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錆が進行した鉄骨階段を調査|横浜市青葉区の現場から学ぶ鉄部メンテナンスの重要性
更新日:2025年10月09日
はじめに
鉄骨階段の錆は放置すると、構造の安全性に関わる深刻な問題に発展します。
今回は、横浜市青葉区で行った鉄骨階段の劣化調査の様子を紹介しながら、錆の原因や適切な補修方法、そして再発防止策について詳しく解説します。
街の外壁塗装やさんでは、こうした金属部分の劣化診断も丁寧に行っています。
錆の発生メカニズムと主な原因
鉄部に錆が発生するのは、「酸素」「水分」「鉄」の3つが揃ったときです。
特に屋外の鉄骨階段では、雨水・結露・湿気などが常に影響を与え、錆の発生条件が常時整っているといえます。
錆の主な原因
- 塗膜の劣化や剥がれ
塗膜は鉄を保護するバリアの役割を果たしますが、紫外線や風雨によって劣化すると、水分が侵入して錆が発生します。 - 溶接部・接合部の隙間
溶接部分や鉄骨の重なり部分は、構造上どうしても隙間ができやすく、そこに雨水が溜まりやすくなります。 - 排水・通風の悪い構造
階段裏や踊り場下部など、通風が悪く乾燥しにくい箇所では、常に湿気がこもりやすくなります。 - 定期的な塗装メンテナンス不足
鉄部は一般的に5〜7年ごとの塗り替えが推奨されます。放置期間が長いほど、錆が進行しやすくなります。
調査現場の概要(横浜市青葉区)
今回の調査対象は、築30年以上の集合住宅の鉄骨階段です。
外部に設置されており、雨水・日射・風に常にさらされている環境です。
下部から見ると、塗膜の剥がれと赤錆の進行が顕著に確認されました。

→ 階段裏面全体に広がる錆と塗膜の剥離状況を示す。
この部分では、塗装の防錆機能が完全に失われており、母材まで腐食が進行している状態でした。
放置すると鉄板が薄くなり、強度低下や穴あきが発生する恐れがあります。
階段裏面の劣化状況の詳細
次に階段裏面の拡大を確認します。

→ 段板裏面に無数の錆が点在し、赤茶色の腐食が進んでいる。
ここでは、旧塗膜の下で進行する内部腐食(隠れ錆)が発生していました。
塗膜の表面はまだ残っていても、内部で錆が成長し膨張しているため、最終的には塗膜が浮き上がって剥がれ落ちる現象が見られます。
特に階段の裏側は雨水が残りやすく、乾燥しにくい構造のため、腐食リスクが高くなります。
溶接部・梁部分の劣化
溶接部や梁の角部分は、錆が最も発生しやすい箇所のひとつです。

→ 梁部分に赤錆が広範囲に拡がり、塗膜が層状に剥がれている。
ここでは、溶接熱で生じた微細なヒビや、施工時の仕上げムラが原因で、塗膜の密着が弱くなっていました。
その隙間から雨水が侵入し、腐食を進行させたと考えられます。
また、梁の裏は光が当たらないため湿度が高く、常に錆の発生環境が維持されてしまうのです。
塗膜剥離と母材腐食の進行

→ 鉄骨表面に塗膜の剥離と赤錆が混在し、母材の露出が確認できる。
ここでは、塗膜が完全に剥がれ落ち、下地の鉄がむき出しの状態になっています。
塗装表面の膨れや割れが見られる場合、内部で既に腐食が進行していることが多く、放置すると鉄板の断面が減少して強度が低下します。
このような症状では、単なる再塗装ではなく、錆落としと防錆下地の再構築が不可欠です。
現地調査のまとめと危険性
錆が進行した鉄骨階段は、見た目以上に危険です。
腐食が進んでいる場合、踏み板が抜け落ちたり、接合部が破断する恐れもあります。
さらに、錆が梁や柱に広がると、建物全体の構造耐久性にも悪影響を及ぼします。
そのため、早期発見・早期対策が重要です。
見た目の変化が軽微でも、プロによる点検で実際の腐食度合いを把握することをおすすめします。
錆の進行を防ぐメンテナンス方法
- ケレン作業(錆落とし)
まず、ワイヤーブラシやディスクグラインダーを使用し、浮いた錆や旧塗膜を徹底的に除去します。
錆を残したまま塗装をしても、短期間で再び剥離するため、下地処理が最重要工程です。 - 防錆プライマーの塗布
錆止め効果の高いエポキシ系防錆プライマーを使用します。
腐食の進行を食い止めるだけでなく、上塗り塗料との密着性を高めます。 - 上塗り塗装(仕上げ塗装)
紫外線や雨風に強いウレタン塗料やフッ素塗料を使用することで、長期間にわたり美観と防錆性能を維持できます。
屋外階段の場合、塗膜の厚みと耐久性を重視することがポイントです。 - 定期点検と再塗装
劣化の初期段階で再塗装を行うことで、修繕コストを抑えられます。
錆が進行する前に対応することが、鉄骨階段を長持ちさせる最大の秘訣です。
錆の原因を理解し、劣化を未然に防ぐ
鉄骨階段の錆は、経年劣化だけでなく、塗装メンテナンス不足や構造上の要因によっても進行します。
そのため、単に塗装をやり直すだけでなく、錆の原因を根本から特定し、再発防止策を講じることが必要です。
街の外壁塗装やさんでは、赤外線カメラによる温度診断や防錆処理の適切な提案も行っております。
まとめ
横浜市青葉区の現場調査では、階段裏から梁にかけて深刻な錆の進行が確認されました。
今回のようなケースでは、部分補修ではなく全体的な防錆再塗装が必要です。
放置してしまうと、安全面だけでなく修繕費用も大幅に増えてしまいます。
錆の原因を正しく理解し、定期的な点検と塗装メンテナンスを行うことが、建物を長く守る最善策です。
街の外壁塗装やさんでは、外壁だけでなく鉄骨階段・ベランダ・手すりなどの鉄部塗装も承っています。
「少しでも錆が気になる」「安全性を確認したい」などのお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
現地調査・お見積りは無料です。
記事内に記載されている金額は2025年10月09日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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