お住まいのイメージを左右する外壁は、素材だけでなく色選びによっても印象が大きく変わります。外壁塗装の塗料にはさまざまな種類があり、「艶があるタイプ」か「艶がないタイプ」か、どちらを選ぶかによってもさらに印象が違って見えるため、塗料選びは重要です。
艶の出し方に段階を設定している塗料があることをご存知でしょうか。ピカピカに光沢があるタイプから、完全に光沢を消した艶なしタイプまで、お好みによって調節することができるのです。
本記事では、外壁塗装の塗料の選び方や、艶あり・艶なしの塗料の特性、耐用年数、外壁塗装の塗料選びのポイントなどを解説します。これから新築の外壁塗料を選ぶ方や、外壁リフォームで塗料選びに迷っている方は、ぜひ参考になさってください。
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更新日 : 2023年04月13日
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外壁塗装の塗料選び!艶ありと艶なしを解説
【動画で確認「外壁塗装・艶有り?艶なし?」】
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目次
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「艶」とは、物体の表面から出るしっとりとした光、光沢、滑らかな面に浮かぶ光の反射、などと辞書では説明されています。では、塗料で表現される「艶」に、私たちはどのようなイメージを持っているでしょうか。外壁塗装の塗料を選ぶ際に、「艶があるタイプ」を希望される方は、大抵、ツルツル・ピカピカにコーティングされているイメージをお持ちではないでしょうか。逆に、「艶がないタイプ」の塗料を希望される方は、どちらかと言うと、落ち着いた和風テイストの雰囲気を好む方かもしれません。
外壁塗装の塗料や工業製品では、60度の角度から光を当て、反射した光が何%になっているかを測定したものを艶のアリ・ナシの尺度としています。その数値化されたものをグロス値(または光沢度)と呼びます。
新築時やリフォーム時、外壁塗装する際に重要視するのは、塗料の種類と色選びではないでしょうか。この2つだけでも、ご希望のイメージをかなり実現できますが、実は「艶あり」「艶なし」の選択によっても、外観のイメージはかなり変わりますので、ぜひともフォーカスしていただきたいです。
一般的に、艶ありの塗料の方が耐久性が高いと言われています。塗料における艶ありとは、表面が滑らかで汚れがつきにくく、寿命が長くなるということです。艶なしはその反対で、ざらざらした表面には汚れがつきやすく、劣化が進みやすいという特徴を持っています。艶なしよりも耐用年数が長ければ、艶ありを選んだ方が良いと思えるのは当然のことです。
しかし昨今では、このマット仕上げの艶なしの塗料にも、耐久性を持たせたタイプが出てきています。選択肢が広くなったことで、艶なしの塗料をお好みの方には朗報と言えるでしょう。これからは、安易に耐用年数で艶ありを選ぶ必要はありません。お好みの素材・色・艶を、同じ条件で選択できるようになるわけですから、納得のいく外壁塗装が実現できるでしょう。
塗装の艶には、光沢度を基準にして5段階のタイプがあります。艶なしから順に光沢度が上がり、艶あり・艶なしを分けています。
光の反射率が5%以下を「艶なし」、反射率10~20%を「3分艶」、反射率30~40%を「5分艶」、反射率55~65%を「7分艶」、反射率70%以上を「艶あり」として分類しています。
ただし、これらの艶は、すべての塗料に設定されているわけではありません。塗料によって異なりますので、塗料選びの際に確認することをオススメします。つまり、好みの色が決まったとしても、艶あり・艶なしを選択できない塗料もあるのです。この点には注意して、仕上がりの状態がわかる塗り板サンプルなどで確認すると良いでしょう。
艶有り |
光の反射率70%以上 |
7分艶 |
光の反射率55~65% |
5分艶 |
