更新日：2025年06月10日

家の外壁が白っぽくなっているように見えると感じたことはありませんか？
それは「白華現象」や「白亜化現象」と呼ばれる劣化症状のひとつです。

放っておくと見た目が悪くなるだけでなく、建物の保護機能にも悪影響を与える可能性があります。
この記事では、白化現象の見分け方から原因、効果的な対策までをわかりやすくご紹介します。

白化現象とは？

白化現象とは、外壁の表面が白っぽく変色したり、粉をふいたような状態になる現象です。
特にモルタル外壁や窯業系サイディング、コンクリート壁などで多く見られます。

この現象には2つの原因があり、以下のように分類されます。

・エフロレッセンス（白華）：
　セメント系素材に含まれるアルカリ成分が水に溶け、外壁表面に析出して白くなる現象です。

・チョーキング現象（白亜化）：
　塗膜が紫外線や風雨で劣化し、顔料が粉状になって表面に浮き出る症状です。

どちらも「外壁が白くなる」という点では同じですが、原因や対応方法が異なるため、正しく見分けることが大切です。

白化現象の見分け方

白化現象は、見た目だけでは判断が難しいこともありますが、以下のポイントで見分けることが可能です。

・手で触って粉がつくか
　手のひらで外壁を軽くなでて、白い粉がつく場合はチョーキング現象の可能性が高いです。

・白い筋状やシミのような跡があるか
　雨だれの跡に沿って白い筋や斑点がある場合は、エフロレッセンスが考えられます。

・外壁の素材
　基礎など、無塗装のコンクリートやレンガなどで起こる白化はエフロレッセンス、塗装済みの外壁で粉が出ている場合はチョーキングの可能性があります。

・外壁の築年数や前回塗装からの経過年数
　塗装から7～10年程度経過していると、塗膜劣化によるチョーキングが起きやすくなります。

このようなチェックを行うことで、原因をある程度絞り込むことができます。

白化現象が起きる原因

白化現象の原因は、主に次の通りです。

・経年劣化による塗膜の劣化
　紫外線や風雨によって塗膜が劣化し、顔料が粉状になって表面に現れるのがチョーキング現象です。

・雨水や湿気によるアルカリ成分の溶出
　セメント系の外壁では、内部の成分が水に溶け出して表面に現れ、白いシミや結晶となります（エフロレッセンス）。

このような原因を理解しておくことで、早期発見・対処に役立ちます。

白化現象を放置するリスクとは？

「見た目が少し白いだけだから…」と放置してしまうと、次のような問題に発展する恐れがあります。

・外観の美しさが損なわれる
　白い粉やシミがあるだけで、建物全体が古びて見えてしまいます。

・防水性の低下
　塗膜の劣化や素材の露出により、雨水が浸透しやすくなり素材の劣化を招きます。

・雨漏りリスクの増大
　素材が劣化し水分が内部まで入り込むと、下地や構造材の腐食・劣化、雨漏りにつながることがあります。

白化現象は建物からの“劣化のサイン”です。軽視せず、早めの対応が重要です。

白化現象の効果的な対策・除去方法

白化現象に対する対策は、原因に応じた方法をとることが大切です。

・チョーキング現象の対策
　高圧洗浄で除去することができますが、チョーキングが発生しているということは塗膜が劣化しているというサインです。高圧洗浄により塗膜をさらに傷つけてしまう可能性もあるため、専門業者へ外壁塗装を依頼するようにしましょう。

・エフロレッセンスの対策
　軽度であれば柔らかいブラシや高圧洗浄で除去が可能です。エフロレッセンスはアルカリ製のため酸性の洗剤が有効ですが、素材を傷めないよう希釈するなど注意して除去していきましょう。

まとめ

外壁の白化現象は、建物からの「そろそろメンテナンスが必要ですよ」というサインです。
見た目の劣化だけでなく、防水性や建物の耐久性にも関わる重要な問題です。

今回ご紹介したように、
・手で白い粉がつくか？
・雨だれに沿って白い跡があるか？
・外壁の素材や築年数はどうか？
などをチェックし、早めの対処を心がけましょう。

劣化の進行を防ぎ、美観と安心を保つためには、定期的な点検とプロによる診断が不可欠です。

白化現象の見分け方や原因がわかっても、実際にどう対処すれば良いか判断が難しいこともあります。
そんなときは、私たち「街の外壁塗装やさん」にお気軽にご相談ください。
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