

高耐久、高耐候の塗料を選ぶ

塗料にはグレードがあり、高価なものほど性能にも優れ、高い耐久性・対候性を持ちます。
高耐久・高耐候塗料は、紫外線や酸性雨などの自然環境に強く、長期間にわたって屋根を保護する塗料です。

例えば、一般的な塗料は10年程度の耐用年数であるのに対して、フッ素塗料や無機塗料などは15年前後の耐用年数を誇ります。
これらの塗料を選ぶことで耐久性を高め、汚れや劣化を防ぐことができます。

低汚染塗料を選ぶ

塗料の中には、汚れへの耐性が高い低汚染塗料というものも存在します。
低汚染塗料の多くは親水性（水と馴染みやすい性質）を持っているため、屋根に雨が降ったとき、雨水が汚れの下に入り込んで一緒に汚れを洗い落としてくれます。（セルフクリーニング機能）

白い屋根では汚れが目立ちやすいため、低汚染塗料は非常に効果的です。
セルフクリーニング機能を持つ低汚染塗料を使用することで、日常的に汚れが蓄積しにくくなり、再塗装の頻度を減らすことができます。

まとめ

白い屋根は汚れが目立ちやすいというデメリットがありますが、適切な塗料選びや定期的なメンテナンスを行うことで、その美しさを長期間保つことが可能です。
適切な対策によって白い屋根を美しく保ち、魅力を最大限活かしていきましょう！

私たち、街の外壁塗装やさんでは屋根の調査・お見積りを無料にて承っております。
白い屋根をご検討されている方や、屋根塗装で美しい白色を長く維持していきたいという方はぜひお気軽にご相談ください！

　記事内に記載されている金額は2024年09月05日時点での費用となります。
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