へこんでしまうバルコニーの床の原因とは

　現地調査にお伺いさせて頂いた時の様子になります。どうやらお客様も最近気づかれたとの事で、バルコニー床が一部フカフカしているとの事でした( 一一)

　詳しく見てみると、写真の赤い丸部分にありますドレン廻りの床がフカフカしておりました((+_+))

　漏水が既に相当前から始まっている事が想像できます。ただ、室内には雨漏りしていないとの事ですので一度外に出て一階から見上げてみる事にします。

軒天周りにきになる跡がありました

　一階におりて、外からバルコニーを見上げた様子がこちらの写真になります！

　赤い丸で囲んだ部分がちょうどバルコニーの隅になり、ドレン廻りのちょうど真下にあたります。よくよく見ますと亀裂が入っている様に見えますね( 一一)

モルタルに亀裂が入り雨染みが拡がっていました

　近くで見てみますと、モルタル仕上げの外壁に大きなクラックが発生しており、そこから茶色い雨染みが拡がっている様子が確認できました。

　ドレン廻りの経年劣化の可能性が強い為、今回はバルコニー側と軒天側、両方を開口して内部を補強し、仕上げに防水工事をするご提案をさせて頂き、ご用命頂けました(^^)

漏水改修工事着工

　こちらはフカフカしていたFRP防水面を開口した様子です。内部は思ったよりも腐食が拡がっており、雨漏りの怖さを認識できます( 一一)

　やはり開口して確認できたのがドレン廻りからの漏水が拡がって様々な箇所に影響していた事です、こちらは新たに構造用合板を取り付けて下地補強を行いました(^^)

軒天を解体して状態を確認してみます

　上裏、軒天も解体してみますと想像以上に雨漏りの影響が出ており、木材の腐食、白カビの発生などが確認できました((+_+))

　このままでは防水工事をしても意味がありませんのでしっかりと、下地補強しておきます。

　こちらが骨組みをし新しい下地材にて補強した様子です。これで一安心ですね(^^)/

　ただ、モルタル仕上げの外壁ですのでこのまま仕上げではございません。しっかりと同様にモルタル仕上げにして最後は塗装も施します！

左官でモルタル仕上げを再現致します

　ラス網を入れてモルタルを塗り込んでいきます。模様もできるだけ既存に近い状態になるように職人の腕が光仕事ぶりです(^^)/

　最後に、塗装職人が下塗りからはじまり、中塗り～上塗りの二回仕上げにて塗装していきます。既存の外壁色が不明な為に現地にて色合わせを行っての塗装になります。

　どうしても部分的に塗装の継ぎ目が出来るところは風合いが変わる場合があります、こればかりはどうしようもないのでなるべく近い色に調色をさせて頂いております(^^)

大工工事、左官工事、塗装工事にて外部仕上げが完了です

　塗装もしっかり3工程行いまして、外部の仕上は完了となります！

　天候にも恵まれまして、工事は順調に進みました。雨が降る可能性もありますので、毎日養生をして現場を進めさせて頂きました(^^)/

防水工事開始です(^^)

　外部が仕上がったので、次はバルコニー内部の防水工事の着工になります(^^)/

　まずはケレン処理、下地処理を行っておきます！今回平場部分は新たに下地を設けますが、立上り部分はそのまま防水を行いますのでケレンはとても重要になります。

立上りにプライマー塗布

　ケレン後、立上りと側溝部分にはプライマーを塗布致します(^^)

　平場は通気緩衝工法にて新しく下地を入れて通気緩衝シートを敷設致しますが、立上りと側溝に関しては密着工法になりますので、プライマーを塗布しておきます。

改修ドレンの設置

　次に改修ドレンの設置です。既存の傷んでしまっているであろうドレンに被せるように鉛製の改修用ドレンを取り付けます。改修ドレン内に入った雨水は、直接雨樋内部につながるようになっている蛇腹配管へ入り込みますので建物内部へ雨水が入りにくい仕組みになっております！

下地材の取付

　今回は一部フカフカしていた、という程下地材が腐食していた事もあり、せっかくの防水工事を行いますので新たに下地材を入れて補強もしておきます(^^)/

通気緩衝シートの敷設

　続きまして、こちらは通気緩衝シートの敷設になります。こちらは下地に含まれる水分などによる防水層のフクレを防ぎ、さらに下地の動きを緩衝してくれる物になります。

　通気緩衝工法の良い所は、水分や湿気を逃がせられる事にあります。そうすれば防水層が内部より傷めつけられて膨れてしまったり防水層の塗膜が傷んだりすることを抑えたりすることが可能です(^^)/

入隅の補強メッシュ取付

　通気緩衝シートの敷設が終わりましたら塗膜が傷みやすい入隅部分へ補強メッシュを取り付けてゆきます(^^)/

　メッシュは補強布とも呼ばれ、膜厚の確保や、ウレタン防水層の補強が望めますので、ウレタン防水工事時は必須な役物です。

脱気筒の取付

　こちらは、「脱気筒」と呼ばれる役物になります。

　　防水層と下地の間に発生する水蒸気等を排気するための筒になります。一定の面積ごとに設置するようになっておりまして、今回は施工箇所がバルコニーですので1箇所取付させて頂きました。

ウレタン塗膜防水1層目塗布

　いよいよ最後にウレタン塗膜を流し込んでゆきます。今回使用させて頂いたのは田島ルーフィングのオルタックエースになります。

　こちらの商品は現場での人的ミスを防ぐ為に、主剤と硬化剤から成り立っておりますが、混合不良が起きないように色付けがなされております。綺麗に写真の様に均一な水色になれば問題ないといった形です。職人の熟練度に関係なく一定の施工品質が保たれます(^^)/

ウレタン塗膜防水2層目塗布

　続けて膜厚なオルタックエース、2層目の塗布になります。しっかりと乾燥時間を設けてから2層目を流してゆきます。

最後にトップコートを塗布し施工完了です！

　最後に専用のグレー色のトップコート塗布を行い、通気緩衝工法によるウレタン塗膜防水の完成になります(^^)/

　環境に配慮したオルタックシリーズは街の外壁塗装やさんでも多く施工させて頂いております。臭気も少なく安心な塗膜防水材ですのでお勧めです！

雨漏り改修工事竣工

　横浜市金沢区釜利谷東にて、雨漏り改修工事が無事に竣工となりました。

　雨漏りは気づいた時には既に相当前から始まっており、思いのほかお住まいが傷んでしまっている事も多いのが現状です。

　屋根や外壁のメンテナンスと同様に、バルコニー等も定期的にメンテナンスが必要です。思っていらっしゃるよりも紫外線や風雨の影響は計り知れません。

　今回の施工は防水工事だけではなく、大工や左官、塗装工事も入っておりますが足場架設も含めて、税込947,000円にて施工させて頂きました！

　この度はご利用頂きまして、誠にありがとうございました(^^)/