更新日：2022年2月1日

モルタルの外壁

　横浜市港北区日吉本町のお住まいの外壁を点検しました。外壁はモルタル外壁で、タイル吹き付けのヘッドカット仕上げでした。ここ最近の新築ではサイディング外壁が多くなってきていますが、一昔前まではモルタル外壁が主流であったため、点検させていただく外壁はどちらかと言うとモルタル外壁が多い印象です。

開口クラックはつきものです

　モルタル外壁は名前の通りモルタルを外壁に左官して造る外壁で、繋ぎ目のない一体感のある仕上がりが特徴です。繋ぎ目がない点は一方でデメリットにもなっており、写真のような外壁のひび割れが生じやすいという面もあります。繋ぎ目がない分力を逃すことが上手ではなく、力が集中しやすい窓の開口部などでこのような現象が起きやすくなっています。

チョーキング現象を確認

　塗装の劣化を確認するには指で壁に触れることで簡単に点検ができます。写真のように白い粉が手に付いてきたときはチョーキング現象という劣化が発生している証拠です。この白い粉は顔料と言って、塗料の色成分の一つです。塗装が劣化したことによって顔料が溶け出している状態で、チョーキングが発生すると塗料が持っている撥水性なども失われてきた証拠になります。モルタル外壁はセメントを主原料として造っているため、塗装が劣化して撥水性が失われると水を吸うようになります。水を吸った外壁は苔やカビなどが発生しやすく、脆くなっていくため、劣化のサインを見たらそろそろ塗装の時期だなと思っていただければ幸いです。

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