更新日：2025年05月30日

外壁塗装は、住まいの美観だけでなく耐久性にも大きく関わる重要な工事です。
しかし残念ながら、目に見えにくい工程を省略する「手抜き工事」が一部の業者によって行われているのが現実です。

その中でも特に注意すべきなのが「下塗りの省略」です。
一見仕上がりに問題がなくても、数年後には重大なトラブルにつながる可能性があります。
本記事では、外壁塗装における下塗りの役割や、手抜きによって発生するリスク、そしてその予防法についてわかりやすく解説します。

外壁塗装における下塗りの重要性

外壁塗装は通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三段階で行われます。
この中で「下塗り」は、塗料の密着性を高めるための最も重要な工程のひとつです。

外壁材と塗料の間にしっかりと接着層をつくることで、塗膜の剥がれを防ぎ、耐久性を向上させます。
また、傷んだ外壁の吸い込みを防ぎ、仕上げ塗料の発色や仕上がりを美しくする役割もあります。

この工程を省くと、どれだけ高性能な上塗り塗料を使っても効果を発揮できません。
つまり、下塗りは見た目にはわかりにくいながらも、塗装工事の“土台”となる重要なステップなのです。

手抜きで下塗りが省略される理由

手抜き工事で下塗りを省略する業者には、いくつかの共通した目的があります。
まず、下塗りを省略することで工期を短縮でき、人工（にんく）コストを抑えられます。

また、塗料の使用量を減らせるため、材料費の削減にもつながります。
さらに、下塗りは施工完了後に外から見えにくいため、施主が気づきにくいという点も悪用されがちです。

施工完了後しばらくは問題が表面化しないため、業者にとっては「バレにくい手抜きポイント」でもあります。
このような理由から、悪質な業者ほど下塗りを省いてコストと手間を削減しようとするのです。

下塗り省略によるリスクと症状

下塗りを省略した場合、外壁にはさまざまな不具合が起こるリスクがあります。
もっとも代表的なのは「塗膜の剥がれ」や「浮き」です。

下地との密着力が弱いため、わずかな温度差や雨風でも塗膜が劣化してしまいます。
また、仕上げ塗料の吸い込みが激しくなり、色ムラが出たり、早期に色あせてしまうこともあります。

塗装の保護機能が十分に発揮されないため、雨水の浸入や凍結による膨張が起きやすくなり、建物の構造体にまで影響が出る可能性も否定できません。
これらの症状は工事後すぐに出るとは限らず、数年後に突然現れることが多いため注意が必要です。

下塗り省略を防止する方法

下塗りの省略を防ぐためには、施主側の意識と確認体制が重要です。
まず、契約前に「三度塗り（下塗り・中塗り・上塗り）」の工程が記載された見積書を確認しましょう。

次に、施工中には写真による工程記録の提出を依頼するのが有効です。
特に下塗りの際には、使用塗料の缶や塗布状況を写真で報告してもらいましょう。

さらに、信頼できる業者かどうかを見極めるために、過去の施工実績や口コミ、保証内容の確認も忘れずに行うことが大切です。
「地元密着型」「職人の顔が見える会社」など、透明性の高い業者を選ぶことも防止策になります。

まとめ

外壁塗装における「下塗りの省略」は、典型的な手抜き工事の一例です。
下塗りは見えにくい工程でありながら、塗装の耐久性を大きく左右する重要な役割を担っています。

省略された場合、施工直後は気づかず、数年後に剥がれや雨漏りといった深刻な問題が発生することがあります。
これを防ぐには、契約時の確認、工程写真の提出依頼、信頼できる業者選びが欠かせません。

私たち、街の外壁塗装やさんではお客様にご安心のうえご依頼いただけるよう、これまでの施工例やお客様の声をホームページへ多数掲載しております。

→施工事例

→お客様の声

施工経験豊富な外壁塗装業者をお探しの際は、ぜひお気軽にご相談ください！

　記事内に記載されている金額は2025年05月30日時点での費用となります。
　街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
　そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

関連動画をチェック！

最低限知っておきたい！塗装工事のポイント【街の外壁塗装やさん】