更新日：2025年05月30日

ウレタン防水は高い防水性と柔軟性から、屋上やベランダなど多くの住宅で採用されています。
しかし、防水層の上に塗られるトップコートの役割や必要性がよくわからないという方もいるかもしれません。

トップコートは紫外線や雨風から防水層を守る重要な役割を担っています。
この記事では、ウレタン防水のトップコートを「いつ塗り替えればいいのか？」という疑問にお答えし、併せて劣化のサインや対処法も解説します。

トップコートとは？ウレタン防水に必要な理由

ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて、防水層を形成する工法です。
この防水層は紫外線や熱、摩耗に対して強くありません。
そのため、上から「トップコート」と呼ばれる保護塗料を塗布して、防水層を守る必要があります。

トップコートは、あくまで「防水層の保護」のためのものであり、それ自体に防水性能はほとんどありません。
しかし、このトップコートが劣化すれば、下の防水層が直接紫外線や風雨にさらされ、寿命を縮めてしまいます。
つまり、ウレタン防水を長持ちさせるには、定期的なトップコートの塗り替えが欠かせないのです。

トップコートの塗り替えは何年ごと？

一般的に、ウレタン防水のトップコートは5〜7年ごとに塗り替えるのが理想とされています。
環境や使用状況により前後することがありますが、次のような条件では塗り替え時期が早まることがあります。

・屋上やベランダが常に直射日光にさらされている

・雨風を受けやすい立地にある

・頻繁に人が歩行する場所である

逆に、直射日光が当たりにくく、摩耗も少ない場所であれば7年程度持つ場合もあります。
ただし、年数に関係なく、劣化のサインが見られた場合は早めの対応が必要です。

見逃せない！トップコートの劣化サイン

トップコートの劣化は、見た目や表面の状態から判断することが可能です。
以下のような症状が見られたら、塗り替えを検討しましょう。

色あせや艶の消失：トップコートが紫外線により分解され、保護性能が低下しています。

ひび割れ・剥がれ：トップコートが硬化し、ひび割れた状態。放置すると防水層にもダメージが及びます。

汚れの付着や水はけの悪化：塗膜が劣化して撥水性がなくなっています。雨水が溜まりやすくなり、苔やカビの原因にも。

これらの劣化サインは、早期に発見・対処すれば大掛かりな補修工事を避けることができます。

トップコートを塗り替えないとどうなる？

トップコートを塗り替えずに放置すると、直接防水層が傷んでしまいます。
防水層が劣化すれば、次のようなリスクが発生します。

・雨漏りの発生

・建物内部の腐食やカビの発生

・ウレタン防水そのもののやり直しが必要になる

特にベランダや屋上に面した部屋では、天井や壁に雨染みが広がったり、下階への漏水事故に発展することもあります。
わずかな費用と手間で防げることなので、トップコートの定期的なメンテナンスは非常にコストパフォーマンスが高い対策といえます。

ウレタン防水施工の様子

まとめ

ウレタン防水を長持ちさせるには、トップコートの定期的な塗り替えが欠かせません。
目安は5〜7年ごとですが、劣化サインが出たら年数に関係なく対応が必要です。
色あせ・ひび割れなど、放置すれば防水層にダメージが及び、雨漏りや高額な補修に発展する可能性もあります。

適切な時期に、信頼できる業者によるメンテナンスを行い、大切なお住まいをしっかり守っていきましょう。
トップコートの劣化が気になる方や、いつ塗り替えればいいか迷っている方は、ぜひ私たち「街の外壁塗装やさん」にご相談ください！
＊調査・お見積りは無料です。

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