更新日：2023年06月08日

塗装ができるケース

　雨漏りなどが起きていなく、屋根材の損傷が軽度であるという場合はアスベスト含有屋根材でも塗装が可能です。アスベスト含有屋根材は通常のスレート材と比較して耐久性が高いため、定期的に塗装をしていて状態がよい、環境が良く屋根材の劣化の進行が緩やかであるという場合は塗装ができる可能性が高まります。

　ただ、アスベスト含有屋根材ということは既に寿命が近い可能性が高いです。アスベストは2004年に製品の出荷が原則禁止となったため、現在存在するアスベスト屋根材は設置から20年以上が経過していると考えられます。アスベスト含有屋根材は30年程度が寿命の目安であるため、既に耐久性の限界を迎えているという場合は塗装が難しいです。設置経過年数や屋根の状態を加味して、適切な判断をしていきましょう！

塗装ができない場合の対処法

　塗装が難しい場合のアスベスト含有スレート材のリフォーム方法として、以下の二つが主な対処法です。

屋根カバー工法：この方法では、既存のアスベスト屋根の上に新しい防水紙と屋根材を被せる形でリフォームします。この工法のメリットは、アスベストを含む屋根材をそのままにできるため、撤去によるアスベスト飛散のリスクを低減できることです。さらに、工期やコストを抑えることも可能です。

屋根葺き替え工事：屋根葺き替え工事では、古いアスベスト屋根を完全に取り外し、下地ごと補修・交換しつつ新しい屋根材に置き換えます。この方法の利点は、古いアスベスト屋根の悩みを根本的に解決できる点です。工期も費用も負担はありますが、その分屋根材の寿命が一新される、下地が雨漏りで腐食していても施工が可能など大きな利点があります。

アスベスト含有スレート材へ屋根塗装した施工事例

　こちらはニューコロニアルというアスベスト含有のスレート材です。アスベストは今でこそ健康被害のイメージが強いですが、スレートを割って飛散でもさせない限りは全く問題ありませんのでご安心ください。アスベストは耐久性が非常に高く、長持ちするという利点も持ち合わせています。お客様のお住まいの築年数は25年であり、そろそろカバー工事や葺き替え工事を考える時期でしたが、屋根の状態が健全であることとお客様のご要望もあり、屋根塗装工事で耐久性を回復させていくこととなりました。

まずは下塗りで下地作り

　まず、高圧洗浄器で屋根の苔や汚れを落とし、乾燥した後に下塗りの作業へと移ります。今回選ばれた塗料は日本ペイントのサーモアイという遮熱性能の高いシリーズです。専用の下塗り材であるサーモアイシーラーを塗り、遮熱性と次の塗料の密着度を向上させます。

　下塗りが終了したら次に縁切り作業に移ります。塗料によって屋根材の隙間が埋まってしまわないよう、タスペーサーという器具を差し込んでいきます。縁切りは雨漏りが起こりづらい屋根にするための、大切な作業です。

仕上げ塗料で中塗り・上塗り

　縁切りの後は中塗りの工程に移行します。使用する仕上げ用の塗料は日本ペイントのサーモアイ4F、サーモアイシリーズの中でも最上級の耐久性を持つ塗料です。一般的な遮熱塗料による塗装工事の費用は60㎡の屋根で¥217,800（税込）からとなります。※足場費用は別途

　中塗り後は、最終段階の上塗りに進みます。上塗りでも中塗りと同じ塗料を使用します。サーモアイシリーズは遮熱性能に特化した塗料です。断熱材とは異なり、遮熱塗料は熱を反射し、物体自体を熱くさせない特性があります。そのため屋根が熱くなることを防いでくれ、お部屋の中の気温上昇を抑える手助けをしてくれます。

屋根塗装完了

　以上でアスベスト含有スレート屋根材への塗装工事は完了です。基本的な工程は通常のスレート屋根材と変わりませんので、塗装前の判断が重要となります。
　私たち、街の外壁塗装やさんでは屋根塗装だけでなく屋根カバー工法や屋根葺き替え工事にも対応しております。総合的な観点から適切なメンテナンス方法をご案内させていただきますので、屋根のことでお困りの際はぜひ街の外壁塗装やさんの無料の現地調査をご活用ください！

　記事内に記載されている金額は2023年06月08日時点での費用となります。
　街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
　そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

関連動画をチェック！

屋根塗装が雨漏りを引き起こす！？スレート屋根の方は必見！【プロが解説！アメピタ！】