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横浜市戸塚区の施工事例
横浜市戸塚区|心機一転、明るい色に塗り替えイメージチェンジ
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
- 【工事内容】
- 外壁塗装 屋根塗装
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 屋根:ファインパーフェクトベスト 外壁:パーフェクトトップ
- 施工期間
- 16日間
- 築年数
- 20年
- お施主様
- K様
- 保証
- 10年
「工事前の様子」
前回のメンテナンスから10年程経過した屋根の様子です。大分傷んでいるのが見受けられます。特に北面はコケや花粉などの付着物が目立ち、撥水効果は全くない状況です。築20年ですと、屋根下地の状態も気になります。一般的に屋根材の下に敷かれている防水紙の寿命は20~25年程と言われております。今回が建ててから2回目のメンテナンスと言う事もございますので、このタイミングで屋根の葺き替え、またはカバー工事を検討するのも一つです。今回はK様のご要望もあり、塗装を行える状態であれば塗装を行い、次回のメンテナンスでは屋根の葺き替えを検討するとの事でお話が進みました。
外壁に関しては、既存の色がブルー調との事もあり、汚れや色褪せの状況が分かりづらいとは言え、10年前からは大分傷みが進んでいるのが窺えます。サッシ廻りからは雨だれの染みが確認でき、こちらも撥水効果は失われ、改めて塗装を行うには時期相応と言えます。ただ、10年毎にメンテナンスを行っていることもあり、ひびやクラックなどの目立つ劣化は見当たりません。建物自体はしっかりしているので、今回の塗装工事で改めて綺麗にコーティングをし直せば、より長く安心した生活が送れる事でしょう。
「工事(作業)開始」
まずは、高圧洗浄にて旧塗膜や汚れ、こびり付いたコケやカビなどを綺麗に洗い流します。洗浄箇所によって強弱を調整し、建物全体を洗います。K様宅ではここで一つ問題がございました。洗浄中にトップライト付近から室内に水漏れが発覚。普段の雨とは違う角度で水が当たる事もございますが、窓枠やトップライト付近などの洗浄は特に水圧は気を付けて行っております。それでも水漏れが発覚したからには一旦工事をストップし、漏れの原因を探ります。
「散水試験・トップライト調査へ」
洗浄中を活かし、トップライト付近での散水試験を行いました。すると、しばらくたってから室内天井(トップライト廻り)から水滴が落ちるのが確認できました。改めてトップライト自体の調査を行うと、トップライト廻りの板金の立ち上がり部分が中途半端になっております。基本的には周りは板金などでしっかりと覆われているはずなのですが、こちらのトップライトでは、一部で下地が見えている状態です。こちらは経年での劣化と言うより、施工時点での不備によるかと思われます。
K様宅ではトップライトが二つ並んで設置されております。下の段の角部分の板金が上手く立ち上げて施工されておらず、今回たまたまそこに水が当たったことにより、水漏れが発覚した模様です。普段の雨では当たりにくい箇所にはなりますが、今までの漏れが確認されていないのが不思議なくらいです。しかし、室内天井から壁紙、ボードの調査を行ったところ、少なからず水が入り込んでいる形跡(シミや腐食)が確認出来ておりました。少しづつでも水が入り込み、浸みていた証拠です。今回は直接下地部分に水を当てたことにより、水漏れまでに至ったとの事です。
「トップライト撤去・部分的な葺き替えへ」
トップライトに関しては、このまま放っておく訳にもいきません。簡易的な補修で様子を見ることも一つでしたが、内装の腐食具合とトップライトの寿命を考慮に入れれば、足場がある内に交換、または撤去工事を行うのも選択肢の一つです。そこでK様と改めて打ち合わせを行った結果、今回、トップライトに関しては、2つとも撤去を行い、穴を塞ぎ、室内のクロス・ボードも綺麗にやり直すことになりました。
K様宅の屋根の構造上、トップライトがある箇所は棟で区切られている事もあり、トップライトのある部分の屋根のみ葺き替えを行う事にいたしました。部分的な葺き替えは、まずトップライトの撤去を行い、穴を塞いだ後、廻りの屋根材を剥がします。その後、新規に防水紙を貼り、新たな屋根材(スレート)を葺きます。今回は塗装工事途中との事もございますので、最終的に新たに葺いた屋根材の上から塗装を行います。
「屋根塗装の様子」
屋根の下塗りです。下塗り材には、スズカファインの「ベスコロフィラーHG」を使用。特殊カチオン樹脂系の付着性に優れた下塗材で、厚膜の為、素地の目止め効果が高く、肉痩せしたスレートを甦らせます。下地調整と下塗が一度にできる優れものです。また、滑らかな肌を形成するため、上塗りの艶のりが良くなるのが特徴です。
