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    ジンカリウム鋼板とは?耐用年数、ガルバリウム鋼板との違い

    更新日:2025年01月14日

    近年、屋根リフォームでは金属屋根の人気が高まっています。
    現在特にシェアを獲得している金属屋根と言えばガルバリウム鋼板ですが、とても近い性質を持つ金属屋根材の一つに「ジンカリウム鋼板」というものがあります。

    本記事では、ジンカリウム鋼板の特徴や耐用年数、ガルバリウム鋼板との違いについて詳しく解説します。
    金属屋根をご検討の方はぜひご覧ください!

    ジンカリウム鋼板とは?耐用年数、ガルバリウム鋼板との違い

    ジンカリウム鋼板とは?

    ジンカリウム鋼板は、鋼板の表面にアルミニウム(約55%)、亜鉛(約43%)、シリコン(約1.6%)の合金層をコーティングした金属製の屋根材です。
    この構造により、耐久性や耐候性が大幅に向上しており、特に錆に強いのが特徴です。アルミニウムと亜鉛の合金コーティングが鋼を保護し、酸化や腐食を抑制します。
    また、ジンカリウム鋼板は軽量であるため、住宅の構造に負担をかけにくいというメリットがあります。瓦などの従来の屋根材と比較すると重量が大幅に軽減され、耐震性の向上に貢献してくれます

    ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違い

    実は、上記のジンカリウム鋼板の特徴のほとんどはガルバリウム鋼板にも当てはまります。
    ガルバリウム鋼板もアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金層を使用しており、さらにその含有量も1%程度しか違いがありません

    ガルバリウム鋼板

    それでは、ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板にはどのような違いがあるのでしょうか。
    この二つは登録商標が違っており、オーストラリア「BlueScope」社の登録商標がジンカリウム鋼板、アメリカ「BIEC International」社の登録商標がガルバリウム鋼板となっています。
    つまり、ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違いは性能や特徴ではなく、「どこで製造されたか」にあると言えます

    日本におけるジンカリウム鋼板の扱い

    ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違いは製造された国であるとご紹介しましたが、日本でのジンカリウム鋼板の扱いは若干異なります。

    日本におけるジンカリウム鋼板は自然石粒をコーティングした製品が多く、その影響で自然石粒付きの鋼板屋根を指してジンカリウム鋼板と呼ぶケースが多いです。

    そのため、正確な定義こそ異なりますが、日本では自然石粒付きの鋼板屋根ならジンカリウム鋼板、それ以外をガルバリウム鋼板と考えてしまっても基本的には間違いありません。

    自然石粒付きジンカリウム鋼板

    ジンカリウム鋼板の特徴や耐用年数

    ここからは、ジンカリウム鋼板を「自然石粒付きの鋼板屋根」として、改めて特徴をご紹介していきます。
    自然石粒付きジンカリウム鋼板は、ジンカリウム鋼板に自然石粒をコーティングした屋根材で、ガルバリウム鋼板とはまた違ったメリットを多く持ちます。主な特徴は以下の通りです。

    耐用年数が長い

    ジンカリウム鋼板屋根の耐用年数は非常に長く、その期間は30年~50年とされています。
    高耐久と言われるガルバリウム鋼板が20~30年程度と言われていることからも、その寿命の長さがうかがえます。

    防錆性が高い

    ジンカリウム鋼板自体がアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でコーティングされており、錆に対する高い耐性を持っています。
    さらに、自然石粒の層が追加されることで、表面が直接外気や紫外線にさらされるのを防ぎ、ガルバリウム鋼板以上の防錆性を実現しています。

    金属的ではない美観性

    自然石粒付きジンカリウム鋼板は、表面に自然石粒を施しているため、瓦やスレートのような質感や色合いを再現できます。そのため、金属製屋根材でありながら、暖かみのある美しい外観にしてくれます。

    防音性・断熱性が高い

    自然石粒がコーティングされていることで、雨や風の音を吸収し、通常の金属屋根材に比べて防音性が向上しています。
    さらに、同様の理由で外気の影響を低減し、お住まいの断熱性向上にも貢献します。
    これにより、屋内での快適性が向上し、静かで過ごしやすい居住空間を保てる点が大きなメリットです。

    屋根塗装が不要

    一般的な金属屋根材やスレート屋根では、耐久性を維持するために定期的な塗装が必要ですが、この自然石粒付き鋼板ではその必要がほとんどありません。
    自然石粒が紫外線や雨風、湿気といった外的要因から基材であるジンカリウム鋼板を守る役割を果たし、屋根塗装をしなくとも美観を維持することが可能です。

    まとめ

    ジンカリウム鋼板が施工された屋根

    ジンカリウム鋼板はその優れた耐久性とメンテナンス性の高さから、長期的な視点での費用対効果を考えれば非常におすすめの選択肢です。
    ジンカリウム鋼板は初期コストが高くなりますが、屋根塗装が不要であるためメンテナンスコストを軽減することができます。

    また、劣化によって石粒が剥がれ落ちる恐れがあるなどジンカリウム鋼板ならではのデメリットもあり、ガルバリウム鋼板の特徴と十分に比較し、最も適切な選択をすることが大切です。

    屋根メンテナンスのご提案は、屋根リフォームに精通した業者にしかできません。
    屋根塗装の専門業者や、板金工事のみの施工会社など、特定の分野に特化した業者では様々な視点から見たメンテナンス方法のご提案は難しいです。
    私たち、街の外壁塗装やさんは屋根葺き替え工事や屋根カバー工事、板金工事にも対応した住宅塗装業者です。
    20,000棟以上の施工経験を元にした最適なリフォームのご提案をさせていただきますので、ジンカリウム鋼板など屋根についてのメンテナンスをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください!

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