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横浜市鶴見区の施工事例
横浜市鶴見区駒岡にてウレタン防水通気緩衝工法にてベランダ防水工事
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
- 【工事内容】
- 防水工事
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- ウレタン塗膜防水
- 施工期間
- 5日間
- 築年数
- 15年
- 平米数
- 12.10㎡
- 施工金額
- 39万円
- お施主様
- M様邸
- ハウスメーカー
- ハウスメーカー不明
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工事前の様子
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横浜市鶴見区駒岡M様宅です。静かな環境の中に建てられた立派な建物です。築は15年ほどですが、現在に至るまで建物のメンテナンスは行ったことがないとのことです。そんな中、数年前から室内天井の一部に雨染みが見られる様になったとのことで、ベランダの防水工事のご相談をいただきました。雨染みが確認できる上にはベランダが設けられているとのことです。雨量の多い雨が降った翌日には水滴も確認できるほどとのことです。ちょうど調査時の前日から朝方にかけてそれなりの雨が降っていたので、調査当日には雨染みがくっきりと浮かび上がっておりました。
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ベランダの様子
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原因と思われるベランダに上がって見ますと、事前に降っていた雨の雨水は流れている様ですが、コンクリート下地に浸み込んでいるのが窺えます。薄っすら緑色の塗膜の様なモノが見受けられますが、こちらはご主人様がご自身で防水用の塗装を行った痕とのことです。効果はほとんど得られず、月日が流れ、雨染みが拡がり、雨漏りまで見られる様になり、いよいよ専門の業者にお願いするしかない状況に至ったとのことです。
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伸縮目地部分に補修を行った痕もありますが、こちらもご主人様が雨漏り対策に手当てをした痕のようです。確かに目地には隙間もあり、雨水が浸みこんでるのも確認できます。しかしそれだけが雨染みや雨漏りの原因ではないのはベランダ床全体を見れば一目瞭然です。床のコンクリート下地の至る所にひび割れが見受けられます。雨量が多い翌日にベランダ下の室内天井に雨染みが広がるとのことでしたが、おそらく雨水がベランダ床全体に浸み込んで出てくる症状と窺えます。勿論、雨染みや雨漏りの原因はベランダの防水だけとは限りませんが、M様宅のベランダの床は相当劣化が進んでおります。優先的に工事を進めるに越したことはございません。まずはベランダからの雨漏りをしっかりと防ぎ、その後に屋根や外壁のメンテナンスに進めていければと思います。
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防水工事開始
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足場設置
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ベランダの防水工事ですが、材料の上げ下げなども頻繁に行いますので、部分的に上り下り用の足場の設置を行います。部屋内を通ってですと、汚れたモノや水気があるものを運ぶので、室内養生をする必要が出てまいります。また、天候次第では4、5日掛かる工事で、出入りも頻繁に行います。ご不在時でも問題なく工事をスムーズに進めるには、やはり足場を建てて外から工事を進めた方がお互いに良いでしょう。防水層の表面塗装(トップコート)の塗り替え程度でしたら、規模によっては半日から一日で仕上がりますので、場合によっては部屋内を通らせていただいたり、梯子で対応したりはいたします。建物の立地条件や工事の内容・工程、材料や廃材の量や重さなどにより、事前に足場の設置の有無をお打合せいたします。
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既存目地・補修部撤去
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早速工事に取り掛かります。まずは既存目地の撤去です。目地には新たにシールを充填いたしますので、中まできれいに穿り出す必要がございます。また、排水部分の補修箇所ですが、こちらも新たなシールやウレタンを均一に密着させるために一度撤去いたします。ご主人様ご自身で補修した様ですが、確かに水切り板金とコンクリートの隙間は気になるところです。この部分は直接ウレタンを流してもきれいに収まらない恐れがあるので、シールで厚めに加工を行い、しっかりと隙間を塞いだうえで、ウレタン・トップコートの処置をいたします。
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ノロ引き・目地打ち替え
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既存目地、補修痕の処理を行った後、スクレパーなどで床全体と立上り部分のケレンを行います。見えなくなる部分ですが徹底した下地処理が大切です。ケレン・清掃後は樹脂ノロを下地に塗布して下地調整を行います。目地部分はシールを充填し、乾燥させてからプライマーを塗り、ウレタンを被せます。
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下地調整完了
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目地部分の処置とあわせ、排水箇所の処置も先行して行っております。シールを厚めに重ねながら板金との隙間を埋め、段差を均して平滑に整えました。その上にウレタンを被せておりますので、この時点で3層以上の厚みを伴っております。雨漏りの原因の一つと考えられる箇所でもありますので、入念に処置を施すことに越したことはございません。細かな補修を含め、下地を整えたら緩衝シート貼りへ移ります。シート貼りの前には下地との密着性を高めるために、床全体にプライマーを塗布します。
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緩衝シート貼り・脱気筒設置
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下地がコンクリートの場合、密着工法(防水層を下地に完全に密着させる方法)で防水工事を行うと、コンクリートが発する蒸気によって、防水層に内部から膨れを発生させてしまいます。この膨れを防ぐ為に通気性能がある通気緩衝シートと脱気塔を設けるこてで蒸気を逃がし、膨れを解消します。また、通気緩衝シートによって、既存下地のコンクリートに起きる亀裂の発生を抑制することができます。脱気筒は50㎡ほどに1個程度、日照時間が最も長い位置を選び、水上に取り付けます。
