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ベランダからの雨漏りで注意したい、防水工事における「立ち上がり部分」の重要なポイントとは?
更新日:2024年09月24日
普段ベランダやバルコニーを使用していて、床面のひび割れや亀裂が増えてきた・気になるようになってきたと思われたことはございませんか?
こうしたベランダの防水層の劣化は雨漏りに繋がりやすい劣化症状の一つなので、早めの対処が重要になってきます。
そして、そんなベランダ防水において注目していただきたい劣化状態が、「立ち上がり」とされている箇所の防水層の状態です。
今回はこの立ち上がり部分の防水処理が不十分だったために雨漏りが発生した事例とともに、防水工事での立ち上がり部分の重要性について解説していきたいと思います(^▽^)/
ベランダにおける防水工事の重要性
ベランダやバルコニーは水が溜まりやすい場所であり、雨漏りのリスクも高いです。
そのため、床面に形成された防水層によって雨水をしっかりと遮断し、適切な排水を行うことで雨漏りを防止する必要があります(^▽^)/
劣化すると亀裂やひび割れを引き起こしてしまい、雨漏りの原因となってしまうため要注意となります(-_-;
防水層に劣化による亀裂などが発生すると、雨水がベランダの床面から建物内部に浸透し、壁や天井にシミや腐食を引き起こす恐れがあります。
そこで、傷んだ防水層を放置してしまわないために、必要に応じたベランダやバルコニーへの防水工事が重要となってくるのです(*^^)v
ベランダの防水工事にはウレタン防水、シート防水、FRP防水など、様々な工法がありますが、現在最も主流とされているのはウレタン防水工事です。
立ち上がり部分への防水
ベランダの防水工事において、立ち上がり部分の処理は特に重要です。
「立ち上がり」とはベランダの床面から垂直に立ち上がった部分のことを指し、通常は外壁や手すり壁、サッシ下部などが該当します(^▽^)/
なぜ立ち上がり部分の処理が重要かと言いますと、こうしたほか建材との取り合いになる箇所は雨水が浸入しやすいためです。
もし床面のみに防水層を形成したとしても、立ち上がり部分となる端から雨水の干渉を受け続けることになり、傷みが進行してしまいます。
そのため、床面と立ち上がり部分に関しては防水層に隙間が発生しないような処理が必要となるのです(^▽^)/
例えばウレタン防水工事では、防水塗料を流して防水層を形成するのですが、床面と立ち上がり部分では使用する塗料の硬さが分かれています。
立ち上がり部分は重力で塗料が垂れて厚みが失われないよう、平場用よりも硬いウレタン防水材を塗布していくのです。
立ち上がり部分から雨水が浸入してしまっていた事例をご紹介
ここからは実際の調査でバルコニーの立ち上がり部分から雨水が浸入してしまい、雨漏りに発展してしまっていたケースを確認してみましょう(^▽^)/
相模原市南区で調査!雨漏りは防水層からと思われる。。。
相模原市南区にお住いのお客様より、一階のお部屋で大雨のときに雨漏りを起こしているので原因を調査してほしいとお問い合わせをいただき、現地調査にお伺いしてきました。
雨漏りを起こしている部屋の真上にはバルコニーがあり、おそらくこのバルコニーから雨漏りをして下の部屋に水が回っているものと思われる状況でした(;´・ω・)
立上りが無い防水仕上げ
防水層を見てみると、もともとはモルタル仕上げのアスファルト防水だったものと思われますが、なぜか平場にだけFRP防水が重ね工法で施工されていました(;´・ω・)
現場を知っている我々からすると、この作りは非常におかしな造りと言えます。。。
FRP防水は確かに長持ちで良い防水仕上げですが、このようなモルタルに対して施工するとFRPの硬さが悪い方向に働いてしまい、防水層の剥がれなどが起きやすくなってしまいます。
また、立上りを設けていないので、これはもう防水が端っこから剥がれていくのは当然の結果と言えます。
サッシ下にも立上りがありませんでした
サッシ下を見てみると、こちらは部妙に立上りが設けられていましたが、最後のもう一息のところで立上りがなくなっていました(;´・ω・)
触れてみると防水層が浮いてパカパカしていたので、おそらく大雨の際にはここから水が回っているものと思われます。
確実に原因を調査するのであれは散水試験によってピンポイントで原因を追究していく調査もございますが、そちらは¥55,000(税込)からの有料でのご案内となります(^^)/
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