HOME > 外壁塗装はなぜ必要?外壁塗装を行う3つの理由
更新日 : 2024年05月16日
更新日 : 2024年05月16日
「なぜ外壁塗装は必要なのでしょうか?」
このように質問された時、理由を答えることができますか?外壁塗装を定期的に行っている方の中でも、理由を答えられないという方が一定数いらっしゃるのではないでしょうか。外壁塗装の重要性を理解することは、建物全体に関する知識を深化させるだけでなく、「生命安全への影響」「経済的損失」などのリスクから住まい・家族を守るために重要になってきます。
このページでは、外壁塗装の重要性とその目的に加え、適切な塗替え時期や、メンテナンスを怠ってしまった場合に起こりうるリスクについても説明します。さらに、外壁や屋根の耐用年数を延ばすためのキーポイントもご紹介します。
【動画で確認「塗料メーカーの施工保証がない理由」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
目次
目次
塗装メンテナンスを怠ると具体的に何が起こるのでしょうか?
外壁塗装を怠ったとしても、すぐには大きな問題は起こりません。しかし、だからといって「問題が起きてからメンテナンスを検討する」といったような考えでいると痛い目を見るかもしれません。目に見えて問題が起こっていなくても、外壁や屋根は常に自然の影響を受けており、目に見えないレベルでの劣化や色褪せが確実に進行しているからです。
外壁塗装は厳しい自然条件から家を保護し、資産価値を維持するために必要不可欠なメンテナンスです。ここからは、「必要不可欠」である理由について、詳しく解説していきます。
大雨や強風、極端な暑さや寒さに見舞われた日、自宅に帰ると安堵する瞬間があるでしょう。悪天候の時、屋外は確かに過酷な環境となります。自然の厳しさからあなたとご家族を守っているのは、お住まいです。
日々降り注ぐ紫外線、厳しい夏の暑さ、冬の冷え込み、土砂降りの雨、吹き付ける強風や砂埃、さらには地震など、住まいはあなたが考えている以上に様々な負荷に晒されています。新築したその瞬間から劣化は始まり、徐々にダメージが蓄積していくのが屋根・外壁です。
こうした環境にあるからこそ、メンテナンスの有無が住まいの寿命に大きく影響するのです。
人体がケアを必要とするように、住まいを長持ちさせるためにも適切なメンテナンスは欠かせません。
人間の場合、健康な生活習慣を保てば自然回復が見込めることがほとんどですが、建物の場合にはそうはいきませんので、意図的なメンテナンスが必要です。定期的な塗装は建物に蓄積したダメージを緩和し、建物の寿命を延ばすことができるのです。
外壁塗装を行う目的は、建物を保護するだけにとどまりません。新築時の美しさを再現する、または新しい色でイメージを一新してリフレッシュすることも大切な理由の一つです。加えて、近年では遮熱、断熱、低汚染といったような様々な付加機能を持つ塗料も一般的になっています。これにより、塗装によって単に外観を美しくするだけでなく、機能性も高め、新築時以上の快適な暮らしを実現することも可能です。
ここで一つ質問です。同じ立地、同じ建築スタイル、同じ築年数の2軒の中古住宅が売りに出されました。唯一の違いはメンテナンス履歴で、一軒はこれまで定期的に塗装メンテナンスが行われてきた住宅、もう一軒は何もメンテナンスされてこなかった住宅です。さて、どちらの住宅の方が高値で販売されると思いますか?
答えは言うまでもなく、「定期的に塗装メンテナンスされた住宅」です。つまり、住まいの資産価値は塗装メンテナンスの有無によって大きく影響されるのです。
そして、価値判断は「今後も安心して長く住めるかどうか」や「将来のメンテナンス費用がどのくらいかかるか」を基準に行われます。
メンテナンスされている建物がされていない建物よりも長く住めるのは当然です。
外壁塗装というメンテナンスは、長期間にわたって快適に住むためだけでなく、資産価値の維持にも重要な役割を果たします。たとえ売却の予定がなかったとしても、建物の耐久性を高め、長く住み続けるためには定期的なメンテナンスが望まれます。
定期的な外壁塗装が必要な理由は、これまでの解説でお分かりいただけたと思います。では、外壁塗装はいつ、どのタイミングで行えばよいのでしょう?
