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屋根材の耐用年数はどれくらい?寿命を延ばすメンテナンス方法【金属・スレート・瓦屋根】
更新日:2023年10月04日
屋根材の耐用年数は種類によって異なり、長く維持するためには適切なメンテナンスが不可欠です!以下に代表的な屋根材の耐用年数をご紹介します。
屋根材の耐用年数
金属屋根
耐用年数の目安は20~30年です。金属屋根は今回ご紹介させていただく中でも最も軽量で、耐震性が高いです。金属屋根の中でもガルバリウム鋼板と呼ばれるものが現在の主流で、耐久性・デザイン・軽量性・コストパフォーマンスに優れます。
スレート屋根
耐用年数の目安は20~30年です。スレートはコロニアルやカラーベストと呼ばれることもあります。スレートは施工が容易かつ価格・軽量性も申し分なく、ガルバリウム鋼板が台頭するまでは最も普及していた屋根材でした。
瓦(粘土瓦)
耐用年数の目安は50~100年です。瓦は耐久性が非常に高く、お寺などでは何百年も前の創建当時の瓦が現在も使われています。ただし、瓦自体が割れない限りは使い続けることができますが、防水シートや野地板、漆喰の補修や交換が必要です。
以上が代表的な屋根材の耐用年数です。耐用年数はそれぞれ製品によっても違いがありますので、上記は一般的な製品の目安となります。屋根を長く効率よく維持していくためには、屋根材の耐用年数を意識して計画を立てていくことが大切です!
屋根材のメンテナンス方法
屋根材の性能を最大限発揮し、長く維持していくためには定期的なメンテナンスが欠かせません。続いて、それぞれの屋根材の寿命を延ばすためのメンテナンス方法をご紹介していきます。
金属屋根
メンテナンス方法:屋根塗装、棟板金交換
金属屋根で注意をしなければならないのは「錆の発生」です。錆の発生を防ぐため、屋根塗装で屋根材表面を保護してあげましょう。屋根塗装では下塗りとして錆止め塗装がされますので、錆びが発生しにくい屋根にすることができます。
また、金属屋根の頂上部には棟板金という部材が設置されていますが、この棟板金は経年によって浮き上がり隙間から雨水が入り込むようになります。棟板金交換など、棟板金メンテナンスもおこなってあげましょう。
スレート
メンテナンス方法:屋根塗装、棟板金交換
スレート屋根は紫外線・雨水の影響を受け日々劣化していきます。スレート屋根はセメントをベースに製造されているため吸水性が高く、雨水を吸い込むとひび割れや欠けなどが発生しやすくなります。屋根塗装で紫外線や吸水による影響から屋根材を守ってあげましょう。また、金属屋根同様棟板金メンテナンスも必要です。
瓦(粘土瓦
メンテナンス方法:漆喰詰め直し、棟取り直し、屋根葺き直し工事
瓦の頂上部にある棟瓦には、隙間を埋めるために漆喰というものが詰められています。この漆喰は経年変化によってひび割れていき、棟瓦の固定力・防水性が低下していきます。漆喰詰め直し工事、または棟取り直し工事で古くなった漆喰を新しくしてあげましょう。
また、瓦屋根の下には防水紙というシートが敷かれており、雨水が内部へ侵入しないよう防いでくれています。この防水紙は15~20年ほどで劣化しますので、屋根葺き直し工事で下地と防水紙の補修をおこない、瓦を元に戻してあげる作業が必要です。
棟板金が飛散したり、雨漏りが発生したりするまで屋根材の劣化にはなかなか気が付けないものです。被害が大きくなってからのメンテナンスはその分工事費用も高額になりますので、被害が起こる前に、10年ほどを目安に定期的な点検をおこないましょう。
屋根材が寿命を迎えたら?
耐用年数を迎えた、雨漏りが起きてしまったという場合は上記のメンテナンスをしても状態を改善することができません。根本的な解決を図るべく、以下の工法で屋根材を新しくしましょう。
屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法です。屋根材の上に防水シートを敷き、その上に新しい屋根材を設置します。工期が比較的短く、費用も下記の葺き替えに比べて抑えられるというメリットがあります。しかし、既存の屋根材の強度に問題がある場合など、状態によっては屋根カバー工法が適さない場合もあります。また、その性質上瓦屋根には屋根カバー工法ができません。
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を設置する方法です。下地ごと補修をすることができ、雨漏りが起きているという屋根であっても屋根材の寿命を新築同然に回復させることができます。しかし、工期が長く、費用も屋根カバー工法に比べて高くなるという点に注意が必要です。
屋根の耐用年数を長くする秘訣は適切なメンテナンスです
本日は金属屋根・スレート屋根・瓦屋根の耐用年数と寿命を延ばすメンテナンス方法についてご紹介させていただきました。耐用年数やメンテナンス周期を考慮して、長期的なメンテナンス計画を立ててお住まいを守っていきましょう。
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記事内に記載されている金額は2023年10月04日時点での費用となります。
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