外壁材をさまざまな刺激から守るためには、定期的な塗装メンテナンスが必要になります。しかしながら、なかには塗料が定着しづらく、塗装するのが難しい「難付着サイディング」と呼ばれる外壁材もあります。また、屋根材の中にも、基材に不具合があるために塗装を行っても意味がないスレート(カラーベスト・コロニアル)が存在します。このような理由から、屋根塗装・外壁塗装はあらかじめ塗装ができるかどうかを確認して慎重に進める必要があります。
難付着サイディングの場合は、下塗りから適切なものを使わなければならないので注意しなければなりません。
ここでは、難付着サイディングの特徴と見分け方のポイントについてご説明します。
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更新日 : 2023年05月10日
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塗装が難しい外壁である難付着サイディングと塗装に意味のない屋根材のご紹介!
目次
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【動画で確認「難付着サイディング」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
難付着サイディングボードは、光触媒、無機系ハイブリッド塗料、親水性、フッ素系などいろいろありますが、全体的に、「汚れが付着しにくい」といった特徴があります。きれいな状態を長く維持できるのが魅力で、積極的に検討したいとお考えの方も少なくありません。
窯業系サイディング、金属系サイディングにも難付着サイディングボードが存在しています。汚れにくいというメリットがある反面、弱点もあります。それは、塗料が密着しにくいことです。そのため、一般的な方法ではすぐに塗料が剥がれてしまいます。
難付着サイディングボードを使ったお住まいに塗装メンテナンスされる方は、この特徴を理解したうえで塗装について検討しなければなりません。また、どのタイプの外壁材を使ったのか覚えていない方も注意が必要です。見ただけでは、一般的な外壁材なのか難付着サイディングボードなのか判断するのが難しいからです。
難付着サイディングボードは、確かに汚れにくい特徴がありますが、メンテナンスが不要というわけではありませんので、適切なタイミングで塗装メンテナンスをしましょう。
すでに設計書などを処分している場合は、建築の際どのような話を聞いていたか思い出してみてください。きれいな状態が続くとか、汚れにくいなどと説明を聞いて選んでいた場合は、難付着サイディングボードの可能性があります。
光触媒塗料による塗装やコーティングがされている
光によって化学変化が起こり、何もしなくても塗膜の表面の汚れを分解して落とす力を持っているのが光触媒塗料の特徴です。抗菌機能もあり、きれいな状態が長続きします。ただし、すべての汚れに対応できるわけではありません。
シリコン塗料やラジカル塗料なども人気がありますが、これらと比較しても価格が高く、費用はおよそ1.5倍となっています。
無機系塗料による塗装やコーティングがされている
ガラスや鉱物などの無機成分が含まれている塗料で外壁材が加工されているものがあります。無機系塗料には、紫外線に強く、汚れにくく色あせしにくいといったメリットがあります。
塗料の中でも費用が高額になっていますが、耐用年数が群を抜いて長いという特徴があります。
親水性の塗料による塗装やコーティングがされている
水になじみやすい親水性塗料は、セルフクリーニング機能によって外壁の表面に付いた汚れを流す働きがあります。撥水タイプではないため、外壁の表面を水の粒が落ちていくように流れるのではなく、広がった水分が汚れと共に流れていきます。
ただし、雨が降れば外壁がきれいになりますが、雨が降らない日が長く続くと外壁の汚れが落とせません。
フッ素塗料による塗装やコーティングがされている
耐用年数が長く、汚れにくくて艶やかな仕上がりになるのが、フッ素塗料の特徴です。紫外線のダメージを受けにくいほか、苔やカビ、藻などが発生しにくいという魅力もあります。
難付着サイディングボードの見分け方2
外観や特徴、建築時の年代に注目する
