更新日：2025年05月30日

建物の屋上やバルコニー、外壁の上端に取り付けられている「笠木（かさぎ）」をご存知でしょうか？
普段あまり意識されない部分ですが、実は防水性や外観に大きく関わる重要なパーツです。

本記事では、笠木の役割や塗装の必要性、劣化が進むとどうなるのかなどメンテナンスのポイントを解説します。

笠木とは？役割と重要性

笠木とは、外壁やバルコニー、陸屋根の上端などに取り付けられている仕上げ材です。
金属（アルミ・ガルバリウム鋼板・ステンレスなど）やモルタル、コンクリート製のものがあります。

主な役割は以下の3点です。

• 雨水の侵入を防ぐ防水性の確保
• 建物の外観を引き締める装飾性の向上
• 下地や外壁材の保護

特に重要なのが、防水の役割です。
笠木がない、もしくは劣化していると、壁の内部や構造体に雨水が浸入し、雨漏りや構造劣化の原因となる可能性があります。
そのため、笠木の状態は建物の健康を左右するといっても過言ではありません。

笠木も塗装が必要？その理由とは

金属、木材、コンクリート製（モルタル含む）はどれも水分によって劣化する素材であるため、基本的には塗装によって表面が保護されています。
そして、この塗膜自体も年月とともに紫外線や風雨にさらされ、劣化が進行すると、次のような問題が発生します。

• 錆びが発生して穴あきなどの損傷が起こる（金属製）
• 表面が変色・退色して美観が損なわれる
• 笠木が水分を吸水しやすくなり、ひび割れが起こる（コンクリート製）

このような事態を防ぐためには、塗装による定期的な保護が非常に重要です。
塗膜は見た目をきれいにするだけでなく、素材を外部の影響から守る「保護膜」としての役割を果たしています。
笠木も外壁塗装と同じように、10年ごとの塗り替えが推奨されます。

笠木が劣化するとどうなる？放置は雨漏りのリスク

笠木の劣化にはさまざまなサインがあります。
以下のような症状が見られたら、早急な点検やメンテナンスが必要です。

• 表面の塗装が剥がれている
• 錆が浮いている、穴があいている
• シーリングのひび割れ・剥離
• 笠木のつなぎ目に隙間がある

こうした劣化を放置すると、雨水が内部に侵入して雨漏りや木材の腐食を引き起こすこともあります。
構造部にまで影響が及ぶと補修費用が高額になるケースも少なくありません。
外壁や屋根と同様に、「笠木も定期点検するべき重要な箇所」であることを忘れてはいけません。

外壁塗装とあわせて笠木もチェック

外壁塗装のタイミングは、建物全体のメンテナンスに最適な機会です。
なぜなら、足場を設置する際に外壁・屋根・付帯部などをまとめて点検・施工できるからです。

笠木の塗装や補修も、外壁塗装と同時に行うことで費用面・施工効率の面でメリットが大きいです。
具体的には以下のような利点があります。

• 足場代が1回分で済む（笠木単独施工よりお得）
• 雨仕舞全体を一括で確認できる
• 不具合の早期発見につながる

外壁だけでなく、笠木やシーリング、防水層なども含めた「総合的な外装リフォーム」を行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。

笠木のシーリング補修

まとめ

笠木は、外壁やバルコニー上端の仕上げ材として、防水性・美観・耐久性の3つを担う非常に重要な存在です。
外壁塗装のタイミングでメンテナンスをすることが基本ですが、劣化が進行している場合は早めの点検をご検討ください。

私たち「街の外壁塗装やさん」では、外壁・屋根だけでなく、笠木や付帯部の点検・補修も含めたトータルな外装リフォームをご提案しています。

調査・お見積りは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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