更新日：2024年10月13日

外壁塗装は建物の美観を保つだけでなく、外壁の耐久性を高め、風雨や紫外線から守る重要な作業です。
その中でも「下塗り」は、塗装の仕上がりに大きな影響を与える非常に重要な工程です。

外壁塗装では下塗りの後乾燥時間を設ける必要があるため、基本的には下塗りのあとは後日に仕上げ塗装をすることになります。
この際、下塗り時にムラが見られ、ご不安に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

外壁塗装における塗りムラは、確かに仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。
本記事では、下塗りの役割や目的、ムラが生じる原因、信頼できる業者選びの重要性について詳しく解説します。
是非最後までご覧ください！

下塗りの役割と目的

外壁塗装において「下塗り」は、非常に重要な工程です。
下塗りは、外壁の表面と塗料の密着を高め、上塗り塗料が均一に定着するための土台を作る役割を果たします。
もし、下塗りが適切に行われなければ、上塗りが剥がれやすくなり、外壁の耐久性が大幅に低下する可能性があります。

また、下塗りには、外壁の素材に応じた適切な塗料を選ぶことも重要です。例えば、モルタルやALC外壁にはそれぞれ適した下塗り材があり、それにより塗膜の持ちや仕上がりが大きく異なります。
下塗りがしっかりと施されることで、上塗り塗料が美しく、そして長持ちするための基盤が築かれるのです。

下塗りのムラは問題？

下塗りに明らかなムラがあれば、仕上がりの均一さが損なわれ、見栄えが悪くなるだけでなく、上塗り塗料の耐久性にも影響します。
ただし、下塗りでは十分に塗膜が形成できていれば、ある程度のムラがあっても問題はありません。
適切な下塗りをされているのかどうかを判断をすることは難しいと思いますが、ムラがあるからと言って必ずしも施工不良であるということはありませんのでご安心ください。

下塗りのムラは高い技術の職人でも完璧には防げない

一見、下塗りのムラは技術不足によるものだと考えがちですが、実際には熟練した職人でもムラを完全に防ぐのは難しいです。
微細な力加減や環境の変化などで塗膜の厚みには多少の違いが生まれ、この違いが仕上げ塗装と比較して下塗りでは目立ちやすくなります。
ただ、それでも塗装では職人の技術によって左右される部分は非常に大きいため、業者選びは慎重におこなっていただくことが大切です。

重要なのは上塗り後にムラがあるか

下塗りである程度のムラが出ても、必ずしも大きな問題になるとは限りません。
より重要なのは、上塗り後に明らかな色ムラが残っているかどうかです。

外壁塗装において、「中塗り」と「上塗り」は最終的な仕上がりと耐久性を左右する重要な工程です。

中塗りの段階では、色ムラや光沢の不均一が見られることがありますが、上塗りを重ねることで、塗膜が均一になり、滑らかで美しい表面が得られます。
上塗りがしっかりと施されることで、色が鮮明になり、長期間にわたって美観と耐久性を保つことが可能です。

そのため、塗膜を均一にするための上塗りで明らかな色ムラが見られるという場合には、施工不良などなにか問題がある可能性があります。
光の加減で色ムラのように見える場合もありますが、もし色ムラが顕著であるという場合にはお早めに施工業者、または信頼できる業者へ相談するようにしましょう。

塗装でムラが発生する原因

塗料の選定ミス

塗装においてムラが発生する主な原因の一つは、塗料の選定ミスです。
外壁の材質や環境に合わない塗料を使用すると、ムラが生じやすくなります。

外壁材にあった塗料選びは耐久性においても重要で、例えば吸水性の高い外壁には吸水調整機能を持つ下塗り塗料が必要ですが、これを無視して一般的な塗料を使用すると、塗料が均一に定着せずムラの原因となります。

職人の技術不足

職人の技術不足もムラの大きな要因です。均一に塗るためには熟練した技術が求められます。
上塗りのあと色ムラが見られるという場合には、職人の技術不足が原因である可能性があります。

規定量の不遵守

塗料の規定量を守らないことも、ムラの原因です。
メーカーが指定する適正な塗布量を守らずに塗料を薄く塗ると、外壁に塗料が均一に定着せず、ムラができやすくなります。
塗料の性能を最大限発揮するためにも、正しい塗布量を守ることが非常に重要です。

乾燥時間の不遵守

塗装作業では、下塗りが十分に乾燥するまで中塗り・上塗りを行ってはいけません。
乾燥時間を十分に取らずに次の工程に進むと、塗膜同士が適切に定着せず、ムラが発生する可能性が高まります。
適切な塗装をするためには、適切な乾燥時間を確保することが必要です。

ムラがある場合は足場撤去前に業者に相談する

もし下塗りや上塗りでムラが見つかった場合、足場が撤去される前に業者に相談することがオススメです。
足場がある状態であれば、比較的簡単に補修が可能ですが、一度足場を撤去してしまうと再度設置する必要があり、業者側が対応してくれにくくなる恐れがあります。
早期に問題を発見し、適切な対応を行うことで、仕上がりを綺麗に保ち、不要なトラブルを避けることができます。

業者選びの重要性

ムラのない美しい仕上がりを実現するためには、信頼できる業者選びが重要です。
外壁塗装は専門技術が必要な作業であり、経験豊富な職人による丁寧な施工が求められます。

業者選びの際には、過去の施工実績や評判、保証内容などをしっかり確認し、信頼できる業者に依頼することが大切です。適切な業者を選ぶことで、ムラのない美しい仕上がりを長期間保つことができます。

まとめ

外壁塗装における下塗りは、塗装の仕上がりや耐久性に大きく影響します。
必ずしも下塗りのムラが仕上がりに悪影響を及ぼすということはありませんが、もし不安がある場合は業者に確認するようにしましょう。

また、上塗りのあと明らかな色ムラが見られる場合には、施工不良である可能性があります。
ムラがある場合は早めに業者に相談し、適切な対応を取ることが大切です。また、信頼できる業者選びも、美しい仕上がりを実現するためには欠かせません。

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