一般的なものは、年月とともにくすんだ色になってきたり汚れなどが目立ってきたりします。特に、直射日光を受ける面はそれを感じる場合が多いかもしれません。半面、難付着サイディングボードは汚れにくくきれいな状態が長続きします。また、光沢の衰えも穏やかです。
また、難付着サンディングはそれほど昔から存在していたものではありません。多くのお住まいで採用されるようになったのは、2001年以降です。このあたりを踏まえて、考えてみてください。
建ててから10年経っていてもチョーキング現象が起こっていない
一般的な窯業系サインディングは、塗料の耐用年数(約10年)が近くなってくると、劣化の目安の一つである「チョーキング」と呼ばれる現象が見られます。外壁を触れた際に、指先にチョークの粉のようなものが付着します。チョーキングが見られない場合も、難付着サイディングボードの可能性があります。
21世紀以降に建築した
多くのメリットを持つ難付着サイディングが世の中に広まりだしたのは2001年頃からです。汚れにくい、雨によって汚れが洗い流されるなどの魅力的な機能を持ったサイディングは、メンテナンスフリーとして紹介されていることもありました。
実際には一切メンテナンスが不要というわけではありませんので、間違った解釈ではありますが、それでもきれいな状態が長く続くのは大きな魅力です。
2000年以前に建てた家であれば、難付着サイディングの可能性は低いと言えます。それより新しい場合は、難付着サイディングを使っている可能性が高いです。
これまでご紹介してきたように、難付着サイディングボードの可能性があるポイントがいくつかあります。分かりやすいフローチャートをご用意しましたので、お住まいを当てはめてみてください。
難付着サイディングボードの可能性は高そうですか?製品などの情報だけではっきりと断言できるわけではありません。併せて、外見的な特徴に当てはめてチェックしてみましょう。
外見的な特徴をチェック
すべてにYESとお答えになった場合は、難付着サイディングボードの可能性が高いと言えます。判断が難しい場合は、街の外壁塗装やさんの無料点検をご利用ください。
難付着サイディングボードは、特殊であるため塗り替えが難しいのですが、塗装できないというわけではありません。むしろ、「メンテナンスフリー」という言葉を信じてまったく塗装しないほうが心配です。注意すべきことは、難付着サイディングボードに合わせた適切な塗装が必要であるということです。
下塗り塗料は、専用のものを使用します。また、密着力が高いシーラーを用いて施工することもポイントです。これらを誤ってしまうと、短期間で塗膜がダメになってしまうため、適切な材料と道具、そして知識を持った業者に依頼することが必要になります。
また、難付着サイディングボードに用いる下塗り材は、外壁材に含まれる有機物と無機物のどちらにも対応できるものでなければなりません。無機と有機のハイブリッド型のエポキシ系シーラーを使用すれば、外壁塗装ができます。
屋根材の中には、塗りにくいのではなく、塗装をお勧めしないものがいくつかあります。それまで屋根材に含まれていたアスベストが規制された頃に製造されたスレート屋根材の一部です。アスベストを使用しなくなったことで、強度が弱くなってしまったものもあり、塗装したとしても劣化症状を止めることができないため、塗装しても無駄になってしまうのです。
すべてのノンアスベスト屋根材が塗装をお勧めしないというわけではありませんが、参考までに覚えていただければと思います。
外壁も屋根も、塗装には多くの知識と経験が必要になります。外壁材や屋根材によって、施工方法が異なることもあれば、そもそも塗装を避けたほうが良い場合もあるからです。悪徳業者に依頼するのは当然ながら避ける必要がありますが、悪気がなくても間違った施工をおこなってしまいトラブルを発生させてしまう業者もあります。
難付着サイディングは特殊な外壁材です。日々進歩する建築資材に対して、きちんと対応できる業者を選ぶことが、安心安全、且つ無駄がない塗装のポイントです。
街の外壁塗装やさんでは、日々進化する屋根材について学び、適切な施工をおこなっています。塗り替えしにくい外壁や、屋根塗装しても無駄になってしまう屋根材などについて知りたい方も、お気軽にご相談ください。
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