更新日：2025年02月20日

無機塗料は高耐久でメンテナンス頻度が少なく済むことから、高性能な塗料として知られています。
しかし、高性能塗料として期待されるがゆえに、期待以上の効果がなかったとトラブルが発生する可能性もあります。
この記事では、無機塗料の施工で考えられるトラブルと、その原因・対策について詳しく解説します！

無機塗料とは？

無機塗料とは、セラミックやケイ素などの無機成分を含んだ塗料のことで、一般的な有機塗料と比べて耐久性が高いのが特徴です。

紫外線や雨風に強く、長期間美観を保てるため、外の影響を受ける外壁や屋根塗装に適しています。
しかし、施工方法や環境によってはトラブルが発生することがあり、適切な知識を持って選ぶことが重要です。

無機塗料で考えられるトラブル

施工不良による剥がれやひび割れ

高性能な無機塗料でも、下地処理が不十分であったり、適切な乾燥時間を守らなかった場合には本来の性能を発揮することができません。
本来は15年以上の耐用年数が期待できる無機塗料ですが、施工不良があった場合、それよりも早い段階で剥がれやひび割れが起こることがあります。

無機塗料の塗装は、必ず施工実績が豊富な信頼できる塗装業者に依頼するようにしましょう。
＊環境の影響によって、施工不良でなくとも耐用年数が短くなる場合もあります。

コストが高いため、コストパフォーマンスに疑問を感じる

無機塗料は耐久性が高い分、一般的な塗料と比較して価格が高めです。そのため、長期的な目線でコストを考えることが大切です。
無機塗料は初期コストこそ高いものの、その耐久性によりランニングコストが安くなります。

予算や維持したい年数を考慮し、本当に無機塗料が必要か、専門業者と十分に相談するようにしましょう。

塗膜が硬く、ひび割れが発生しやすい

無機塗料は硬質な塗膜を形成するため、建物が揺れたり温度変化による膨張収縮が起こったりすると、ひび割れが発生することがあります。
特に、モルタル外壁や築年数の古い建物では注意が必要です。
弾性のある無機塗料を選ぶ、無機塗料が適した外壁材なのか確認するといった点に注意するようにしましょう。

後悔しないためのポイント

機塗料を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておくことでトラブルを防ぐことができます。

施工実績のある業者を選ぶ
適切な塗料選びや下地処理、正しい工程を守ってもらうため、無機塗料の施工は実績豊富な業者に依頼することが重要です。

適切な下地処理を行う
下地の状態を確認し、適した下塗り材を使用することで剥がれやひび割れを防ぎます。

塗料の特性を理解して選ぶ
屋根や外壁の性質、劣化症状を考慮し、無機塗料が適しているか判断しましょう。

施工後のアフターサービスを確認する
保証がしっかりしている業者なら、万が一のトラブル時にも対応してもらえます。また、定期点検を実施してくれる業者だとより安心です。

まとめ

無機塗料は高耐久・高性能な塗料ですが、適切に施工しないと剥がれやひび割れなどのトラブルが発生することがあります。
施工前に無機塗料の特徴や注意点を理解し、信頼できる業者に依頼することで、後悔のない塗装工事を行いましょう。

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