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    更新日 : 2023年05月19日

    更新日 : 2023年05月19日

    外壁材と塗料の相性には注意が必要!フッ素・無機・弾性塗料で塗り替えの際に気を付けること!

    フッ素・無機・弾性塗料で塗り替え 気をつけたい!外壁材との相性

     外壁の塗り替えをするなら、できるだけ耐久性や耐用年数に優れた塗料を使いたいと考えるでしょう。そんな方には、フッ素塗料をおすすめしています。また、無機ハイブリット塗料も耐用年数が長く、艶ややかな状態が長持ちするのでおすすめです。
     しかしながら、これらの塗料はすべての外壁に適しているわけではありません。塗料を選ぶ際は、外壁材との相性も確認したうえで選択することが必要です。

    【動画で確認「外壁材と塗料の相性」】
    長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。

    動画で見たいという方は是非ご覧ください!

    外壁用の塗料なら何でも使えるわけではない?
    塗料と外壁材には相性が存在する!

    外装には様々な建築資材が用いられ これら建築資材に合わせた最適な 専用塗料が用意されています!

     ご存知の方も多いと思いますが、建物に使用できる塗料は数多く存在しています。屋根用と外壁用があるほか、外装には金属部分や木部などがあるため、それぞれに合わせた塗料を塗らなければなりません。金属部分には金属用の塗料、木部には木部用の塗料を選ぶことが必要です。

    下塗り、中塗り、上塗り時も それぞれの工程で外壁に対して 相性の良い最適な塗料を選びましょう!

     なかには、塗料であれば何を塗っても良いと思われている方や、耐久性にだけ注目して判断すれば良いと思っている方もいるかもしれません。結論から言えば、これはおすすめできません。なぜなら、相性が悪い塗料を塗ってしまうと、せっかくの塗料の性能を十分に発揮できないからです。
     外壁塗装にも同じことが言えます。モルタル、窯業系サイディング、金属サイディング、ALCが多いですが、中塗り・上塗り塗料だけでなく、下塗り塗料も外壁材に合わせて最適なものを選ばなければ、せっかくの塗料のメリットを生かすことができません。

    最も相性のいい塗料とは

     外壁材にはいろいろなものがありますが、塗料を選ぶ際にはそれぞれの特徴を理解したうえで判断する必要があります。塗料選びのポイントは、それぞれの外壁材が持つ弱点をカバーすることができるかどうかです。

    塗料の性能で重視すべき項目

     こちらの図から分かるように、モルタル外壁、窯業系サイディング、金属系サイディング、ALCそれぞれに、塗装する際に重視すべきことがあります。相性が良い塗料とはずばり、弱点やデメリットをうまく打ち消してくれるもの。ここを理解しないで選んでしまうと、期待していた仕上がりになりません。
     次に、それぞれに外壁におすすめしたい塗料についてご紹介します

    点検・お見積りは街の外壁塗装やさんへ


    モルタル外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料
    モルタル自体に防水性はなく 塗装することによって防水性を保持しています
    以前よりクラックが入りづらくなりましたが ひび割れやすいことには変わりありません

     古くから外壁材として使われてきたモルタル。現代では施工数が少なくなってきていますが、玄関などにピンポイントで使用されていることが少なくありません。モルタル外壁は、セメント、砂、水を練り上げて作られたもので、目地がないため、シーリングなどのメンテナンスが不要であるのがメリットです。また、遮熱効果が高く、お部屋の温度が上がりにくいというメリットもあります。
     しかしながら、ひび割れが生じやすく、汚れやすいといったデメリットもあります。これは、防水性能があまり良くないことが理由です。

    ヘアークラック(幅0.3mm未満)
    構造クラック(幅0.3mm以上)

     幅0.3mm未満のクラックであれば、様子を見ていても良いのですが、それ以上の場合は早めに点検やメンテナンスをおこなう必要があります。そのままにしていると、雨水が入り込んで躯体を傷めてしまったり外壁剥離を起こしたりする危険もあるからです。

    モルタル外壁と相性の良い塗料とは?

    追従性が高い塗料

    モルタル外壁の塗り替えに 最適な塗料は弾性塗料!