どの工程も大切な作業ですが、土台となる下地・下塗り作業は特に念入りに気を使って行います。土台がしっかりしてこそ、上に載る塗料や材料が活きてくるのです。塗装の場合は下地の状況などを考慮に入れ、その場のその材質に合った下塗り材を選択していきます。また、下塗り材の載りが不十分なところは、下塗りの段階で重ね塗りを行う事もございます。その場の状況に合わせて最善の作業を行います。
今回K様宅の屋根で使用する中・上塗り塗料は、日本ペイントの「ファインパーフェクトベスト」になります。こちらは特殊光安定剤を複数配合した独自の技術により、 酸化チタンのラジカル分子を効果的に補足でき、シリコングレードを越える耐候性を備えた塗料になります。塗料はむらなく、均一に塗るために重ね塗りを行うのが原則です。また、重ね塗ることにより塗膜に厚みを持たせ、メーカー期待の耐候年数が保たれることにもつながります。塗装のより良い仕上がりには、下塗り・中塗り・上塗りと、3工程をしっかり行ってこそです。
K様が選んだ色は「ミラノグリーン」です。屋根の色で選ばれることが多いのは、クロやグレー調ですが、ここ最近ではブルーやグリーン系を選択し、家のデザイン性を際立たせるために、はっきりとした明るめの色を選ばれる方も増えております。中塗り・上塗りとしっかり重ね塗りを行った事によって、塗料の耐久性を高め、塗膜に厚みを持たせます。
ご覧の様に光沢感のある綺麗な仕上がりになりました。屋根に関しては、紫外線や雨の影響を直接受けやすい事もあり、基本的にはツヤは落とさずそのままの素材で重ね塗ります。逆に艶が無くなり、色が薄くなり始めたら、改めてメンテナンスを行うサインとなります。
「外壁塗装の様子」
外壁で使用する塗料は、日本ペイントの「パーフェクトトップ」です。水性塗料にも関わらずラジカル制御技術により、シリコン系を超える耐久性が特徴。ポリマーが塗膜の隙間を埋めるため光沢性が高く、親水化技術により雨垂れの汚れを防ぎます。環境や立地にもよりますが、耐用年数はシリコンで約10年程と言われています。パーフェクトトップはラジカル制御によって紫外線による劣化を防ぐ機能を持っていますので、約12年程の耐用年数が期待でき、シリコン塗料以上の機能を発揮します。価格設定もシリコンとの差がそこまである訳でもなく、リーズナブルで紫外線に強く耐候性に優れた塗料として、現在お勧めの塗料の一つになります。
K様宅の外壁はモルタル仕上げになっており、今回は塗り替えた直後の艶が目立ち過ぎない様、艶を半分落としての5分艶での塗装になります。高級感のあるシックな印象にしたいのなら、艶消し塗料を選択する手もありますが、完全に艶を落とすと、汚れやすさや対候性に差が出てしまいます。光沢をほどよく抑えつつ、汚染を和らげる5分艶などに調整するのがお勧めです。
また、ラジカル制御機能は塗膜の劣化を防ぐだけでなく、色褪せにも効果を発揮します。汚れ対策には親水性の塗膜で低汚染を実現。汚れが付いたとしても、その下に雨水が入り込むことにより、浮かせて流す特徴を兼ね備えております。艶の調整を行っても、滑らかなで緻密な塗膜が外壁をコーティングいたします。
色はND-111。柔らかな印象のクリーム系です。前回のブルー調から心機一転、明るめの色へのイメージチェンジです。付帯部分の黒がアクセントとしてスタイリッシュに印象付けております。今回、屋根に関してはグリーン系を選択。それにより、外壁はクリーム系のシンプルな色選択ながらも、屋根と付帯部分がアクセントとなり、デザイン性が際立ち、全体的に独自性を醸し出しております。また、今回は塗装工事途中でトップライトの撤去を行いました。撤去後の穴を埋め、その上から新規に屋根材を葺きました。
「屋根部分塗装」
最後に葺き替えを行った屋根の部分塗装を行い、建物全体の工事が完了です。上品さと清潔感を感じさせる見栄えに仕上がりになりました。
「工事完了」
心機一転。ガラっと色を塗り替え、イメージチェンジを行い、全体的に明るくなった外観にK様もK様ご家族も大変満足されておりました。今回は途中で工事内容の変更(トップライト撤去工事)もございましたが、改めて足場を設置しての再工事になる事を考えれば、この機にまとめて工事を行えたのは良かったのではないでしょうか。今後はより安心して過ごしていただける様に、定期的に点検(アフターメンテナンス)も行ってまいります。塗装工事は塗って終わりではなく、塗った後の経過観察など、アフターも大切な要素になります。K様とはこれからも末永くお付き合いをしていきたいと思います。
記事内に記載されている金額は2018年12月04日時点での費用となります。
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