更新日：2019年07月25日

横浜市青葉区市ヶ尾町にお住まいのお客様より、外壁が黒ずんでクラック(ひび割れ)も気になるとの事で調査の依頼を頂きました。

どうやらお話を伺いますと外壁に使われているのはモノプラルと呼ばれるフランス産の天然漆喰との事です。

外壁調査をしていても中々見る事がない外壁でした。

(外壁材の種類はこちらをご覧ください。)

 

外壁を触ると石粒がポロポロと落ちてきてしまいます

 

気にされているクラックはサッシや庇近くなどからが一番多く、それ以外にも多く確認できました。

モノプラルの特徴は意匠性が非常に高く、はっ水や防水効果や汚れが付着しにくいという事が挙げられますが、どうやら雨水の吸い込みや結露で外壁に苔やカビが生えてしまっているようです。ただ、汚れても専用薬品を使って外壁を洗浄するとすぐにきれいになると言われております。ただし、カビがクラックの奥まで入り込んでいる場合はどうでしょうか。

特徴として意匠性の為にコテ仕上げが綺麗なこちらの建物ですが、高圧な水をあてて洗浄してしまうと石粒が落ちてしまうのではないかと心配になります。

 

モルタルやサイディングと同じようにチョーキングや汚れも多く確認できます

 

外壁を触ると石粒が落ちてしまうのと同時にチョーキングが起きているのが分かります(写真左)。

またモノプラル自体は汚れに強い性質を持っていますがあくまで立地や環境によって変わるようです。やはり北側などの日当たりが悪い面ほど石粒が落ちやすく黒く変色して汚れが溜まっている所が多く確認できました。本来は汚れたら洗浄だけで充分のようですが、気にされているクラックなどのひび割れは洗浄ではどうにもなりません。

塗装で保護や修繕をするならばどの塗料が適正かきちんと調べてからでないと問題が起きてしまいます。

 

 

 

写真ですとちょうど化粧の板、幕板が張られている下端から黒く染みて外壁が汚れているのがお分かりいただけると思います。

洗浄でどこまで汚れが落ちるかが未知数、またクラックなどのモルタルや窯業系サイディングでも起きる経年劣化が起きているために補修も必要な状況です。

今後は職人と打合せしながらどのような性質を持つ塗料ならばきちんとお客様のご希望通りの外壁塗装工事になるか、の流れになりました。

塗装も外壁材や立地、環境によって合うものと合わないもの、無意味なものと様々です。塗装でお悩みならば街の外壁塗装やさんへお任せください。

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