ここからは、塗替えタイミングを見極めるためのポイントと具体的な時期について解説していきます。
お住まいの周辺環境や使用されている建材によって異なってくる部分ではありますが、住宅金融支援機構が推奨しているのは「木部と鉄部は3年ごと、外壁は8年ごと」という塗替え間隔です。
現代の塗料は性能が向上しており、耐用年数が長い製品を選べば、上記のような頻繁なメンテナンスは必ずしも必要ではないかもしれません。
しかしながら、外壁塗装は建物の傷みを予防するためのメンテナンスですから、傷み出す前に塗り替えることは、決して過剰ではないでしょう。
外壁塗装劣化進行図
モルタル外壁は築8年でひびの補修と塗り替えを行うのが最適です
徐々に新築の建物に作用されることが減ってきたモルタルですが、この建材は乾燥する時に収縮する性質があるため、ひび割れやすい(可動クラック)という特徴があります。また、日本は地震が多い国でもありますので、揺れの影響でひび割れてしまうことも少なくありません。
新築から8年が経過すると、上述した稼働クラックの発生がほとんどなくなります(可動停止クラック)。
そのため、このタイミングでクラックの補修と塗装メンテナンスを行うのが最適であるとされています。
新築住宅を取り扱うハウスメーカーでは、こういった特徴を見越して、あえて耐用年数の長い塗料を使用しないことがあります。耐用年数の長い塗料を使用して、クラックの補修とメンテナンスタイミングがずれてしまうと、その分足場代などのコストが嵩んでしまうこともあるので、考え方によっては良心的に思えます。
前述した通り、一般論としては8年周期での塗替えが理想的とされていますが、実際には住まいの立地や気候などといった環境条件によって、適切な塗替え時期は前後します。
そのため、本当に適切なタイミングで塗替えを行うには、住まいが出す「塗替えが必要なサイン」を見極める必要があります。「8年周期」という一般論だけを目安にしていると、住まいが上げている悲鳴を見落とし、思わぬ損失を招いてしまうこともありますので、定期的に住まいの状態をチェックするようにしましょう。
塗膜の膨れ・剥がれ
塗膜の膨れや剥がれは、塗膜が劣化している明確なサインです。塗膜が剥がれて外壁材がむき出しになってしまうと、外壁は防水性を失ってしまいますので、雨水の侵入を招き、雨漏りの原因となってしまいます。また、たとえ軽微で小規模な剥がれであっても、周辺の塗膜もはがれやすくなってしまいますので、楽観視せず、早めに対処されることをおすすめします。
汚れが目立つ
「なんとなく住まいがくすんで見える」「汚れが気になるようになった」というのも塗替えサインの一つです。外壁の塗膜が健全な状態であれば、防水性・撥水性が高く雨水はすぐに流れ落ちます。しかし、劣化した塗膜では防水性・撥水性が低下しますので、外壁表面に水分が滞留しやすくなります。滞留した水分に空気中の埃や排気ガスといった汚れが付着するのが外壁が汚れる原因ですので、外壁の汚れが目立つ状態は、防水性・撥水性が低下している証拠なのです。
「一刻も早く塗装が必要」という状態ではありませんが、確かに塗膜が劣化しているサインですので、専門業者に点検を依頼するなどして、住まいの状態を確認してもらうと良いでしょう。
色褪せ
外壁の色褪せは、紫外線によるダメージが原因です。人間の皮膚と同様に、外壁も日焼けするのです。劣化早期に表れる劣化症状ですので、この段階で劣化に気付ければ大きな被害への発展を食い止めることができるでしょう。
苔、藻、カビ
苔や藻、カビは水分を好みますので、外壁に繁殖しているということは、外壁の汚れと同様、塗膜が劣化して水分が滞留しやすくなっている証拠です。また、これらは外壁材に根を張り浸食していきますので、ただの汚れよりも外壁が受けるダメージが大きくなります。街の外壁塗装やさんでは、早期の対処をおすすめしています。
エフロレッセンス(白華)