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排水箇所・室外機架台
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こちらのベランダは一方向に勾配が付けられており、水は直接外に流れる仕組みになっております。その流れてきた水を雨樋が受けるのですが、工事前の雨樋はコケや泥が詰まっており、雨樋の役割を果たせておりませんでしたので、きれいに掃除を行っております。また、一般住宅の防水工事でよくご質問をいただくのが、室外機についてです。室外機の下も防水を行うのですが、どの様に処置をするのかです。M様宅の様に室外機のホースの長さがある程度あり、柔軟に動かせる場合は専用の架台に載せて移動を行いながら施工いたします。その他ではロープで足場に固定するなどの処置もいたします。全く動かせない場合は、設備やさんに室外機のガスの抜き差しと移動を行ってもらうこともございます。その際には室外機の脱着工事として、別途費用と半日程度の時間が必要になります。
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通気緩衝工法
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緩衝シートのジョイントには補強クロスを入れ、ジョイント用のテープを貼ります。端部のシーリング処理を行い、ここからウレタンを流す工程に移ります。
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ウレタン塗布(一回目)
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ウレタンは立上り部分を含め、継ぎ目を作らないように一気に流します。液体状のウレタン樹脂を均一な膜厚にするためにはスピードと正確さが要求されます。人の手で塗る作業でもあるため、施工する職人の腕が試されます。また、一度塗布したウレタンは十分に乾燥させる必要がございます。ウレタン防水は塗る作業時間よりも乾燥させる時間の方に多くを掛けるため、それだけ日数が掛かることにもつながるのです。また、今回使用しているウレタン塗料の色ですが、明るいグリーン系に見えますが、この後に塗るトップコートが最後に載る色になりますので、この段階での色は特別気にする必要はございません。トップコートの色につきましては、一般的にグレー系が多いですが、実際はいくつかの色から選択することもできます。
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補修・ウレタン塗布(二回目)
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一層目のウレタンを流した後は十分に乾燥させてから二層目を流していきます。二層目を流す前には一度全体的にムラや補修痕の確認を行い、小さなほこりや塵もしっかりと取り除いた上で流します。最低でも塗布を2回以上、重ねることによって漏水の心配のない防水層を作り上げます。立上り部分もダレを防ぐために補強クロスなどを使用して、2回以上の塗りを行い所定の厚みに仕上げます。
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ウレタン防水完了
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ウレタン塗膜防水塗布完了です。この状態でしっかりと乾燥させます。ウレタン防水には今回の様に緩衝シートを使用した「絶縁工法」と直接ウレタンを流す、「密着工法」がございます。絶縁工法は、本来はアスファルト防水において、膨れを防止するため防水層を下地に密着させず、浮かせて防水層をつくる工法でしたが、現在は様々な防水工法でも採用されています。 密着工法は、直接液体ウレタンを下地に流す方法で、密着性に優れているため、既存防水層上への塗り重ねによる改修が可能です。防水工事には他にも防水性のあるシート(ゴム、 塩化ビニール)を防水する箇所に張り、重ねていく、「シート防水」やアスファルトをコーティングしたり、含ませたシートを重ねていく、「アスファルト防水」、また、ウレタン塗膜防水と同じく、一般的なお住まいのベランダやバルコニーに施工されることの多い、「FRP防水」(プラスチックをガラス繊維などに含浸させた複合材料使用)などがございます。どの防水方法でも危険信号(排水不良、表面の浮き、ひび割れや色褪せ、剥がれなど)は共通していますので、雨漏りにつながる前に定期的な点検やメンテナンスを行うことが大切です。
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トップコート塗布
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最後に防水層を紫外線の影響から保護するためにトップコートを施します。直接外気に触れる部分は、紫外線や風雨などの自然環境の影響によりダメージを受けます。ダメージを受け続ければ防水層の劣化が進み防水の機能が失われていきます。その結果、雨漏りや建物内部の劣化に繋がってしまいます。そこで防水層にトップコートを塗り、防水層を保護して紫外線などからのダメージを軽減させるのです。また、定期的にトップコートの塗り替えを行うことは大切ですが、トップコートは保護の役割であり、防水性能はありません。防水層の劣化が窺える場合は、防水層自体をやり直す必要がございます。防水層が健全かの調査は「街の外壁塗装やさん」にお任せください。点検調査は無料で行っております。なお、ウレタン防水層は紫外線に弱いため、4、5年ごとに防水層の保護を目的としたトップコートの再塗装が必要と言われております。
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ウレタン防水通気緩衝工法完了
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トップコートが十分に乾いたのを確認し、浮かせていた室外機を元に戻します。これで通気緩衝工法を併用したウレタン防水は完了です。コンクリート下地で目地の劣化やひび割れが顕著だったベランダが見事に蘇りました。立ち上がり面や排水箇所も重ね塗りを行い、入念に保護しております。これでベランダからの雨漏りは止まるでしょうが、あとは屋根や外壁面の可能性も疑われます。今後は改めてご予算などの都合が整い次第、屋根や外壁のメンテナンスを行っていければと思います。(後日、工事後に降った大雨でも雨漏りは起きなかったとのご報告がございました。とりあえずは一安心です。)
今回の防水工事の施工期間は5日間です。ウレタン防水は流してから乾燥までに半日から一日を要しますので、期間に余裕を持つことが大切です。また、何度も出入りを行うので、外からの作業が行いえる様に足場の設置は必須でしょう。防水工事は既存の状態やその場の状況にあわせた施工が大切です。防水工事に関するご相談も「街の外壁塗装やさん」までお気軽にお声がけください。
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