     モルタル外壁に一番適しているのは、弾性塗料です。塗膜の伸縮性が高いため、ひび割れを防ぐ効果が期待できます。また、防水性に不安のあるモルタル外壁ですので、透湿性の高さも考慮に入れておくと、なお良いでしょう。純度の高いアクリルを使用した塗料であれば、耐用年数も長いので良い状態が長続きします。

    360%の伸び率と脅威の透湿性 弾性塗料エラストコートについて詳しくはコチラ
    モルタル外壁について詳しくはコチラ
    窯業系サイディング外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料
    サイディングボード自体に防水性はなく 塗装によって防水性を保持しています
    サイディング外壁の塗り替え

     セメントと繊維を合わせて加工したものが、窯業系サイディングです。軽量で耐久性が高いのが魅力ですが、サイディングボード自体には防水機能がないため、適した塗料を選び適切なタイミングで塗装しなければなりません。また、シーリングのメンテナンスも必要になります。

    塗膜の 膨れ
    サイディング ボードの 反り

     熱がこもりやすく、塗膜が膨れたり剥がれたりすることもあります。放置してしまうとサイディングボードが雨水を吸い、反りやひび割れ、剥落といった劣化を起こす危険があります。きちんと塗装メンテナンスを行い、劣化を予防しましょう。

    窯業系サイディング外壁と相性の良い塗料とは?

    透湿性の高い塗料

    窯業系サイディングの塗り替えに 最適な塗料は透湿性の高い塗料!

     シリコン系、フッ素系、ウレタン系など、窯業系サイディングに塗装できる塗料はたくさんあります。選ぶ際のポイントは、透湿性の高い塗料かどうかです。デザインを活かしたまま塗装したい方は、クリア塗装もご検討ください。透湿性の高いクリア塗料も販売されています。

    透湿性を持つクリヤー塗料 UVプロテクトクリヤーについて詳しくはコチラ
    窯業系サイディングについて詳しくはコチラ
    金属系サイディング外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料
    金属を加工し、外壁材にしたもの 一般的な住宅ではガルバリウムが主流です
    金属系サイディング外壁の塗り替え

     ステンレス、アルミ、ガルバリウムなど金属を用いた外壁があります。中でも、一般的なお住まいに用いられているのが、ガルバリウムです。軽くて耐震性が高く、耐用年数が長いなどのメリットがあります。中でも一番の魅力は、錆に強いことです。
     ただし、表面に施されたメッキが厚くないこともあり、傷がつく場合もあります。傷がついてしまうと、そこから錆が発生するため注意が必要です。錆が広がってしまえば、雨漏りにつながることもあります。
     金属系サイディングは、表面温度が高くなりやすいため、弾性塗料は避けるほうが良いでしょう。

    一番の 弱点は 錆
    傷や もらい錆に 注意

    金属サイディングと相性の良い塗料とは?

    シーラーやプライマーが重要

    金属系サイディングの塗り替えには付着性を高めるシーラーやプライマーが重要

     フッ素コートや親水性加工されているものも多いため、塗料が密着しにくい場合があります。こういった問題を解決するには、プライマーやシーラーが必要です。日本ペイントが販売しているパーフェクトトップという塗料は、下塗り材を変えるだけで、金属系に限らず、さまざまな外壁に使うことができるのが特徴です。ケレン作業などの下地調整と、釘などの打ち直しをおこなってから、プライマーやシーラーを塗布し、上塗りを進めていきます。

    パーフェクトトップについて詳しくはコチラ
    金属系サイディングについて詳しくはコチラ
    ALC外壁の 特徴と塗り替えに最適な塗料
    金属を加工し、外壁材にしたもの 一般的な住宅ではガルバリウムが主流です
    ALC外壁の 特徴と塗り替え

     軽量且つ、遮音性と断熱性が高いALC外壁は、耐震性・耐火性も高く、たくさんのメリットがあります。主な原料は、セメントや珪石、生石灰などです。また、豊富なデザインがそろっているため、イメージに合ったものを選びやすいといった良さもあります。
     しかしながら、多孔質ゆえに防水性が低く、塗装によって保護されていないと、極めて水分を吸水しやすいという弱点があります。

    多孔質なので 吸水しやすい
    吸水は 内部からの 破壊を招く 原因に!

    ALC外壁と相性の良い塗料とは?

    透湿性の高い塗料

    ALC外壁の塗り替えに最適な塗料は透湿性の高い塗料!

     水分を吸収しやすいALC外壁は、防水性に力を入れた施工が必要になります。サイディングと同じく目地が多くなるため、シーリングの劣化にも注意しながら、早めに対応することが大切です。
     外壁内部の湿度が高くならないように、透湿性の高い塗料をおすすめしています。

    ALC外壁について詳しくはコチラ

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