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    横浜市港北区新吉田東にて前回塗装から15年経過し、再塗装の為のスレート屋根調査

    更新日:2019年04月05日

    本日は、前回塗装から既に15年以上は経っているが塗装でリフォームができるかどうか見てほしいとの事がきっかけで点検調査依頼を頂きました。

    雨漏りはしていないとの事でしたので、まずは屋根の状態がどのようになったのかを把握するべく屋根に上がらせて頂きます。

     

    緩い勾配の上塗装を長い間していないスレート屋根は苔やカビが多く見受けられます

    緩勾配のスレート葺きの屋根。上がってすぐですが、相当傷みが進んでいるのが分かります。 棟から軒まで見るとどこもカビや苔で変色してしまっています。

     

    化粧スレートの屋根は10年毎の塗装リフォームをして30年使用するのに耐えられる設計とされています。

    今回は塗装後15年以上は経っているとの事でしたが、見渡す限りは苔やカビの変色した箇所が多くあるのが分かります。さらに角度のあまりない緩い勾配の為、雨水が屋根に留まりやすい事も関係があると思われます。幸いまだ屋根の上を歩いてもミシミシと音がしてしまう様な下地の傷みまではなかったので、きちんと高圧洗浄で既存の汚れを洗い流して、塗料の選定を間違えなければまだ塗れる屋根の状態です。ただし、棟板金などは釘の浮きや錆びが多く出ている為に塗装をするならば、塗装前に棟板金交換をしてから塗装をするのが望ましいでしょう。

     

    縁切りがされていないスレート屋根は雨水の逃げ道がなく屋根材がその影響を受け傷んでしまいます

    特にカビが多いのは小口と呼ばれる屋根材の重なり部分に多く見受けられました。

     

    縁切り(えんきり)、スレート屋根材の塗装工程では必ず使われているタスペーサーが見当たりません。本来は雨水が屋根材の裏側に入ってしまった時の逃げ道、湿気、毛細管現象が起きた時の為に屋根材の重なり部分である小口には必ず塗装した後に隙間をあえて作っておかなければなりません。昔は職人さんがカッターを用いて手作業で塗膜に切れ目を入れて隙間を作っていましたが近年では手間や時間、コストの面からタスペーサーを屋根材の間に入れ込んでおき、隙間を作る用になっていますが、塗装工事を以前しているはずがどこにもそれが見当たりません。

     

    水はけが悪くなった屋根は当然、写真の様にカビや苔が育ってしまう環境になってしまいます。

     

    前回の塗装時にコーキングでクラック補修をしていると思われる箇所。 軒先にも多く苔や藻の発生が見受けられます。

     

    また、他にも前回塗装時に行ったと思われるクラック(ひび割れ)の補修跡、軒先の苔や藻の発生も多く見つかり、恐らく今回のタイミングが塗装できる最後と思われます。

    また今回の様に塗装してからかなりの年数が経ち屋根材の表面が傷んでいるときは、スズカファイン株式会社さんのベスコロフィラーを使うのが最適です。

    下地調整と下塗りを兼ねているこちらの塗料を使うと、今回の屋根の様に苔やカビの発生が多くセメントの素地が出ている屋根には一番相性がいいのが特徴です。厚い下塗り塗膜を形成してくれますので、傷みが酷く出ているスレート屋根材にはもってこいです。表面のざらざらしている所や削れてしまった所に入り込み、切れに上塗りが出来るように下地を蘇られせてくれます。

    また下地調整の工程も省ける為に工期も短縮できます。塗装を諦めていた方は一度ご相談ください。

     

     


     記事内に記載されている金額は2019年04月05日時点での費用となります。
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