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横浜市神奈川区の施工事例
横浜市神奈川区築10年目で初めての外装リフォーム、屋根は遮熱塗料(サーモアイSi)・外壁はラジカル制御形(パーフェクトトップ)を使用して塗装を行いました
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
- 【工事内容】
- 外壁塗装 屋根塗装
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 屋根:ファインパーフェクトベスト 外壁:パーフェクトトップ
- 施工期間
- 14日間
- 築年数
- 10年
- お施主様
- F様
- 保証
- 10年
「工事前の様子」
築10年ですが、屋根材表面の塗膜の劣化は顕著です。表面の光沢は失われており、撥水効果がなくなっている事がはっきりと確認できます。また、ここで一つ気になるところは、屋根材(スレート)のひび割れです。周囲を見渡すと、4,5箇所は確認できるでしょうか。おそらく、建物自体が高台位置しており、風の影響を受けやすい環境にあることが、屋根材の劣化を招く原因の一つと考えられます。風の影響を受けやすい環境ですと、新築施工時に付いた小さな目立ちにくい傷からでも、経年による屋根材の劣化とともに風などの圧力が加わり、傷が広がり、ひびとして現れ、最終的には屋根材(スレート)自体が割れてしまう事につながります。
補修の方法としては、ひびや割れが浅い場合には、塗装時に割れた部分をコーキング材などで埋め、上から塗装(塗膜)で覆ってあげるので十分です。ひびや割れがあるスレートを部分的に交換することも可能ですが、釘でとまっている既存のスレートを無理に引っ張り出す事の方が、雨漏りの原因にもつながりやすくなります。屋根で大事なのは、あくまでも下地(防水紙)です。屋根材のひびを気にして無理に引っ張り出し、下の防水紙まで傷つけてしまっては、本末転倒です。補修で対処できる状態であれば、それ以上のひびや割れの広がりを抑える方向での補修で考えた方が、よほど雨漏りなどのリスクは抑えられます。屋根本来の役割を考えれば、自然環境から建物を守る事です。特に雨が室内に浸入する事を防ぐことが重要です。今回は塗装がメインとの事もありますので、既存の下地を気遣って、無理に部分的に屋根材を引っ張り出すより、丁寧に表面を保護し直してあげる方が、屋根、建物全体にもやさしい選択だと判断いたします。
「施工開始・屋根下地処理」
まずは洗浄です。高圧洗浄機を使用して、汚れや旧塗膜の除去を行います。表面が汚れたままや、古い塗膜が残った状態での塗装を行っても、粘着力もなく、すぐに剥がれるなどの原因につながります。どんなに良い塗料を使っても、下地処理がしっかりされていなければ、無駄になってしまいます。塗装前の洗浄は汚れを落とすと言うより、古い塗膜やこびり付いたコケやカビなどを削り落とす作業となります。勿論、洗浄箇所によっては水圧の調整を行いながら、全体的に満遍なく洗い流します。また、洗浄後は乾燥する時間をしっかり持つことも大切です。
塗装前に行う作業の一つとして重要なのが、タスペーサーの設置です。タスペーサーは塗装時の塗膜によって、屋根表面を覆ってしまわない様に隙間を設けるための部材です。雨水も部分的には屋根材の下に入り込んでしまう事がございます。また、雨水だけでなく、内部で溜まった湿気や結露などの水分を外へ逃がす必要がございます。屋根表面を完全に塞いでしますと、溜まった水や入り込んだ水の逃げ道が無く、雨漏りの原因につながってしまいます。それを防ぐために必要な縁切り作業が、タスペーサーの設置になります。昔は塗装後にカッターなどで塗膜に切り込みを入れていたのですが、きれいになった屋根が傷つくリスクもあり、切り込みを入れる手間も掛かる事から、現在ではタスペーサーを使用するのが主流となっております。
