更新日：2025年06月30日

パミール屋根はかつて住宅で使われたスレート屋根材の一種ですが、「塗装しても効果がない」「塗装は意味がない」とされています。
この記事では、パミール屋根の特性と塗装が適さない理由を解説し、効果的なメンテナンス方法やリフォームの選択肢について紹介します。

パミール屋根とは？その特徴と問題点

パミールはスレート屋根材の一種で、1996年から2008年に製造されていました。
しかし、パミールは非常に脆く劣化が早いという欠点があり、雨風や紫外線にさらされることで表面がボロボロと剥がれてしまいます。
この現象は「層間剥離」と呼ばれ、屋根材が層状に割れてしまうため、耐久性が低下し雨漏りのリスクが高まります。
これにより塗膜もろともはがれてしまうため、塗装による保護が十分に機能しにくい素材と言えます。

なぜパミール屋根の塗装は効果が薄いのか？

パミール屋根の最大の問題は、劣化が進むと表面の層が剥がれやすくなることです。
通常のスレート屋根や金属屋根のように、塗装をして表面を保護すれば耐久性が向上しますが、パミールの場合は塗膜の下の素材自体がもろいため、塗装が定着しづらいのです。

つまり、表面をいくら塗装しても、すぐに剥がれ落ちてしまい塗装の寿命も短くなってしまうのです。
このことから、パミール屋根に対しては塗装は「応急処置」程度にしかならず、根本的な解決にはなりません。

パミール屋根の適切なメンテナンス方法とは？

パミール屋根の劣化が進行している場合は、塗装以外の方法での補修やリフォームが推奨されます。
まずは屋根の状態を専門業者に点検してもらい、劣化の程度を正確に把握することが重要です。

多くの場合は層間剥離が広範囲に及んでいるため、屋根材全体の葺き替えやカバー工法（既存屋根の上に新しい屋根を被せる方法）が適しています。
これにより、防水性能が回復し、長期的な耐久性が期待できます。

屋根葺き替え・屋根カバー工法のメリット

パミール屋根のリフォームとしてよく選ばれるのが「葺き替え」と「カバー工法」です。
葺き替えは既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。
これにより、劣化した屋根材を完全に取り除けるため、雨漏りのリスクを大幅に減らせます。

一方、カバー工法は既存のパミール屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工するため、工期が短くコストを抑えやすいメリットがあります。ただし、屋根材の耐久性が十分でない場合は施工ができません。

どちらも塗装に比べて耐久性が高く、長期的なメンテナンス費用を抑える効果があります。
ただし、建物の構造や予算、屋根の状態によって最適な工法は異なるため、専門家のアドバイスを受けることが大切です。

まとめ

パミール屋根は材質の特性上、塗装だけで劣化を防ぐのは非常に難しい屋根材です。
表面が剥がれやすく、塗装が密着しにくいため、短期間で効果が薄れてしまうのが実情です。

そのため、長持ちさせるためには葺き替えやカバー工法などの根本的なリフォームが望ましいと言えます。
まずは信頼できる屋根専門業者に点検を依頼し、現在の状態を正しく評価してもらいましょう。

街の外壁塗装やさんでは、パミール屋根の点検・診断から最適なリフォーム提案まで丁寧に対応しています。
パミール屋根の状態でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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