5種類のスレート屋根の特徴を解説！天然スレートと化粧スレートの違いとは

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5種類のスレート屋根の特徴を解説！天然スレートと化粧スレートの違いとは

更新日：2023年08月01日

　屋根の種類には様々な選択肢がありますが、その中でも特に魅力的なのが「スレート屋根」です。独特の風合いと高い耐久性を兼ね備えたこの屋根材料は、建物に上品な趣と確かな守りをもたらします。本ブログでは、スレート屋根の種類とそれぞれの特徴について掘り下げて解説していきます！

スレート屋根は大きく分けて2種類

天然スレート

　天然スレートは天然素材でできており、割れない限りは耐用年数が長く長寿命で、塗装でのメンテナンスが不要です。また、葺き直しをすることも可能です。ドイツなどのヨーロッパの家に古くから使用されている屋根材で、重厚感や質感なども感じることができます。ただし、費用は高額で、日本ではあまり普及されていません。

化粧スレート

　化粧スレートはセメントを主にして作られた板状の屋根材であり、コロニアルやカラーベスト、人工スレートとも呼ばれています。スレートと言えばほとんどの場合、この化粧スレートを指します。化粧スレートは工事価格が安く、瓦よりも軽量で耐震性が高いため、一般的に使用されている屋根材です。多くの工事業者が施工可能であり、メンテナンスや補修工事も容易に行うことができます。

化粧スレートの細かい分類

厚型スレート

　厚型スレート、またはセメント瓦とは、平板スレートよりも厚く瓦のような形状をした屋根材料です。スレートと同じ素材を使用しつつ、特徴的な形状から「セメント瓦」または「モニエル瓦」の名で広く知られています。この種のスレートは、化粧スレートを瓦の形状に仕立てたもので、陶器製の瓦よりも低価格だったため、一時期人気がありました。その一例として1990年代に人気を博した「セキスイUがわら」が挙げられます。

しかし、通常の瓦（陶器瓦）と比較すると耐久性に劣るため、長期間にわたる使用には向かないという課題がありました。また、平板スレートに比べて価格が高いというデメリットもあり、これらの理由から現在は製造が停止され、新たに購入することは難しい状況となっています。

平板(へいばん・ひらばん)スレート

　「平板スレート」はスレートの中でも薄く、平坦な板状の形状を持っています。この特性から、「薄板スレート」や「薄型スレート」とも呼ばれます。スレート屋根と一般的に言われるときには、この平板スレートの屋根を指すことが多く、化粧スレートの中でも最も一般的なスレート屋根の形態となっています。その知名度をさらに高めているのが、ケイミューが販売している「カラーベスト」ブランドの「コロニアル」で、この商品名がそのまま一般的な平板スレートを指す名前としても用いられています。

波型スレート

　波型スレートは、その名の通り波状の形状を持ち、主に工場や倉庫の屋根材として用いられます。通常のスレートが横向きに張られるのに対し、波型スレートは縦向きに張られます。また、通常のスレートと異なり下地材の設置は必要ありません。
　大波と小波の2種類があり、低価格でありながら耐久性が高く、耐火性や遮音性にも優れています。ただし、形状上、砂やほこりが溜まりやすいため、外観が悪化する可能性がある点は注意が必要です。