光の反射率30~40% |
3分艶 |
光の反射率10~20% |
艶消し |
光の反射率5%以下 |
艶あり塗料の特性として、汚れがつきにくいことが挙げられます。艶ありは、表面がツルツルで滑らかな状態です。艶があることで表面に汚れを付きにくくし、塗膜の劣化を防ぐことで耐用年数を長くします。一方、艶なしは表面がざらざらしているため、汚れがつきやすくなります。表面に汚れがつきやすければ、塗膜を劣化させることに繋がるため、耐用年数が短くなってしまいます。
艶ありの塗料に艶消し材(フラットベース)を加え、艶の出し方を調整します。このフラットベースの特性は、艶ありの塗料の表面に凸凹を付けることで光を乱反射させ、艶を少なく見せる点です。これにより塗膜の性能を若干低下させるため、艶ありよりも艶なしの方が劣化が早まると言えるのです。
塗料の役割は、塗装面を保護して耐久性を持たせることです。長持ちさせるには、劣化の原因となる汚れなどを付きにくくしなければならないため、表面が滑らかな艶あり塗料の方が耐用年数が長くなるわけです。
水谷ペイントが開発した外壁塗装用塗料「ナノコンポジットシリーズ」は、3分艶(光の反射率10~20%)と艶消しに近いタイプです。ナノテクノロジーにより、「汚れにくい」「色褪せしにくい」「燃えにくい」「防カビ」などの機能を兼ね備えた画期的な塗料と言えます。カラーバリエーションも豊富ですので、お好みにあわせた色選びも可能です。
一般的に、シリコン塗料の耐用年数は10年程度と言われています。では、艶ありと艶なしではどの程度違うのでしょうか。艶あり塗料の場合、調整剤を混ぜた艶なし塗料と比べて、1.5~3年ほど耐用年数が長くなるとされています。ただし、これはあくまでも目安で、実際には気候・環境・立地などの条件が大きく影響するため、さほど大きな違いがあるわけではないケースもあります。
また、艶なし塗料の場合、艶あり塗料に調整剤(フラットベース)を混ぜるため、混ぜムラなどで耐久性が落ちることも考えられます。耐用年数を最優先に考える方は、艶あり塗料を選択する方が良いでしょう。先程ご紹介した「ナノコンポジットシリーズ」の塗料の場合、耐用年数は14~16年程度です。
ここからは、艶あり塗料と艶なし塗料のそれぞれの主なメリットとデメリットを見ていきましょう。新築で外壁選びにお悩みの方や、外壁リフォームをご検討中の方は、それぞれの特性をご理解いただいた上で、塗料をお選びいただくと良いでしょう。
- 1.耐用年数が長い
- 2.汚れが付きにくい
- 3.選択肢が多い(種類が豊富)
- 4.新築時のように光沢感が出る
- 1.艶がもつのは3年程度
- 2.見た目に派手な印象
- 3.安っぽく見えることがある(種類が豊富)
- 1.マットで落ち着いた印象
- 2.日本家屋に合う
- 3.高級感がある
- 4.艶の度合いが一定
- 1.汚れが付きやすい
- 2.艶ありより耐用年数が短い
- 3.選択肢が少ない(種類が少ない)
塗料選びで注意しなければならないのは、塗料のカタログや写真の色と、実際に塗装した色ではイメージが異なることがある点です。カタログを見ただけで色を決めてしまうと、仕上がり後に思っていたイメージと違うことが起こりかねません。また、艶ありと艶なしではかなり印象が異なります。カタログだけでイメージできない場合は、カラーシミュレーションや塗り板サンプルで確認することをオススメします。
私たち「街の外壁塗装やさん」では、次の写真のように、カラーシミュレーションや、実際に使用する塗料の塗り板サンプルを無料でご用意しています。カラーシミュレーションでは、実際のお住まいの写真を使って塗り替え後の完成イメージを可視化できるため、ご好評をいただいております。
また、実際に使用する塗料を塗った塗り板サンプルでは、艶あり・艶なしの度合いが確認できます。次の写真のように、艶なしのマット仕上げと、艶ありのグロス仕上げでは、かなり印象が異なるのがお分かりいただけるはずです。
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