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雨樋の種類や仕組みを解説!雨樋の形状・種類別特徴と主なトラブルの対策・対処法
更新日:2023年05月01日
「雨樋って、どんな役割を持っているのだろう?」と思ったことはありませんか?雨樋は、建物を守るために欠かせない重要な装置です。屋根から流れ落ちる雨水を効果的に収集し、建物の周囲への散乱を防止することが役割です。しかし、適切な知識やメンテナンスがなければ、雨樋は劣化や詰まり、破損などのトラブルが生じ、建物にダメージを与えることになります。
そこで、本記事では、雨樋の基本知識や構造、種類について解説するとともに、詰まりや破損の原因や対策、メンテナンス方法についても詳しくご紹介します。建物を守り、寿命を延ばすためにも、雨樋について正しい知識を身につけ、適切なメンテナンスを行うことが大切です。ぜひ、本記事を参考にして、雨樋のトラブルを未然に防止しましょう。
目次
目次
雨樋の役割と重要性
雨樋とは、屋根から流れ落ちた雨水を集め、排水するための建築部材のことです。雨樋が適切に設置されていないと、建物の壁面や地盤等に悪影響を及ぼすことがあります。たとえば、雨水が周囲に散乱してしまうことで建物の周りがぬかるんだり、屋根から直接雨水が垂れ流れることで外壁の劣化が早まってしまいます。雨樋が設置されていることで雨漏りや地盤、基礎等の劣化が抑制され、お住まいがより長く維持されるようになるのです!
雨樋の構造と仕組み
雨樋は主に軒樋、集水器、竪樋(たてどい)によって構成されています。屋根を伝い軒樋に流れた雨水が、集水器、竪樋と順に辿ることで排水されるというのが雨樋の排水の仕組みです。
・軒樋
軒樋は、屋根の先端部分に沿って設置された雨樋で、屋根から落ちる雨水を収集し、集水器に送る役割を持ちます。
・集水器
集水器は、軒樋から流れてくる雨水を集めるための器具で、竪樋への接続部分に設置されます。
・竪樋
竪樋は建物の外壁に沿って設置されており、集水器から雨水を受け取り、地面に排水するための雨樋です。
雨樋の種類(形状と素材)について
雨樋の種類には、形状や材質によって様々なものがあります。
形状
半円形や角形のものが一般的で、それぞれの特徴と違いは以下の通りです。
半円形
角形よりも容量は少ないものの、価格が安価です
角形
半円形よりも価格は高くなりますが、その分多くの水を受け止めることができます
材質
雨樋には塩化ビニル、合成樹脂、ガルバリウム、ステンレスなどの素材が使用されています。
塩化ビニル
軽量で安価であるという点がメリットで、雨樋として広く普及しています
合成樹脂
塩化ビニルよりも紫外線への耐性が高い分、やや高価になった雨樋です
ガルバリウム
比較的低価格ながら屋根材にも多く使用されるほど耐久性が高く、耐錆性にも優れた金属材です
ステンレス
ガルバリウムよりも耐久性に優れた金属材です。こちらも錆に対する耐性が高いですが、ガルバリウム製よりも高価になります
雨樋に関するトラブルと対策・対処法
雨樋に関するトラブルとしては、詰まりや破損、歪みなどが挙げられます。ここでは、それぞれのトラブルの原因と、対策方法について解説していきます。
詰まり
原因
雨樋が詰まる原因は、落ち葉や砂埃が溜まることが挙げられます。特に、雨樋に歪みがあると詰まりが生じやすくなります。雨樋が詰まってしまうと、雨水が排出されずに屋根や壁面に滞留し、建物にダメージを与えることになります。
対策・対処法
落ち葉除けネットの設置や、雨樋内部の洗浄・清掃などが有効な対策となります。
→落ち葉除けネットについて詳しくはこちら
破損
原因
雨樋が破損する原因は、紫外線による劣化や強風、降雹、加えて金属製雨樋の場合は錆が挙げられます。これらの原因によって、雨樋に亀裂や穴が開いたり、破損したりすることがあります。
対策・対処法
塗装メンテナンスによって保護してあげたり、定期的な点検をしていただくことが大切です。破損してしまった場合は雨樋の部分交換・全交換によって補修することができます。強風や降雹による被害であれば火災保険も適用可能なのでぜひご活用ください。
歪み
原因
雨樋が歪む原因としては、雨樋の勾配不良や、堆積物・雪による重みが挙げられます。勾配不良によって雨樋が歪んでしまうと雨水が適切に流れなくなり、雨樋や建物の劣化を促進させやすいです。
対策・対処法
雨樋が歪んでいるという場合も、雨樋の部分交換・全交換による対応が必要となります。歪みは放置すればするほど被害が拡大しますので、歪みが軽度なうちに対処することが重要です。ご自宅の雨樋が歪んでいるように見えるという場合や、降雪のあとなどは念のため専門業者へ点検を依頼しましょう。
雨樋の種類や仕組み、主なトラブルの対処法のまとめ
●雨樋は、屋根から流れ落ちる雨水を効果的に収集し、建物や地盤を守ってくれている
●雨樋には、軒樋・集水器・竪樋の3つの部品があり、これらを組み合わせることで雨水が排水される
●雨樋の形状には半円形や角形などが、素材には塩ビ・合成樹脂・ガルバリウムなどが使われ、形状や素材によってメリットや価格が異なる
●雨樋の主なトラブルは詰まり、破損、歪みなどです。放置せず、適切な対策とメンテナンスでご自宅を守っていきましょう!
記事内に記載されている金額は2023年05月01日時点での費用となります。
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