更新日：2023年05月30日

波型スレートの特徴

　波型スレートは、セメントに繊維素材を混ぜ合わせて耐久性を高めた波状の板材です。波型スレートは優れた耐久性・遮音性・耐火性が特長で、さらにその手頃な価格も利点として挙げられます。このような特徴から、波型スレートは工場や倉庫などに仕様されることが多い建材です。

大波スレートと小波スレート

　波型スレートは、波の大きさや幅、高さにより、大波スレートと小波スレートの二つに分けられます。大波スレートは耐久性が高いですが、その分価格が高いです。小波スレートは主に外壁に採用され、大波スレートは屋根と外壁の双方で利用できます。
＊昔ながらの建物の中には、屋根に小波スレートを用いているものも存在します。

波型スレートを長く維持するコツ

　波型スレートの耐久性をより高めるためには、定期的な塗装メンテナンスが有効です。波型スレートは吸水性が高いためそのままの状態では雨水を吸い込み、乾燥時に膨張して割れや欠けなどの損傷が起きやすくなります。そこで塗装によって表面に防水性を確保してあげると吸水を防ぐことができ、より長く健全な状態を保つことが可能です。

波型スレートの塗装メンテナンスの流れ

　ここからは波型スレート屋根への塗装工事の様子をお届けしていきます。街の外壁塗装やさんへご相談をいただき、実際に施工させていただいた際の様子です。

塗装前の状態

　こちらは現在市場に出ていない波型スレート、「ナショナルニューウェーブ」です。20年以上メンテナンスはしていないというこよで、表面はコケや花粉などの汚れにより色が変色しています。また、屋根材の表面の劣化だけでなく、スレートと屋根の隙間に詰められている面戸（メンド）の劣化も問題となっています。

屋根塗装と漆喰詰め直し工事をご提案

　屋根材にはひび割れも見られますが、これらは修復できる範囲内です。建物の築年数等も考慮し、下地から作業をやり直す提案もしましたが、可能な限り既存の屋根材を利用したいとのご希望があり、今回は塗装によるメンテナンスを行います。スレートと屋根の間には、漆喰を詰め直す修理をご提案いたしました。

高圧洗浄実施

　塗装に進む前の下地処理は重要な工程です。まずは、高圧洗浄機を使用して建物全体を洗浄します。洗浄とは単に水をかけるだけではなく、頑固な汚れやコケ、古い塗膜などをしっかりと落とす作業です。また、この過程で屋根材の表面の劣化状況を確認することができます。高圧洗浄後は十分に乾燥させ、次の塗装作業に備えます。

ひびと面戸を補修

　続いて、亀裂や割れが発見された箇所は特殊な補修材で修復します。これにより、雨水が屋根材の内部に浸透するのを防ぎ、寿命を延ばすことができます。劣化が進んでいるスレートと棟の隙間（面戸）も、漆喰でしっかりと詰め直します。

下塗り→上塗り

　その後、塗装作業に移ります。まず、下塗りとして専用のプライマーを塗布します。これにより、上塗りの塗料がより密着し、塗装後の耐久性が向上します。

　下塗りが完全に乾燥したら、上塗りに進みます。上塗り塗料は、屋根の形状や素材、色などに応じて適切なものを選択します。通常、2回の塗布が行われ、適切な厚さが得られるようにします。

塗装完了

　最後に作業場所や周辺環境の清掃を行い、足場を撤去したら波型スレートへの屋根塗装工事の完了です。適切な工程で塗装をおこなうことで、塗料や波型スレート本来の耐久性が発揮され、より長く維持することができるようになります！
　私たち、街の外壁塗装やさんでは波型スレート屋根への塗装メンテナンスや補修、改修工事にも対応しております。調査やご相談は無料で承っておりますので、外壁や屋根のことでなにかお困りのことがございましたら私たちにお気軽にご相談ください！

　記事内に記載されている金額は2023年05月30日時点での費用となります。
　街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
　そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

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