更新日：2016年08月17日

川崎市宮前区のお客様より「屋根の塗装が剥がれているので状態を見て補修をお願いしたい」とのご依頼をお受けいたしました。屋根の塗装は何度かご自分でやっているということですが、塗装が剥がれているのは下地処理がしっかりされていないことが原因と思われます。また、塗装が剥がれていることでスレートにも影響がないか心配ですので、現場を確認して必要な工事をご提案できればと思います。

 

こちらが調査対象となる屋根です。全体を見ると左写真の北側よりも、右写真の南側の方が塗装剥がれが目立っています。これは紫外線による影響でしょう。だいぶ広範囲で剥がれが見られ、下地の露出している箇所は劣化も見られます。

 

剥がれた箇所を近くで確認すると、残っている塗膜も下地と密着していないため、簡単に剥がれてしまう状態です（左写真）。予想通り下地処理をしっかりしていないで塗装したので塗膜が下地から浮いたような感じになっているようです。
同様に塗装をした下屋は大屋根ほど塗膜剥がれは見られませんが、どちらにしても屋根塗装を行う必要があります。

■屋根塗装の下地処理について
今回の調査で下地処理をしっかりしていないことからの塗膜剥がれと分かりました。塗料にもよりますが屋根塗装は数年周期で塗り替えが必要ですが、下地処理をしていないとその寿命は著しく短くなります。塗装を長持ちさせることは、お住まいの長寿命化にもつながりますので、状況に応じて最適な下地処理を行うことが重要になってきます。
 

下地の処理でまず行うのは高圧洗浄です。左写真のように高圧洗浄機を使って約15Mpaの高圧水流で屋根を洗浄します。高圧洗浄では浮いた塗膜も除去できるので、今回のような塗膜が浮いている屋根では、高圧洗浄で古い塗膜をすべて剥がしておきます。高圧洗浄が終わると、次に行うのは下塗りです。下塗りではシーラーやプライマーを使って中塗り、上塗りで使う塗料と下地を強く密着させます。
高圧洗浄も下塗りも塗り終わった時の見た目はやってもやらなくてもほとんど変わりはありません。しかし数年経ってみると下地処理をしていない屋根は状態の変化が激しく、短いスパンでメンテナンスが必要になってしまうのです。
屋根や外壁の下地処理については詳しく書かれたページがありますので、気になる方はそちらも合わせてご覧ください。外壁塗装・屋根塗装の工程

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