外壁がコンクリートやモルタルである場合、経年とともに表面に白い物質が現れることがあります。これはエフロレッセンス(白樺現象)と呼ばれ、クラックなどから侵入した雨水が内部の石灰質と溶け合って表出し、さらに大気中の二酸化炭素と反応することで炭酸カルシウムとなり析出する現象です。
外壁が鉄筋コンクリートである場合には注意が必要で、石灰質が表出して中性化が進んだコンクリートでは鉄筋が腐食して寿命を大きく縮めてしまいます。内部に鉄筋が入っていなければ建物の強度に影響を与えることはありませんので、外観だけの問題になります。
クラック(ひび)
前述した通り、モルタル外壁で発生しやすい症状で、ハガキが挟まる程の大きさになると雨水の侵入を招いてしまいます。モルタル外壁以外では、サイディング外壁の継ぎ目に施されるコーキングのひび割れや亀裂なども注意が必要です。
金属部のサビ
外壁材が金属である場合、サビが発生するリスクがあります。SGL(エスジーエル)やガルバリウムなど、対錆性のある素材も広まっていますが、表面についた傷などから錆が広がるケースは少なくありません。錆を放置すると、やがては腐食し、ボロボロに崩れ落ちてしまいます。
木部の劣化
水分を吸収しやすい木部は特に塗膜の劣化に注意が必要です。破風や軒天に木材が使用されていることが多く、雨水を吸った木材は、あっという間に腐食が進んでしまいます。
外壁塗装の必要性は理解していても、実際に手を付けるのは簡単な話ではありません。スーパーで野菜を買うような日常的な出費とは桁違いで、数十万円から百万円以上もかかる場合があります。さらに、計画段階から工事完了までには相応の時間が必要です。
そのため、二の足を踏んでしまう方が多くいらっしゃるのは無理もありませんが、外壁塗装を怠ることで起きる問題は、外壁塗装以上にコストも時間も掛かってしまうということを専門家として断言します。
水分は建物の耐久性に大きな影響を与える要素です。例えば、雨水が建物内に侵入すると、梁や柱などの構造的に重要な部分が腐食してしまいます。建物の寿命が縮むのも当然といえるでしょう。
雨水などの水分から建物を守るのは屋根や外壁ですが、その屋根や外壁を守っているものは何でしょう?
屋根や外壁は塗装によって守られています。
つまり、外壁の防水性は塗装によって初めて確保され、それによって建物は雨や水の侵入から保護されます。外壁材そのものは基本的に防水機能を有していません。塗料が適用されることで初めて、雨や水分からの保護機能が発揮されるわけです。
このような背景から、サイディング、モルタル、ALCを含む多くの外壁材には塗装が必要です。そして、外壁だけでなく、雨樋、軒天、破風、鼻隠し、雨戸、そしてもちろん屋根などにも同じく塗装による保護が求められます。
適当なタイミングでの塗装が行われない場合、外壁の劣化は進行し、それが雨水の侵入や構造部材の腐食に繋がります。最悪の場合、建物の損壊に至ってしまう可能性すら秘めています。
繰り返しになりますが、外壁塗装は予防メンテナンスの一環です。塗料が形成する塗膜により防水機能を提供し、これによって雨漏りなどの被害から建物が保護されています。
つまるところ、未来の問題を予防するために費用をかけるか、あるいはダメージが明らかになり、実害が出てから修復作業を行うか、どちらかを選ばなければならない状況になります。お住まいのメンテナンスは結局のところ、これら二つの選択肢のいずれかです。
外壁について言えば、塗装や張り替え、カバー工法などの修繕・メンテナンスはどれも安くはありませんが、費用面での違いは無視できない程大きいといえるでしょう。たとえば、30坪の住宅で外壁塗装を行う場合の相場は約80万円ですが、外壁の張り替えになると150万円以上です。さらに、損傷が進行して外壁の内部や建物の構造に修繕が必要であれば、費用はさらに数十万円から数百万円と膨らんでしまいます。
「外壁を健全な状態に戻す」という目標は共通ですが、予防としての塗装は数十万円で済むのに対し、損傷が進行して根本的な修繕や外壁の再構築が必要になった場合には、費用は2倍、3倍と跳ね上がってしまいます。