今回F様宅で使用する塗料は、外壁は日本ペイントのパーフェクトトップ、屋根には遮熱塗料のサーモアイSiです。外壁に使用するパーフェクトトップの特徴は、水性塗料にも関わらずラジカル制御技術により、シリコン系を超える耐久性が期待できるのが特徴の一つ。また、ポリマーが塗膜の隙間を埋めるため、光沢性が高く、親水化技術により雨垂れの汚れを防いでくれます。日本ペイントシリーズ・パーフェクトトップについての、より詳しい詳細は「こちら」をご覧ください。
「屋根塗装」
屋根に使用のサーモアイSiの特徴は、何と言っても遮熱塗料です。日射エネルギーを反発させることで、屋根面の温度上昇を抑え、快適な環境づくりに貢献。エアコンの温度設定を緩和できるため、省エネや節電にもつながります。また、サーモアイ専用の下塗り材を使用して、上塗り層で反射できない赤外線をなるべく吸収させずに透過させることで、下塗り遮熱性能との相乗効果を発揮します。上塗り・下塗りのダブル反射で遮熱効果を最大限に引き出します。
下塗り後は乾かした後に、同じ仕上げ塗料で中塗り・上塗りと塗り重ねるのが一般的ですが、今回はF様のご要望もあり、中塗りと上塗りの違いを確認しやすい様、色を分けての塗装を行いました。今回仕上げで使用する塗料の色は、クールダークグレーです。中塗りではクールアルドワーズブルーを使用し、上塗りとの違いを確かめます。下塗りが白色ですので、それぞれの工程がはっきりと確認しやすい状況です。施工中はそれぞれの工程を写真に収め、後日、報告書として提出を行っておりますが、工程ごとに色分けがされてると、一目瞭然です。
また、今回は屋根の補修箇所も確認がしやすい様、中塗り後にも再度、上から色違いのコーキングを使用し、重ねての補修を行っております。ひびや割れへの応急処置になりますが、ここでしっかりとひびや割れを定着させておきます。尚、屋根の種類や使う場所によって、コーキングの種類や選択も変わってきます。ひびや割れに追従しやすく、上からの塗料がのるタイプなど、用途によっての使い分けは必要です。また、普段から行っている工事内容ですが、今回の様に工程や補修箇所によって色分けを行うなどは、事前にご要望がございましたら、行うことは可能です。
中塗りとの色の違いにより、塗り重なる様子が一目でわかります。塗装は下塗りを入れ、3回塗りが基本になります。塗膜に厚みを持たせ耐候性を保持するためにも、中塗り・上塗りと、しっかりと重ね塗ることが大切です。しっかりと重ね塗りを行ってこそ、塗膜に厚みや光沢が目で見て分るほどにはっきりと映ります。
「外壁塗装」
外壁塗装の様子です。色は日本ペイントの色見本調より、ND-174。白に黄身ががった薄いクリーム色です。F様宅の外壁は2色使用のツートンになります。色の違い所は、破風部分と出窓のサッシ廻りの色が、より白に近い色を使用しております。色番号はND-370です。全体的には薄いクリーム調(ND-174)で仕上げ、色分け、付帯部分は白をベースにした塗装になります。
色選びに関しては、事前にカラーシュミレーションを行うなど、ご要望に近い色に近づける事は可能です。ただし、光の当たり具合などで実際の見え方には変化がございます。あらゆる状況を想定した上でシンプルに選ぶのも、結果、色選びを成功させるコツになります。
また、外壁塗装を行う際は付帯部分の塗装も併せて行うのが一般的です。付帯部分には雨樋や水切り・霧除けなどの板金部分、破風板や木部などがございます。付帯部分もそれぞれの素材にあわせ、下地処理を行います。木部は塗装の前にケレンを行い、傷んだ部分の補修を行います。その後下塗りを行い、付帯部用の塗料で重ね塗ります。金属部分も塗装前にケレンを行い、古い汚れや錆びをしっかりと落とします。下塗りには錆止めを塗り、同じく付帯部用の塗料で重ね塗ります。
