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屋根のてっぺん「棟板金」の劣化が雨漏りの原因に?役割や劣化症状をわかりやすく解説!
更新日:2024年11月17日
屋根は住宅を雨や風から守る重要な部位であり、日々の生活を支える大切な存在です。
その中でも「棟板金(むねばんきん)」は、屋根のてっぺんに位置し、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、この棟板金が劣化すると、雨漏りの原因となるだけでなく、家全体の耐久性に悪影響を与える可能性があります。
本記事では、棟板金の役割や構造、劣化が引き起こす問題、そして適切な補修方法について詳しく解説します!
棟板金とは?その役割と構造
棟板金の主な役割
棟板金は、屋根のてっぺんである「棟」と呼ばれる部分を覆う金属部材です。
主にスレート屋根や金属屋根などに用いられ、瓦屋根の場合は棟板金ではなく「棟瓦」という形で設置されています。
棟板金の役割は、屋根材の接合部を保護し、雨水や風の侵入を防ぐことです。
棟板金が浮き上がっているなど、隙間が生じている場合には、雨漏りや屋根下地の劣化を招く原因となります。
棟板金の構造
棟板金の構造を理解しておくことで、棟板金の劣化をイメージしやすくなります。
そこで、ここではまず棟板金がどのように固定されているのか、構造を解説します!
実は、棟板金は直接屋根材の上に設置されているわけではありません。
屋根材の上にはまず貫板(ぬきいた)という棟板金の土台に当たる部材が設置されます。
この貫板は主に木材や樹脂製でできており、木材でできてる場合は雨水による腐食に特に注意が必要です。
そして、棟板金はこの貫板の上に被せる形で設置され、釘やビスなどで貫板に対して固定されています。
そのため、貫板やビスなどが劣化している場合には棟板金の飛散等を招く恐れがあり、棟板金を維持していくためには棟板金だけではなくこれらの劣化にも注意をすることが大切です。
棟板金の劣化は雨漏りの原因に
棟板金の劣化は、雨漏りの主な原因の一つです。
棟板金が損傷していたり、棟板金が浮き上がっていると、雨水が屋根内部に侵入するリスクが高まります。
また、雨水が侵入することで屋根内部の防水シート(防水紙)や下地材にも悪影響を与え、建物全体の寿命を縮める原因となる場合があります。
雨漏りや下地の劣化が進行している場合には棟板金のメンテナンスだけでは状態が改善できず、結果として、補修費用が増大することになってしまいます。
こうした問題を防ぐためには、定期的な点検と早期の修理が欠かせません。
特に台風や大雨の後は、棟板金の状態を確認することが重要です。
専門業者に依頼して点検を行い、軽微な不具合の段階で対処することで、大規模な修繕を回避し、長期的に建物を守ることができます。
棟板金の主な劣化症状
ここからは、棟板金の具体的な劣化症状についてご紹介していきます。
釘の抜け
棟板金を固定している釘が緩むと、風で板金が浮き上がり、雨水が侵入しやすくなります。
定期的に点検をすることで、釘の抜けを早期に発見することが可能です!
浮き
棟板金が浮いている状態は、風雨の侵入経路を作り出します。もし地上から異常が見られたら、放置せず念のため専門業者に点検を依頼しましょう。
貫板の腐食
貫板が湿気や雨水の影響を受けて腐食すると、棟板金の固定が不安定になります。
そして固定力が弱まることで棟板金が浮き上がり、さらに棟板金が浮いていることで侵入した雨水により貫板の腐食が進むという悪循環に陥ります。
飛散・変形
棟板金の固定力が低下している状態で強風や台風の影響を受けると、棟板金が飛散したり、折れ曲がってしまうことがあります。
この場合は棟板金本来の機能がほとんど意味を成しませんので、早期の対応が必要です。
錆による腐食
金属製の棟板金は錆びることで強度が低下し、錆が進行すると穴あきの原因となります。
10年を目安に、屋根塗装と併せて棟板金の塗装をすることで錆を抑制するようにしましょう。
棟板金の補修方法
棟板金が少し浮いている程度であれば釘やビスを打ち直すことで補修することが可能です。
しかし、棟板金や貫板の劣化が進行しているという場合には、棟板金交換工事によって棟板金や貫板を新しくする必要があります。
この際、樹脂製の貫板を使用すると雨漏りしにくい棟板金にすることができるためオススメです。
棟板金の異常を早期に察知し、適切な補修をすることで屋根材や下地の劣化を防ぐことができます。
棟板金の劣化が進行してしまわないよう、異常を感じたら放置せず、早期の対応を心がけるようにしてください。
定期的な点検が大切
棟板金は屋根のてっぺんで住宅を守る重要な部材であり、劣化を放置すると、雨漏りや住宅全体の耐久性低下を招きます。
そして、棟板金の劣化を防ぐためには定期的な点検が欠かせません。
点検をすることで小さな異常を早期に発見し、雨漏りや大規模修理のリスクを軽減できます。
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