早期のメンテナンスが最終的なトータルコストの削減につながることをご理解いただきたいと思います。
住まいを所有する以上、定期的なメンテナンスや修繕は絶対に必要になります。しかし、絶対に必要だからこそ、できるだけメンテナンスの周期を延ばし、経費を最小限に抑えて住まいを維持したいものです。
最後に、外壁が長持ちするためのキーポイントについてご紹介しましょう。
耐用年数の長い塗料を使って外壁塗装を依頼する
多くの方がご存知かもしれませんが、塗料にはアクリル、シリコン、フッ素、無機などといった多様な種類があります。これらは費用や耐久性に違いがあり、基本的に耐久性が高いほど費用も高くなります。しかし、メンテナンスサイクルを長くしたい場合には、フッ素塗料や無機塗料などの長寿命な塗料を選ぶ価値があります。
外壁塗装で使用されることが多いシリコン塗料の耐用年数は10年程とされていますが、フッ素塗料では13年~15年、無機塗料では最大で約20年もの耐用年数が期待できます。
(ただし、これはあくまで目安であり、外壁のコンディションなどによって年数が変わってくるため注意が必要です。)
使用する塗料によって、耐用年数は1.5倍から2倍にも伸びることがあります。場合によっては、外壁が耐用年数を迎えるまでに必要な塗替え回数を減らすことも可能です。もちろん、これにはいくつかの要素、例えば今後何年間その住宅に住む予定か、建て替えの計画があるかなど、状況に応じて最適な選択は変わります。
しかし、メンテナンスのサイクルを延ばすことでコストを抑え、さらに長期間外壁を保護できると考えると、耐用年数の長い塗料を選ぶメリットはとても大きいと言えるでしょう。
定期的にご自宅の点検を専門業者に依頼する
外壁や屋根などの外装部分は、強風、雨、雹、そして毎日の紫外線など厳しい環境に常に晒されています。そのため、劣化は常に進行しており、いつ「裂けた」「外れた」「壊れた」といったトラブルが起きるか予測が難しい状態です。
日々、自宅の外装の状態を確認しているという方はほとんどいないでしょうから、気づかぬ内に劣化が進行して気づいた時には手遅れに。。といったことも少なくないのです。
そのため、定期的に外壁専門の業者に住まいの状態を診てもらうことをお勧めします。目に見えにくい屋根や破風、鼻隠し、雨樋などの付帯部まで細かくチェックして、問題が大きくなる前に修繕することが重要です。このような継続的な点検と修理が、大きな費用をかけずに住まいを長持ちさせる秘訣と言えるでしょう。
外壁塗装の重要性、放置すると生じるリスク、そして長く維持するためのポイントについて解説しました。確かに「新築からの劣化」は多くの住宅で共通の問題ですが、立地条件や使われている外壁素材、新築時の状態などは住まいごとに異なる点です。同様に、劣化の進行度や存在するダメージも住まいごとに違うため、必要な対策も一軒一軒異なるのが現実です。
そうであるからこそ、私たち街の外壁塗装やさんは必ず経験豊富なスタッフが訪問し、見落としがないよう時間をかけて隅々まで丁寧に点検いたします。お客様へのヒアリングもしっかりと行い、これまでの経緯やご要望等をお聞きした上で、最適な修繕プランを検討・ご提案いたします。
「住まいを長持ちさせたい!」というのはもちろん、「断熱に興味がある」「どんな塗料があるか知りたい」といったようなご質問・ご相談も大歓迎です!街の外壁塗装やさんでは、住まいの点検を無料で承っていますので、ぜひお気軽にお問合せください。
街の外壁塗装やさんは日本全国へ展開中です!
街の外壁塗装やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも外装リフォームを承っております。お住まいのエリアをお選びいただくと、各エリアの街の外壁塗装やさんサイトへ移動します。
街の外壁塗装やさんは日本全国へ展開中です!
街の外壁塗装やさんは神奈川県以外にも東京都、千葉県などでも外装リフォームを承っております。バナーをタップすると街の外壁塗装やさん全国版サイトへ移動します。