今回F様宅では、雨樋、霧除け、水切りの付帯部塗装を行いました。塗料は日本ペイントのファインSiです。ファインSiは弱溶剤シリコン系塗料で、サイディングポード・モルタルなどの外壁ほか、鉄部や硬質塩ビ部などの塗り替えにも幅広く対応しております。藻やかびの発生を抑え、外壁の美観を損なう雨垂れ汚染などからも建物をまもる、高耐候・低汚染性が特徴です。雨樋、水切り部分は外壁の白調に合わせた色で、霧除け部分は屋根のグレー調に合わせた色選択になりました。付帯部分は外壁全体のアクセントとしても捉えられますので、外壁全体を薄い色に選択した場合、付帯部分を濃い目の色にするのもメリハリがつき見栄えが映えるのではないでしょうか。
光の当たり具合によっては、全体的に白調一色にも見える、絶妙な色違いのツートンです。外壁が白調で屋根がグレーですので、全体的にシンプルな仕上がりです。見た目はシンプルながらも、どことなく暖かみを感じさせる印象です。F様が事前にイメージしていた通りの仕上がりとなりました。
「バルコニー防水」
屋根・外壁塗装工事のメンテナンスを行う際、もう一つ見ておく必要があるのがバルコニーなどの防水部分です。防水も紫外線の影響などを受け劣化します。理想は屋根・外壁塗装と同じ様に、10年の節目ごとにやり直すのが良いのですが、雨漏りなどの影響が出ていないと、そこまで予算を掛ける方は少ないのが現状です。しかし、いくら雨漏りが無くとも、屋根や外壁がきれいになって、防水部分だけがそのまま10年間ノーメンテナンスと言うのは宜しくありません。最低限、防水表面への保護材の塗布は行っておくべきでしょう。
「擁壁塗装」
F様宅は角地の高台にあり、一階部分に車庫スペースがある造りになっております。周りはコンクリートの擁壁になっており、こちらも10年分の汚れが付いております。建物全体がきれいになったことにより、擁壁部分の汚れが余計に目立します。擁壁の塗装も行いました。外構部分の擁壁だからと言っても、建物の一部として全体的な印象に入ってくる部分でもございます。より見栄えが良くなる様、こちらも丁寧に塗装を行います。
擁壁塗装も一般的な外壁塗装と同じ様に、高圧洗浄で汚れなどを確りと落とし、素材に合った下塗り材で塗装を行います。塗装に限らず、下地処理は全ての工程で一番気を遣って行うべき部分です。土台が確りしてこそ上に載る素材が活きるのです。擁壁塗装に使用する塗料は擁壁用になります。今回使用するのは、インターナショナルペイント・IPヨウヘキコートです。特徴は素地との密着に優れ、フクレやハガレの心配が少なく、塗膜は特殊UV抑制効果などにより耐候性に優れ、自然な仕上がりを長期にわたり保持します。微細な骨材が入っており、一般的な水性塗料とは異なる上質なマットな仕上がりなります。
今回F様の擁壁に関するご要望は、既存の擁壁に近い色での塗装をとの事で、既存の擁壁の色に合わせ、その場で調合を行いました。もともとがコンクリートの打ちっぱなしのツヤのある仕上がりです。経年での汚れや色褪せで、ツヤも落ちている事もあり、既存の打ちっぱなしのツヤまでの再現は行わないまでも、汚れを目立たなくし、擁壁としての違和感が無い程度に色を整えます。IPヨウヘキコートは、その様な擁壁、住宅基礎部、コンクリートブロック(塀や壁面)などにはお勧めの塗料です。
擁壁塗装完成です。屋根・外壁とともにきちんとメンテナンスを行うことで、全体的な見栄えの印象も良くなり、また、擁壁としての機能もより長く保つことに繋がります。建物のメンテナンスを行う際は、足場の設置費用なども考慮に入れ、出来る限りまとめて行うのがお勧めです。また、塗料の耐候年数を揃えるなど、次回のメンテナンスの時期・タイミングの事も計算に入れた上で、予算を組むのもポイントの一つです。今回F様は、先10年間、建物に手を加えずに過ごせることを望んでおられます。今回の仕上がりに関しては、大変満足されておりました。今後は施工保証10年間とともに、定期的にアフター(メンテナンス)も行ってまいります。F様とはこれからも末永くお付き合いをさせていただきたいと思います。
記事内に記載されている金額は2018年12月04日時点での費用となります。
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